崩壊の後の混同して再生した世界 二冊目

シンク「まぁ凹んでるセラスはさておき、僕としてもデュランの事は友人と呼んでも差し支えない存在だとは思うよ」

ルーク「俺もだな。あいつみたいな奴って普通にいるようでいないしな。純粋っていうには少し違うけど、まっすぐに物事を受け止めて動けるような奴って」

セラス「確かに得難い人物だってマスターも言ってましたね。戦いという物をよく知っていると言うのにその心意気は幼く、見物な人物だって」

C.C.「アーカードの場合は単に自分が戦うならと考えての事だろ。まぁ世界観の違いも大きくはあるんだろうが、あれほど童貞坊やといじって反応してくれるのは見ていて面白くはあるな」

スザク「そんなことデュランにしてたんだ・・・」

ルーク「まぁいじられるとこも含めてデュランのいいとこなんだろうけど・・・真面目に考えてみるか。結婚のお祝いの品を送ることくらいは」

シンク「そうだね。ルルーシュ、こういう時ってどんなもの送るの?」

ルルーシュ「少々時間をくれ。自分の世界での場合の知識はあるが、デュランの所の風習を調べねば無用の長物どころか不吉の象徴みたいな物を渡すことになりかねん。物事の捉え方は世界の出身地によって色々違うというのは散々知らされてきた事だから、慎重に事を運ばねばな」

セラス「あっ、そうなんだ・・・そんな感じに違いがあるとは思わなかったな・・・」

ルルーシュ「文化圏に違いがあれば風習に違いがあるのは当然ですよ。現に俺達の世界で白旗を振るのは一般的に降参の証ですが、とある世界では皆殺しにしてやるみたいなジェスチャーらしいですから」

セラス「そうなんだ・・・物騒と言うか、そこまで大きな違いがあるなんてね・・・」

シンク「しかしなんて言うか、ギルドでこんな話をすることになるなんて思わなかったね。誰かの結婚だとかそんなの祝うなんてさ」

ルルーシュ「確かにな・・・皇族の結婚など黒い企みであったり腹に一物どころか何物もの探りあいなどがあって素直な気持ちで祝えるような事などなかったが、デュランなら素直に祝える。アンジェラとやらには会ったことはないが、かつてデュランと共に旅をして戦ってきた事を考えればはねっかえりではあるだろうが、そういった黒い思惑で物を考えるタチではないだろう」

C.C.「とは言え尻に敷かれるのは間違いなさそうではあるな。気の強い女に対して最後に折れる典型的なタイプだぞ、デュランは」

セラス「あ・・・何かそれ納得出来るかも」

スザク「ねぇ、ちなみに僕らはどっちのタイプなの?尻に敷かれるか、女の人を引っ張るか」

セラス「う~ん、少なくともスザク君は尻に敷かれそうでいて実はそういうのを嫌がりそうなタイプに見えるんだよな~。意外と亭主関白って言うか、自分の考えを変えない感じがするし」

ルルーシュ「あぁ、それは確かに合っているかもな。話は聞くところは聞きはするが、それをちゃんと受け入れた上で行動に移すかは別な所があるからな」

C.C.「その点でルルーシュは逆だな。色々言いこそはするが、最終的に自分が折れて尻に敷かれるとな」

ルルーシュ「うるさい・・・それで二人はどうなんだ?」

セラス「う~ん、その辺りは難しいな~・・・二人がそもそも女の人と結婚だとか必要みたいな感じが見えないから何とも・・・」

C.C.「これが腐ったお姉さまならどっちが攻めだとか受けだとかと言った話になるがな」

ルーク「そういった事を言う女なら容赦なく襲っていいってんならためらいなく襲ってやるよ。どっちの意味かはそっちの解釈に任せるけどな」

シンク「何なんだって気持ちになるよ、本当にあいつらは・・・」

セラス「・・・相当に苛立ってるね・・・」

ルルーシュ「そういったことはよく言われてるようだからな・・・確かに気持ちは分かるがな」

途端に黒さを増したルーク達に、若干引き気味に会話をする。そこまで嫌なのかと。









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