因果の形を変えても救えぬ物もある

後書きです。この短編はリクエストを受けて考えた物なんですが、ちょっと考えていくとそうはならないだろうなと思ったのでこんな形にしました。



まずリクエストの中身が何だったのかと言いますとガイが並行世界とか過去のホドに行って勝ちはするけど、思ってたその後の理想と現実が違うみたいなシチュエーションだったんです。ただそういったシチュエーションを考えていくとこの話の本編で白蘭が話したような事がどんどんと浮かんでいった上で、捏造とか仲間がないガイじゃホドでの完全とは言わないにしても、勝利という結末なんかまずないだろうなという結論が私の中で出てしまったんです・・・そしてガイが勝つ事が前提の話を作ることを早々に止め、本当に勝ちたかったんだったらこうするしかなかったみたいな場面を見せた上で、色々話をしていこうという方向になりました。



ただこの話の中で出したんですけれど、未来の事を知っているからこそのアドバンテージという名の預言を実行に移す為の者達の排除に関して、勝利を目指すなら最低限でいて絶対条件になる事からこんな形での結末以外で終わらせるのはまず無理だというのが私の中で出た結論です・・・この辺りに関して何か他に効果的なやり方があるという意見がありましたらコメントされてください。ただし知識に関するアドバンテージは前提条件なので除外するにしても、何らかの能力を用いた洗脳だとか事実改変みたいな超能力みたいな事は無しでお願いします。



その上で戦争の後にキムラスカの面々からガルディオスが恨まれるみたいな展開は織り込んだんですが、その中で夫人が憤死した部分に関してはこっちの方がリアルかなぁと感じてあぁしました。本編でもルークが飛ばされてから体調崩したみたいに言われてましたから、公爵が死んだってなったら感情が一気に体に重大な影響を及ぼす事はありそうだと思いますからね。ですから亡くなったというようにしました。



ただそうして白蘭だけで話をせずに途中からジェイドにバトンタッチみたいな形にしたことに関しましては、ちょっとジェイドに言わせた部分までを話させるのは白蘭らしくないと思ったからです。何か性格的に楽しげに語れる部分は語っても面白くない物に関してもベラベラ喋るような性格ではないと思いますからね。ですから以降はジェイドに話をしてもらいました。



まぁ以降の流れに関しては白蘭の話したことの延長線上の出来事として省きますが、ジェイドが最後辺りに言ったような知識のある自分がホド戦争の時から動けばより良い結末になるだろう・・・みたいな考えをガイって持ちそうだとは思うんですが、それがもう始めのアリエッタの時点からズレこむのは目に見えてるし以降もうまく行くのは余程じゃないと無かっただろうというのを言いたかったんです。ガイじゃなくてもそんな都合のいい展開なんて有り得る筈ないだろうと。



まぁ補足はそんな感じなんですけど、この話についてどういう風な造りにするかに関しては最初悩みました。ガイを実際に並行世界なり過去に実際送るかとか、そこでサポートキャラと衝突させる形で絡ませるだとか、こうしないといけないみたいな言葉を送って悩ませるのかだと・・・そういったことからどういう風に話をまとめるかと考えた結果として、白蘭を出して傍目からこうしないと成功出来なかったんだよと解説やら補足をさせるという形にしたんです。リボーンの中でトゥリニセッテ関連で横の世界に移動はコイツなら出来るし、そういった映像見せれるくらいの力はあるだろうからということからですね。



そういうことで白蘭を出して話を進めさせたんですが、この白蘭に関しては深く設定は決めていません。単にガイがもし過去に戻れたらどうなるかの理想と現実を突き付ける為だけに登場させようと思ったので、リボーン本編で並行世界を掌握しきったからの暇潰しだとかローレライの頼みを受けただとかみたいな事に関しては各々のご想像にお任せします。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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