崩壊の後の混同して再生した世界 二冊目

・・・フォルセナでデュランの誘いにより歓迎を受けたルーク達は満ち足りた気持ちのままギルドの拠点に戻った。






ルルーシュ「ん・・・戻ったか」

ルーク「何だ?何かあったのか?」

ルルーシュ「いや、フォルセナはどうだったのかと気になってな・・・後デュランは戻ってくるのに時間がかかるとは聞いてるから問題はないぞ」

シンク「あぁ、いいところだったよ。デュランがアンジェラと結婚する時になったら後釜になってほしいから、是非来てほしいって言われもしたね」

ルルーシュ「・・・もう公認のような物なのか。お前達の悪ふざけでも冗談でもなく」

ルーク「あぁ、結構マジもマジらしいんだよ。ぶっちゃけアンジェラ側と言うか、その親はもうデュランと結婚させる気満々でフォルセナにデュラン欲しいって言ってるんだと・・・まぁ本人達は悪い気はしてないっぽいから別にいいんじゃねぇかな。何だかんだ相性というか旅してた時からそんな風になってったらしいしよ」

ルルーシュ「ふむ・・・まぁそういうことなら移住はともかく、お祝いの品くらいは送ることは考えておいた方がいいか」

シンク「結婚する人にお祝いの品か・・・仕事上でそんなめでたいことをしたことがないな、そう言えば」

ルーク「神託の盾じゃ役割的にそんなことを求められること無さそうっていうか、もうちょい別の所だろうしな」

シンク「それもあるけど、個人的な意味合いでってのも含めてさ・・・そういった行事に自分が気持ちと言うか品物を送りたいなんて相手が出来るなんて思ってなかったからさ」

ルーク「あ~、確かに気持ちは分かるかもな~。それこそ昔の俺だったら立場的に関係を強く持つ奴なんかいなかったし、個人にそんなことって考えたこともないし」

ルルーシュ「俺は一応は社会の礼儀作法などで覚えた上で形式上の品物を送ったことくらいの経験はあるが、友人と呼んで差し支えない人間には無いな俺も」

セラス「と言うか君達そもそもそんな結婚を考えるには早い年齢でしょ・・・」

シンク「あれ?セラスこっちに来てたの?アーカードは?」

セラス「マスターならもう少ししたら起きてくると思うから・・・とりあえず結婚する人を祝福したいって気持ちは大事だと思うよ。それが大事な人だったり友達だって思えるならね」

C.C.「その点でお前らは本当に昔と違うな。特にルルーシュ・・・お前がスザク以外を友人と呼ぶばかりか、祝いの品物を送ろうなどと言うとは思わなかったぞ」

ルルーシュ「馬鹿を言うな、友達ならアッシュフォードの時にはリヴァルもいた・・・まぁ確かにこうして友人としてという認識をするとは思っていなかったが、昔を考えれば確かに変わったんだろうな」

スザク「そうだよ。と言っても僕も自分で言うのもなんだけど、自分の事は前より変わったって思うよ」

ルルーシュ「・・・それはいいことなのか?イマイチ俺は自信がないが・・・」

セラス「自信がないなら、自信がつくように頑張ればいいんだよ。自分は誰に見てもらっても恥じる事のない存在になれるようにってね」

ルルーシュ「・・・そういうことを言われると、頑張らない訳にはいかなくなるな。変わるのならより良い状況に俺もどうせならなりたいからな」

シンク「・・・的確な助言をルルーシュにしたばかりのところで悪いんだけど、あんたが年長者として年下にらしいことするのってなんか違和感あるね」

セラス「ちょっ!?ひどっ!?」

ルーク「あ~、普段のセラスってどうしてもどじっ子って空気があって年上って感じしねぇからな。違和感はそりゃあるわ、端から見たら」

セラス「あっ・・・そこまで私普段抜けてるって見られてるんだ・・・」

ルークの言葉に思い切り頭をガクリと下げるセラス・・・想像以上に自分が敬われてないと言った事実を前にして。









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