・・・野盗グループの殲滅の依頼も終わり、ギルドに戻ってきたルーク達の元にある人物達が訪れた。






ローレライ『・・・済まぬな、ここまで押し掛けてしまって(鍵に憑依する形でトロワの手元にいる)』

ルーク「・・・いや、別に構わねぇけどよ・・・帰るんなら自分でか、トロワ達に連れてってもらえよ。俺にシンクはオールドラント領には戻りたくねぇんだからな」

シンク「と言うかよく地核から脱出出来たよね。そもそも地核にいたとも思っていなかったけどさ」

トロワ「あらかた調査を終えて帰ろうとしていた時にいきなり地中から現れたからな・・・流石に俺達も驚いたぞ」

ローレライ『こんな世界になってプラネットストームが止まった事で我は我自身の力を使えるようになったのだが、流石にそう簡単に地核から出ることが出来なかったのでな・・・多少時間はかかったが、ようやく地上に出られるようになったのだ。まぁ本来なら音譜帯に直行も出来たのだが、トロワ達にそなたらの元へ連れていってほしかったからな。それで機を伺っていたのだ』

ルーク「俺らに？」

シンク『うむ・・・どうしてもそなたらに一度会いたかった。そなたらがオールドラント領をあのような形で出ていく事がなければ、我がこう言った形で地上に出ることは諦めていたかもしれなかったのでな』

シンク「諦めていた？」

カトル「ローレライが言うには貴方達と言うか、ルークがもしそのまま殺されていた後の展開として他の世界の技術だとかを用いて自分を探すようにされる可能性を危惧していたそうですよ。預言が詠めなくなった事に対して不満と言うか不安を抱き混乱する民を落ち着かせるため、という名目でね」

ルーク「あぁ・・・なんつーかモースなら普通にやりそうっつーか、むしろ自分の為にそうしそうだったな。預言が詠めなくなったんなら新しく預言を詠めるようにするためにも、ローレライを探して求心力も含めてどうにかしようってな」

シンク「だろうね。そしてそれを避けるためにも地核から出るような事をしたくなかったと」

ローレライ『あぁ・・・もうこのような世界になってしまったからには預言を詠む事は望まれることではないが、モースを始めとした者達はまず聞く耳など持たずに我をどうにかしてでも預言を詠めるよう・・・最悪それが出来ないとしても、ずっと我をローレライ教団の象徴として祭り上げる形で縛り上げる可能性は十分に有り得ただろう。そうなればオールドラント領は今のような状態になどなり得なかったどころか、より悪い状況へと陥っていたであろうな・・・』

ルーク「何だぁ？ダアトっつーかローレライ教団が無くなったってーのに、その方が良かったみたいな言い方してよ？」

ローレライ『・・・実際にそう思っていたからそう言っているのだ。もしローレライ教団にダアトが残っていたなら人々はまた預言が復活することもそうだが、そこに残っている者達の統治であったり外交の仕方が良くなるなどまず到底思えなかったのだ。モースにヴァン・・・あの二人では到底な』

シンク「思えないって、あんたにしては確定しない物言いをするねローレライ」　

ローレライ『・・・預言を詠むように正確に未来が分かるのではとシンクは言っているのだろうが、最早この世界になったからには星の記憶を理解出来るような能力はもう我にはないのだ。だからこそ我は我自身の考えで物を言っている。あの二人ではいずれ破綻を来していただろうとな』

シンク「成程ねぇ・・・ちなみにトロワ達も同じような考えかい？」

トロワ「あぁ、そうなるのは明白だったな」

シンクの問い掛けに表情を揺るがすことなくトロワは頷く。まずそうなっていただろうと。









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