崩壊の後の混同して再生した世界 二冊目
・・・あやねとの訓練の依頼も終わり、ルーク達は次の依頼をこなすべく動く・・・
魔王(クロノトリガーより)「終わりだ・・・サンダガ」
魔物達「「「「ギャアァァァッ」」」」
シンク「はい、お疲れ様。やっぱり魔王みたいに後衛役でいて、強い範囲攻撃が出来るのがいると楽でいいね」
ルーク「だな。この辺りは俺には出来ねぇ事だしよ」
魔王「・・・魔法は覚えんのか?」
ルーク「俺の場合は前線で戦うのに慣れちまったからな。今更シンクみたいに距離を取ったり近付いたりなんて器用には振る舞えねぇし、何よりそういったようにやり過ぎると術の威力ってヤツがどんどんと落ちていくんだとよ。威力のつえぇ魔法だとかを使っても普通の攻撃に毛が生えるか属性次第じゃ斬る方がつえぇなんて場合もあるようなレベルにな」
シンク「その分は僕が補ってはいるけど、やっぱり広範囲でいて高威力の術を持ってる人がいると本当に違うね」
魔王「・・・今更だがよく私の事を平気で依頼に誘えたな。自分で言うのもどうかとは思うが、私は魔王なのだぞ?」
ルーク「んなこと言うような奴ならギルドに入るとか云々以前にまず見向きもしねぇだろうどころか、討伐の依頼すら組み込まれてもおかしくねぇ行動を起こしてるだろ。それこそ魔王らしく人間を支配だとか抹殺するだとか言ったりして、魔物を率いて城なんかにどっしり構えたりしてよ」
シンク「それにクロノ達と一緒にギルドに入って結構になるのに、不満をぶちまけてどこかに行くとか無いどころか黙々と仕事をこなしてるじゃないか。まぁそれでもやってきたこととか魔王ってストレートに名前を登録してるから信用してないメンバーもいるだろうけど、少なくとも今のあんたが僕達の敵に回る要素なんて特にないからあんまり心配なんかしてないさ」
魔王「敵に回る、か・・・」
ルーク「ま、あんたの事情についちゃある程度はクロノ達から聞いちゃいる・・・こんな世界になったからこそ、どうしようかも決めることが出来ずに惰性で生きてるに近い状態だってな」
シンク「それもラヴォスだとかいう目的を失ったからだとかって話だけど・・・」
魔王「・・・始まりがあれば終わりがある。当然の事であった筈の事を私は考えてはいなかった・・・ラヴォスを殺すこと。それが私の全てであったが、もうその全ても失われてしまった挙げ句にこんな世界になった・・・先程はあのようには言ったが、最早私には兵を率いて立ち上がるだけの気力はもうない上に元々私を担ぎ上げていた者ももういないからな・・・」
ルーク「あぁ、確かビネガーだっけ。聞くと酢っぱそうな名前に思うな」
シンク「でもなんで自分が立つんじゃなく、魔王を立てようって思ったんだろうね。そのビネガーってやつ」
魔王「簡単に言うなら初めて会った時に私を殺そうと部下を差し向けてきたが、自分の身を守るために力を使ったら手のひらを返して私の配下につくと言ったのだ」
ルーク「それで配下になった、と・・・酸っぱいっつったけど、しょっぺぇ野郎だな。要するに自分があぶねぇって感じたから必死に矛先を反らして、子どもに媚び売ったって事なんだしよ」
ルークの呆れたような言葉に特に二人は反応しないどころか、納得した様子を見せる・・・やはりビネガーの行動はあまりにもビビりにも程があったようだ。
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魔王(クロノトリガーより)「終わりだ・・・サンダガ」
魔物達「「「「ギャアァァァッ」」」」
シンク「はい、お疲れ様。やっぱり魔王みたいに後衛役でいて、強い範囲攻撃が出来るのがいると楽でいいね」
ルーク「だな。この辺りは俺には出来ねぇ事だしよ」
魔王「・・・魔法は覚えんのか?」
ルーク「俺の場合は前線で戦うのに慣れちまったからな。今更シンクみたいに距離を取ったり近付いたりなんて器用には振る舞えねぇし、何よりそういったようにやり過ぎると術の威力ってヤツがどんどんと落ちていくんだとよ。威力のつえぇ魔法だとかを使っても普通の攻撃に毛が生えるか属性次第じゃ斬る方がつえぇなんて場合もあるようなレベルにな」
シンク「その分は僕が補ってはいるけど、やっぱり広範囲でいて高威力の術を持ってる人がいると本当に違うね」
魔王「・・・今更だがよく私の事を平気で依頼に誘えたな。自分で言うのもどうかとは思うが、私は魔王なのだぞ?」
ルーク「んなこと言うような奴ならギルドに入るとか云々以前にまず見向きもしねぇだろうどころか、討伐の依頼すら組み込まれてもおかしくねぇ行動を起こしてるだろ。それこそ魔王らしく人間を支配だとか抹殺するだとか言ったりして、魔物を率いて城なんかにどっしり構えたりしてよ」
シンク「それにクロノ達と一緒にギルドに入って結構になるのに、不満をぶちまけてどこかに行くとか無いどころか黙々と仕事をこなしてるじゃないか。まぁそれでもやってきたこととか魔王ってストレートに名前を登録してるから信用してないメンバーもいるだろうけど、少なくとも今のあんたが僕達の敵に回る要素なんて特にないからあんまり心配なんかしてないさ」
魔王「敵に回る、か・・・」
ルーク「ま、あんたの事情についちゃある程度はクロノ達から聞いちゃいる・・・こんな世界になったからこそ、どうしようかも決めることが出来ずに惰性で生きてるに近い状態だってな」
シンク「それもラヴォスだとかいう目的を失ったからだとかって話だけど・・・」
魔王「・・・始まりがあれば終わりがある。当然の事であった筈の事を私は考えてはいなかった・・・ラヴォスを殺すこと。それが私の全てであったが、もうその全ても失われてしまった挙げ句にこんな世界になった・・・先程はあのようには言ったが、最早私には兵を率いて立ち上がるだけの気力はもうない上に元々私を担ぎ上げていた者ももういないからな・・・」
ルーク「あぁ、確かビネガーだっけ。聞くと酢っぱそうな名前に思うな」
シンク「でもなんで自分が立つんじゃなく、魔王を立てようって思ったんだろうね。そのビネガーってやつ」
魔王「簡単に言うなら初めて会った時に私を殺そうと部下を差し向けてきたが、自分の身を守るために力を使ったら手のひらを返して私の配下につくと言ったのだ」
ルーク「それで配下になった、と・・・酸っぱいっつったけど、しょっぺぇ野郎だな。要するに自分があぶねぇって感じたから必死に矛先を反らして、子どもに媚び売ったって事なんだしよ」
ルークの呆れたような言葉に特に二人は反応しないどころか、納得した様子を見せる・・・やはりビネガーの行動はあまりにもビビりにも程があったようだ。
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