崩壊の後の混同して再生した世界 二冊目

・・・一度は断ろうとしたアッシュからの罠でしかない依頼を受けることにしたルーク達。それで色々とジェイドと裏で準備を行い、依頼をこなす時が訪れた。






アッシュ「・・・はっ、よく来たな!(後ろにキムラスカとマルクト軍の混合軍がいて、先頭にナタリアとジェイドが並んでいる)」

ナタリア「まぁ当然ですわよね!オールドラント領をあれだけの混乱に導いておいたことの許しをいただける機会を得たのですから!」

ルーク「・・・大々的な言葉より先にまずは依頼の内容と、その報酬についてを改めて確認したい(シンクが後ろに控えている)」

シンク「そちらのルーク様との一対一での決闘で、事故が起こらないようにはするが基本的にどちらも死なないように動くこと・・・それで勝敗がどちらになろうともこちらがオールドラント領で起こした事については不問に処した上で、そちらにも自由に戻れることが出来るようになる・・・そこまではいいですね?」

アッシュ「はっ、屑に裏切者の癖に随分と偉そうに条件を更に突き付けやがったじゃねぇか!だが構わねぇよ!その屑が万が一にでも俺に勝てればもう二度とてめぇらにはオールドラント領の人間は関わらねぇようにする上、ギルドにももう関わらないようにするなんざ別にどうだっていいことだ!俺は別にてめぇらにギルドの連中なんかと関わる気は一切ねぇからな!」

ナタリア「むしろ貴殿方の方が頭がおかしいのではないのですか!その条件を呑めるなら代わりにそちらのレプリカが負けたならギルドを貴方共々即座に辞め、罪人扱いでオールドラント領にまで連行しても構わないなどとは!」

シンク「えぇ、問題はありません・・・ただし二人の戦いの結果が全てになります。それを違えた行動はギルドに対して出した依頼を違える行動として、ギルド及びそちらの国の上層部に情報は流されることになる・・・その事はゆめゆめお忘れなきよう」

アッシュ「その言葉、そっくりそのまま返してやるシンク!テメェも随分と頭が悪くなったもんだな!こんな屑にテメェの命までも賭けるなんてよ!」

ルーク「・・・頭が悪いかどうかはともかくとしても、これで貴殿方から実際に言質は取らせていただきました。後は実際に戦うだけですが、もうよろしいですか?」

アッシュ「フン!もう自由に生きる時間を終わらせたいか!だったらいいだろう・・・もう終わらせてやるよ!テメェみたいな屑の生ってヤツをな!」

ルーク「・・・はっ!」

‘ドムッ!(アッシュが振り下ろした剣をあっさり横に避けつつ、ルークが重い拳を鳩尾に叩き込んだ音)’

アッシュ「が、はぁ・・・!?」

ナタリア「・・・え?」

ルーク「・・・ほい、これで決着と(腹を押さえ倒れこむアッシュの顔の横に剣を突き刺す)」

シンク「これで決着は着いたね・・・それじゃあこっちの勝ちで、もう僕らはギルドに戻らせてもらうよ。もう勝負はついたようだしね」

ナタリア「はっ!?お、お待ちなさい!ルークがこんなに簡単に負けるはずがありません!立ち上がってくださいまし!」

ルーク「白目を向いて気絶してる状態で立ち上がることが出来るとお思いですか?」

ナタリア「なっ・・・!?アッシュ、アッシュ!しっかりしてくださいまし!」

シンク「ねぇ。気絶から起き上がらせてまで無理矢理もう一度戦わせるなんて決闘とは言えないだろうし、これで決着な筈だろ?」

ジェイド「えぇ、それにそれ以上下手に動かすとあまりよろしくない事態を招きかねませんよ(アッシュに近付き、様子を確認する)・・・臓器の損傷は無いようですが、だからと言って起き上がってすぐに戦うのは望ましくない状態なのは分かります。それに起き上がらせて術で回復させればいいではないかと思うかもしれませんが・・・今の動きと拳の威力で分かりました。ルーク様では勝てる見込みは到底ありません。むしろ下手に起こして納得いく形として、勝つまでやるなどと言ったら今の二の舞三の舞になりますよ」

ナタリア「そ、そんなことありません!もう一度、もう一度やりますわ!それでこのレプリカをルークは倒してくれます!」

ジェイド「・・・だとのことですが、どうしますか?」

ルーク「構わないけど、次で最後にすることと・・・一発で勝敗が決まるのは不公平とか何とか言われるのもゴメンだから、そちらからギブアップするまで気絶しないように手加減して攻撃し続けるんで・・・もう見ていられなくなったら、ストップをかけてくださいね?」

ナタリア「っ!フ、フン!ルークが貴方なんかに負けるものですか!」

ルークの挑発染みた言葉にナタリアは圧されつつも、勢いで怒りながら返す。









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