崩壊の後の混同して再生した世界 二冊目
シンク「ほら、ルーク。タオル」
ルーク「ありがとよ(手を拭きつつ)・・・さて。こうやってセコンドから降参宣言が入りましたので約定通りもうこちらに接触及び、手出しは今後一切無いようにしていただきます」
アッシュ「て、てめぇ・・・」
ジェイド「申し訳ありませんが、傷の手当てを至急させていただきます。まだ致命傷は負ってないとは言え、この状態のままでいるのはあまり良くありませんからね・・・と言うわけで衛生兵、ルーク様をこの場からお連れして治療してください」
衛生兵「はっ!」
アッシュ「ま、て・・・ぐぅっ(衛生兵に触られるだけで苦悶の表情)・・・!」
ジェイド「・・・意識を保っているだけで精一杯のダメージを受けて、よくあれでまだ戦いを続けようなんて思えますね・・・」
ナタリア「ルーク・・・」
ルーク「さて・・・これで依頼は完遂ですが、約定通り以降は我々に関わりなきようお願い致します」
ナタリア「はっ!お、お待ちなさい!そんなこと認められませんわ!もう一度、ルークがまた実力をつけたら勝負なさい!流石に今は無理ですが、次こそは貴方をルークが倒します!」
シンク「それは受けません」
ナタリア「なっ!?逃げるのですか!?」
ルーク「そうではなくこれが依頼であり、我々が出した条件を呑んだからこそです。それに個人的に申し上げるなら、貴殿方にこれ以上関わりたくないからこそ先に言ったような条件を出したのです。そしてそれをこちらからすれば達成したからこそ、もう関わるつもりは一切ない・・・そう思っているから、もう受けるつもりはないのです。それに今言ったことを違反するような事になれば、我々もまたギルドに対しての裏切りになるから受けないのです。依頼の内容についてを口出ししておきながらそれを反故にするということは、ギルドに出された依頼を反故にしたも同然の行動ですから」
ナタリア「依頼でその内容から反故になるから?・・・そんな約定など知ったことではありません!もう一度勝負せねばギルドなど関係無く今すぐ貴殿方を軍の戦力全てを持って捕らえます!」
ジェイド「残念ですがナタリア様、それは出来ません」
ナタリア「なっ!?まさか、貴方までこのレプリカ達の肩を持つと言うのですか・・・!?」
ジェイド「そういうわけではありません。ここで依頼が達成された状況でそれを無視した行動を取ればキムラスカにマルクトだけの問題ではなく、オールドラント領が他の世界からの孤立を招く事になるからです」
ナタリア「・・・他の世界からの孤立?」
ジェイド「この依頼をお二方に持ってきた時に色々お聞きしたのですが、お二方が属するギルドは他の世界との繋がりのパイプを非常に強い上に数多く備えています。その上でギルドは様々な世界を見てきてどの世界が安全か危険かであったりを判断し、交流すべきか否かの基準を定めていてその影響は他の世界の上層部からの信頼は絶大だとの事ですが・・・今オールドラント領ではダアトを排したこともありようやく外の世界に目を向け始めようと両陛下の間でも話が出ていると私もお聞きしているのですが、そこで私情でギルドのメンバーを無理矢理にだったり騙し討ちのような形で殺したとなれば、ギルドから連絡が回ることになりますよ・・・オールドラント領は相手を騙し討ちするような策を平気で使うような人物達がいる世界なのだと」
ナタリア「!?」
ジェイド「そうなればオールドラント領は外の世界との交流が俄然と難しくなります。ナタリア様が出した命令によりオールドラント領には信じられる人物はいないと認識される形でです・・・そんな状態にしてしまってもよろしいのですか、ナタリア様?他ならぬ貴女の命令一つで、キムラスカとマルクトの両国の望みが打ち砕かれる形になっても」
ナタリア「・・・っ!」
ジェイドの探るようでいて選択次第では批難するといった強い視線に、ナタリアはたまらず息を呑む。自分が自国と他国の命運を悪い意味で決定付ける決断をしそうになっていたと気付かされて。
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ルーク「ありがとよ(手を拭きつつ)・・・さて。こうやってセコンドから降参宣言が入りましたので約定通りもうこちらに接触及び、手出しは今後一切無いようにしていただきます」
アッシュ「て、てめぇ・・・」
ジェイド「申し訳ありませんが、傷の手当てを至急させていただきます。まだ致命傷は負ってないとは言え、この状態のままでいるのはあまり良くありませんからね・・・と言うわけで衛生兵、ルーク様をこの場からお連れして治療してください」
衛生兵「はっ!」
アッシュ「ま、て・・・ぐぅっ(衛生兵に触られるだけで苦悶の表情)・・・!」
ジェイド「・・・意識を保っているだけで精一杯のダメージを受けて、よくあれでまだ戦いを続けようなんて思えますね・・・」
ナタリア「ルーク・・・」
ルーク「さて・・・これで依頼は完遂ですが、約定通り以降は我々に関わりなきようお願い致します」
ナタリア「はっ!お、お待ちなさい!そんなこと認められませんわ!もう一度、ルークがまた実力をつけたら勝負なさい!流石に今は無理ですが、次こそは貴方をルークが倒します!」
シンク「それは受けません」
ナタリア「なっ!?逃げるのですか!?」
ルーク「そうではなくこれが依頼であり、我々が出した条件を呑んだからこそです。それに個人的に申し上げるなら、貴殿方にこれ以上関わりたくないからこそ先に言ったような条件を出したのです。そしてそれをこちらからすれば達成したからこそ、もう関わるつもりは一切ない・・・そう思っているから、もう受けるつもりはないのです。それに今言ったことを違反するような事になれば、我々もまたギルドに対しての裏切りになるから受けないのです。依頼の内容についてを口出ししておきながらそれを反故にするということは、ギルドに出された依頼を反故にしたも同然の行動ですから」
ナタリア「依頼でその内容から反故になるから?・・・そんな約定など知ったことではありません!もう一度勝負せねばギルドなど関係無く今すぐ貴殿方を軍の戦力全てを持って捕らえます!」
ジェイド「残念ですがナタリア様、それは出来ません」
ナタリア「なっ!?まさか、貴方までこのレプリカ達の肩を持つと言うのですか・・・!?」
ジェイド「そういうわけではありません。ここで依頼が達成された状況でそれを無視した行動を取ればキムラスカにマルクトだけの問題ではなく、オールドラント領が他の世界からの孤立を招く事になるからです」
ナタリア「・・・他の世界からの孤立?」
ジェイド「この依頼をお二方に持ってきた時に色々お聞きしたのですが、お二方が属するギルドは他の世界との繋がりのパイプを非常に強い上に数多く備えています。その上でギルドは様々な世界を見てきてどの世界が安全か危険かであったりを判断し、交流すべきか否かの基準を定めていてその影響は他の世界の上層部からの信頼は絶大だとの事ですが・・・今オールドラント領ではダアトを排したこともありようやく外の世界に目を向け始めようと両陛下の間でも話が出ていると私もお聞きしているのですが、そこで私情でギルドのメンバーを無理矢理にだったり騙し討ちのような形で殺したとなれば、ギルドから連絡が回ることになりますよ・・・オールドラント領は相手を騙し討ちするような策を平気で使うような人物達がいる世界なのだと」
ナタリア「!?」
ジェイド「そうなればオールドラント領は外の世界との交流が俄然と難しくなります。ナタリア様が出した命令によりオールドラント領には信じられる人物はいないと認識される形でです・・・そんな状態にしてしまってもよろしいのですか、ナタリア様?他ならぬ貴女の命令一つで、キムラスカとマルクトの両国の望みが打ち砕かれる形になっても」
ナタリア「・・・っ!」
ジェイドの探るようでいて選択次第では批難するといった強い視線に、ナタリアはたまらず息を呑む。自分が自国と他国の命運を悪い意味で決定付ける決断をしそうになっていたと気付かされて。
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