崩壊の後の再生して混同した世界
鬼灯「生きとし生けるものは生にしがみつこうとするもの・・・これは人に限ったことではありません。まぁその点では人以外の動物は自分が死んだなら死んだとちゃんと認識はしてくれるんですが、人間はそうもいかないんですよ。特に最近の人間は知識を身に付けていることもありますが、やたらと我が強い。自分は死ぬべき人間じゃないから生き返らせろだとか、もしくは地獄じゃなくて天国に行かせろなんて言ってくる亡者は日常的にいますからね」
シンク「死ぬべき人間じゃない、天国に行かせろ・・・ねぇ。何かその言葉を聞いただけでわかるよ。そういった所に行かせたら良くない人種だってね」
ルーク「まぁなんつーか・・・昔の俺だったら普通に言ってたかもしんねぇとは思うな・・・俺はファブレのルーク様なんだぞっつって、特別扱いするようにさせようってな」
鬼灯「えぇ、ルークさんが言ってるような言い方をしている人はよくいますよ。まぁ死んだ者に立場も何もありませんし、やることを残しているだとか言う人もいますが大抵ろくでもないというか下らない事ですからね。と言っても何か重要な事があったからと言って、それでなら生き返っていいですよとはしませんけどね」
シンク「そりゃね。生きてる間は情状酌量の余地があるとか先伸ばしには出来ても、死んだならそこで終わりだろ。生きてる間の事を清算するのがあの世での裁きであって、そこから時間を設けてどうするんだって話になるしさ」
ルーク「だよな。でも気になんのは死にたくないだとかもそうだけど、死んだ奴を生き返らせたいから戻せなんて風に無理矢理現世からあの世に来て言ってくる奴も少なからずいるんじゃねぇのか?そういった昔話がなんかあったような気もするけど、実際行き来が出来るんならそんなことも有り得そうだしよ」
鬼灯「そういったことは無かったわけではないのは確かですが、そこはどういう風に裁くかについては裁く方の裁量次第と言った面が大きいですよ。願いに供物がどういったものかだとか、それを決められた基準の上で判断するのではなく気分などで決めていた方もそう少なくはありませんから」
ルーク「案外曖昧っつーか、いい加減なんだなそう聞くと・・・」
シンク「ただもしあの世が実在するって公になったらって考えると、科学の力であの世と現世を繋げるばかりかあの世を無理矢理にでも支配なり傘下に収めようとする奴は出てきそうだよね。自分が死んだ時の為だとか、永遠に死なないようにするためだとかね」
鬼灯「生憎ですがそれは無理ですよ。マニゴルドさんやアスミタさんのような特殊な能力持ちであったり、彼らの冥界の神の加護と言ったような特別な物でもなければ、あの世に普通の生命体が存在し続ける事は不可能です。よしんば科学の力であの世と現世を繋いでこちらに来たとて、どんなに防護しても1日経たずに御臨終するのがオチです。生命が生きるに適してないどころか真逆な環境ですからね、あの世は」
ルーク「まぁそりゃそうなるよな、死んだ奴らが行くのがあの世なんだし。ただそれなら死なない機械を派遣するって考える奴もいそうだけどな」
鬼灯「その時は遠慮なくこちらも手を出しますよ。そんな判断を下したことを後悔するくらい、ね・・・」
シンク「・・・何か今の顔であんたが鬼だって事を再認識出来たよ。確かに普通の人間には見せちゃいけない顔だよ、その顔は」
ルーク「確かにな・・・迫力満点どころじゃなかったぜ。今のねめあげるような顔は」
鬼灯「お褒めいただいて光栄です」
ルーク「誉めてねぇって」
迫力ある顔からいつもの表情筋が動いてるか怪しい顔になったことにツッコミが入る。どこかズレた鬼灯の感覚に。
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シンク「死ぬべき人間じゃない、天国に行かせろ・・・ねぇ。何かその言葉を聞いただけでわかるよ。そういった所に行かせたら良くない人種だってね」
ルーク「まぁなんつーか・・・昔の俺だったら普通に言ってたかもしんねぇとは思うな・・・俺はファブレのルーク様なんだぞっつって、特別扱いするようにさせようってな」
鬼灯「えぇ、ルークさんが言ってるような言い方をしている人はよくいますよ。まぁ死んだ者に立場も何もありませんし、やることを残しているだとか言う人もいますが大抵ろくでもないというか下らない事ですからね。と言っても何か重要な事があったからと言って、それでなら生き返っていいですよとはしませんけどね」
シンク「そりゃね。生きてる間は情状酌量の余地があるとか先伸ばしには出来ても、死んだならそこで終わりだろ。生きてる間の事を清算するのがあの世での裁きであって、そこから時間を設けてどうするんだって話になるしさ」
ルーク「だよな。でも気になんのは死にたくないだとかもそうだけど、死んだ奴を生き返らせたいから戻せなんて風に無理矢理現世からあの世に来て言ってくる奴も少なからずいるんじゃねぇのか?そういった昔話がなんかあったような気もするけど、実際行き来が出来るんならそんなことも有り得そうだしよ」
鬼灯「そういったことは無かったわけではないのは確かですが、そこはどういう風に裁くかについては裁く方の裁量次第と言った面が大きいですよ。願いに供物がどういったものかだとか、それを決められた基準の上で判断するのではなく気分などで決めていた方もそう少なくはありませんから」
ルーク「案外曖昧っつーか、いい加減なんだなそう聞くと・・・」
シンク「ただもしあの世が実在するって公になったらって考えると、科学の力であの世と現世を繋げるばかりかあの世を無理矢理にでも支配なり傘下に収めようとする奴は出てきそうだよね。自分が死んだ時の為だとか、永遠に死なないようにするためだとかね」
鬼灯「生憎ですがそれは無理ですよ。マニゴルドさんやアスミタさんのような特殊な能力持ちであったり、彼らの冥界の神の加護と言ったような特別な物でもなければ、あの世に普通の生命体が存在し続ける事は不可能です。よしんば科学の力であの世と現世を繋いでこちらに来たとて、どんなに防護しても1日経たずに御臨終するのがオチです。生命が生きるに適してないどころか真逆な環境ですからね、あの世は」
ルーク「まぁそりゃそうなるよな、死んだ奴らが行くのがあの世なんだし。ただそれなら死なない機械を派遣するって考える奴もいそうだけどな」
鬼灯「その時は遠慮なくこちらも手を出しますよ。そんな判断を下したことを後悔するくらい、ね・・・」
シンク「・・・何か今の顔であんたが鬼だって事を再認識出来たよ。確かに普通の人間には見せちゃいけない顔だよ、その顔は」
ルーク「確かにな・・・迫力満点どころじゃなかったぜ。今のねめあげるような顔は」
鬼灯「お褒めいただいて光栄です」
ルーク「誉めてねぇって」
迫力ある顔からいつもの表情筋が動いてるか怪しい顔になったことにツッコミが入る。どこかズレた鬼灯の感覚に。
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