ルーク「何でいきなりそんな依頼をしたいだなんて思ったんだ？」

マニゴルド「俺らと俺らのあの世・・・まぁ冥界って言えばいいか。まぁその冥界とちょこちょこと最近交流が始まってんだよ。つっても元々が聖戦なんて戦いをしようとしてた間柄だから、あんまりいい気持ちを持ってって形じゃねぇんだが・・・そこで冥界側からちょいと頼まれたんだ。他のあの世とのコンタクトを取ってくれってな」

ルーク「はぁ？なんで冥界側が自分達でやらないんだよ？」

マニゴルド「何でもその時にあまりにも他と自分達との空気が違いすぎた上で、交流出来るか下も上も困惑している内にタイミングを逃したんだとよ。特に下の奴らは他の所なんかと仲良く出来るかとか実力で制圧すりゃいいとかで混乱してたから、下手に交流するのは止めようってなったらしいんだが・・・それで落ち着いたのはいいけど、今更自分達から交流したいからって言うのは難しいから間に入ってくれってアテナに頼んできたんだとよ」

シンク「・・・あんたら本当に敵味方の間柄だったの？話を聞いてると相手と気まずくて仕方無いから仲のいい貴方が何とかお願いなんていう、下手すりゃ思春期乙女みたいなこと言ってるよ」

マニゴルド「その例え微妙だから止めろ・・・って言いてぇんだが、結構マジに否定出来ねぇんだよな・・・俺らはともかく神々とかはこの世界で大規模に他の世界まで巻き込むような武力蜂起ってヤツはやらないと揃って乗り気じゃないって話だけど、ハーデス達はあんまり社交的とかって感じじゃねぇからな・・・まぁこっちはまだ社交的かどうかってなりゃあいつらに比べりゃ断然マシだし、向こうも俺達に任せる方がいいとか貸しを作っといた方がいいって考えたんだろうよ。あんまり冷戦みたいな状況を続けるよりは敢えて貸しを作って、友好とまでは行かずとも聖戦なんて起こらない関係性にしようってな」

ルーク「・・・まぁ打算もあるっちゃあるから、そう敢えてそっち側に頼んだってことか。でもそれならお前ら直接別のあの世に行けば良かったんじゃないのか？」

マニゴルド「そこは慎重を期してってヤツだよ。俺らもそんな馬鹿な事をするつもりはねぇが、だからってなら自分達なら大丈夫って軽々しく言えるかっつーとそうとも言い切れねぇんでな。だから色々と確実にするためにも繋がりのある奴らに話を通した方がいいと思ってな」

シンク「成程ね・・・まぁそういうことなら僕らから幽助の方に連絡を入れるから、数日待っとくくらいは覚悟しといてね。幽助が近くにいなかったり仕事中ならどうしても待たなきゃならないしさ」

マニゴルド「あぁ、構わねぇよ。別に急いでるわけでもねぇからな」

ルーク「ならいいけど、そっちのアスミタは大丈夫なのか？さっきからずっと黙ってるけど・・・」

アスミタ「気にすることはない。単にマニゴルドに話を任せた方がよいと思っただけだ」

ルーク「ふ～ん・・・ま、それでいいならそれでいいよ」

シンク「・・・何かアルバフィカとは滅茶苦茶違うね。あのアスミタっての」

マニゴルド「まぁあいつは特別だ、色々とよ。とりあえずあんまり気にすんな。お前らに迷惑かけるつもりはないしよ」

シンク「ならいいよ、僕も必要以上に関わるつもりもないしね」

マニゴルドの気楽な言葉にシンクも普通に頷く。厄介ごとにならなけれそれでいいといったスタンスで。









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