・・・ディストの来訪から数日経ち、ルーク達の元にはシンクの予想通りリグレット達の元からディストは離れることなく動く事になったとの連絡が来た。その事からやはりディストは自分の命を秤にかけてまでは動けなかったのだと、二人も納得した。






デュラン「・・・何だかんだでお前らは因縁が切れたって事か。まぁそのリグレットって奴らはギルドに所属することになったんだろうが、もう敵対することはまずないんだろ？」

シンク「あぁ。あいつらの性格に立場を考えたらまず気に入らないと言うか、相容れない奴らと平気な顔をしていられるような奴らじゃないしね。それにヴァン達の所から抜け出すって選択肢を選んで実行に移せたことから、そこまで馬鹿でもない・・・まぁたまに顔を合わせることもあるかもしれないが、そこまでだろ。そこから先は僕らもだし、向こうも望んじゃいないだろうさ」

ビュウ「・・・そしてお前らの世界の奴らはお前らをどうにかしようと動く事はない、か・・・少し羨ましいな、その状況は」

ルルーシュ「俺も同感だ。ナナリーに求められていること自体はいいが、やはり元の世界との縁は切りたいんだ」

ルーク「無理して切る必要はねぇって言うか、切れる機会はいつかは来るだろ・・・まぁ俺らっつーか、俺の場合は離れざるを得ねぇって言うか離れなきゃなんねぇから離れたんだけどよ」

デュラン「でも元々いた屋敷じゃこういった世界になる前までは外に出たいって言ってたんじゃないのか？」

ルーク「・・・まぁそりゃな。つってもあんな事実を知らされて殺されてはいおしまいなんてのと、何も知らないまま蝶よ花よと育てられんのか・・・どっちがまだマシかって言ったら訳も分からず真実をぶちこまれて殺されるより、まだ何も知らねぇ時の方が未来があったと思うぞ。つってもこれはあくまで俺にだけ言えることだろうけどよ」

デュラン「あぁ、そっか。ルークはそうだったな」

シンク「むしろ僕としてはあんたの方が羨ましいと思うよ。何せ元の世界と言うか、帰れる場所があるんだ。それも気負いだとか因縁だとか関係無くさ」

ビュウ「あぁ、それは確かに思うな・・・俺もいずれは元の場所に戻らないといけないかと思うと、気が重くなる・・・」

ルルーシュ「俺やスザクにＣ．Ｃ．は今はいいかもしれないが、ここを出るか引退するかを決めたとしても行き先がないからな・・・ルーク達もそうだろうが」

デュラン「そういやそうだったな・・・つーかそれ言うとこのギルドってそういう人物多いよな。ケンシロウみたいに・・・」

ルルーシュ「ケンシロウか・・・彼とはたまに話したりしているが、彼のことが羨ましくもあり、彼のようになれないと思うよ・・・俺で言うならナナリーが殺されて尚気丈に、それでいて使命を胸に抱き一人で戦い続けると言うことなんだからな・・・」

Ｃ．Ｃ．「フッ、お前のようなモヤシっ子にはケンシロウのような事なんて出来んさ」

ルルーシュ「っ、横合いから茶々を入れるなＣ．Ｃ．・・・ピザを食べてろ」

ルーク「でも実際ルルーシュはそういうタイプじゃねぇのは事実なんだよな・・・体張って戦うのに向いてないんだし」

シンク「頭を使うのはダントツにすごいから、上の方にいて指示やら何やらをやるのにはいいんだけれどね」

ビュウ「軍師向きなのは間違いないな。直接戦場には出ては来なくとも、俺が指示するよりスムーズに戦いを終わらせてたかもな」

ルルーシュ「な、なんだいきなり・・・そんなことを言い出して・・・」

やたらといきなり誉め出された事に居心地が悪いと言うより、少し恥ずかしそうな様子のルルーシュである。









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