愛は免罪符たり得ない

後書きです。TOW3世界で行動を起こしたアッシュとナタリアの話、いかがでしたでしょうか?



なんと言いますか、まずこの話を思い付いたきっかけは入口で書いたようにTOW3本編終了後にヴァンが何かを起こさず、トラブルも何も起きなかったならどうなるかを想像していったことからなんですが・・・冗談や捏造とかじゃなく二人がこの話のように決起しかねない可能性は非常に高いんじゃないかとしか思わなかったんですよね。ルークとナタリアが結婚するのは我慢しなきゃいけないことみたいに思いはするけれど、その我慢が悪い方というかやっぱりそんなこと認められない・・・みたいに爆発する可能性は。



ただそうなった場合の処置に関してですけど、流石に王族二人を処刑という処置は取るのは出来ないとは思いますが・・・まぁ二人がそんな処置取られたら大人しくしないというか、何だかんだで親達やその立場が自分達の事を助けてくれるみたいな気持ちはあると思うんです。それでこの話で他と違ってインゴベルト達が存命だった理由に関してはインゴベルト達が二人の婚約に関してどう思っているのかも見てみたいという事からだったんですが、実際の所としてインゴベルト達がいてもいなくても大して変わりはないと思っています。親の威光というか七光りな物を期待するだろうからと。



だからこの話のように二人は最終的に許されると思って動こうとすると思うんですが・・・この話を書いていく程にナタリアがメンヘラ気味だなぁと感じていきましたね。自分がやったことや選んだことなのにアッシュを責めるじゃないにしても諌める事をしようとしないのに、ルークが辛い目に合うことは自分も辛いんですみたいに言い続けてそれで終わりにしか出来ないって辺りにどうしても。



そういった事を考えるとTOAのようにアッシュが消えるかルークが消えるかみたいな展開で、どっちかがいなくなるみたいなことじゃないと丸く収まらないというのは確かだと思いますけど・・・そうなったらTOW3の経験的にギリギリのラインだと思いますけれど、ルークは自分がいなくなる事を選択するんじゃないかと思います。一応ルークとしては二人が結ばれてほしいし親しい間柄という気持ちはあったわけですけど、やっぱりやったことがやったことな上にもう二人とは一緒にいれないって気持ちになって。



ただそこにルークが出ていくという判断をしたのはアッシュはまだしも、ナタリアは一時は良くても確実に王族として城に戻れない生活なんて出来ないという見立てもあってのことです。特に子どもが出来てるかもしれないという可能性もあって、子育てやら金やらの苦労をするのが目に見えていたからですね。ただそこに関してはその時は確定していなかったし、下手にそういったことまで言うと変に面倒になりかねないからと考えたからになります。



・・・まぁやっぱり最終的に思うのはどうやったってルークとナタリアじゃアッシュのことがあるから、TOW3世界じゃ幸せになれないというのは確かだったでしょうね。その辺りは本当にインゴベルト達がちゃんと見定めておくべきだったと思いますが、それをしなかったからこその本編の結果だったので。



ただまぁTOW3世界なのでアドリビトムは規模は縮小はしてもルークの居心地いい居場所があるので安心という話なのですが、ここでのジェイド達に関してはやったことがやったことなだけに流石に二人に関しての評価を一気に下げました。そしてライマに残った組はピオニー達からの命令もあり、配置変換されてもう接触しないようにされてますので二人は味方は基本的にいなくなりますから、居心地は最悪に悪くなるということになりますね。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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