崩壊の後の再生して混同した世界
ルーク「まぁそういうことならお前はいない方がいいんだろうな。でもこっちのアニスって奴はお前の護衛の為って名目で助けられたんだろうが、両親は一緒に来なかったのか?」
イオン「・・・僕は会って話をしない方がいいと言われたので話を聞いただけなんですが、二人は残ると言ったそうなんです。借金を返すためにと」
シンク「・・・は?控え目に言っても馬鹿じゃないの?借金の額は明らかに普通には返せない額だろうに、それを返すためにダアトに残るなんてさ」
イオン「・・・二人の性格は前から知ってはいますが、至極真面目で他の人が困っていると見過ごせないという物で、多分自分達が借金を返さずに逃げ出すのはその人達に迷惑がかかるからやらない方がいい・・・そう心から考えているからだと思います。僕達を脱出させた二人組は返済の必要はないと説得したようなんですが、そう言って聞かなかったらしくてやむ無くアニスだけ一緒にという形になって・・・」
ルーク「それで二人、と・・・人がいいというよっか、本当に控え目に言っても馬鹿じゃねーのか?その二人よ」
イオン「そ、その・・・流石にその言い方は・・・」
アニス「・・・構わないよ・・・本当だもん、二人が言ってることは・・・」
イオン「アニス・・・」
シンク「実の子どもに不本意そうにとはいえここまで言われる辺り、人としてだったり親としては色々まずい物を抱えてるんだね。こんな世界になったからとかそんなの関係無く」
ルーク「だよな・・・俺もこうやって外に出るまでは金の使い方すら知らなかったけど、借りた物を返すくらいはそりゃ当然って分かるし返せねぇ程の物を借りるのは普通に考えてやっちゃなんねぇ事だって位は知ってるぞ。そんなん知っててやるのは悪人とか常識が著しくねぇやつなんだろうけど、そう知っててそんな感じってマジで色々ズレてんだな」
イオン「ふ、二人とも・・・もうその辺りにしてください・・・僕としてもあまり聞きたくない話なんですから・・・」
ルーク「・・・まぁ言われたくねぇってんならもうこれ以上は言わねぇけど、俺達の所に来てこの後どうしようってんだ?その辺り聞いてねぇんだけど」
イオン「あ、それを言うのを忘れてたんですが・・・トロワさん達が貴方達にこの紙を渡してくれれば、紙に書いてある場所に貴方達が護衛する手筈になっているとの事らしいです(紙をシンクに手渡す)」
シンク「僕らがそうすることは確定なのかい・・・まぁいいよ。あんたが捕まったらオールドラント領が余計に混乱するのは目に見えてるからね。この指定された場所までは僕達が護衛を担当するよ」
イオン「それは助かるのですが・・・貴方は僕の事をその、恨んだりしていないのですか・・・?」
シンク「もう今更さ。事実僕はろくにダアト式譜術も使えないレプリカとして産まれてあんたが『導師イオン』にはなったが、今となっちゃ別にそんなこと気にしちゃいない。むしろ体質や性格的に一人で動けないあんたを哀れむ気持ちがあるくらいさ・・・ま、次にあんたと会うこともまずないだろうしね。そんな相手を一々恨んだりもしていないしましてや妬んだりする理由なんて無いよ」
イオン「そうなんですか・・・なんというか、気構えた僕がバカらしくなってるような気がしました・・・」
シンク「だからって勘違いされちゃ困るけど、あんたの事が好きになったとかそういうわけじゃないからね。そこだけは言っておくよ」
イオン「あ・・・すみません、シンク・・・」
シンク「いいよ、別に」
頭を下げるイオンに言葉通り、シンクは別に気にした様子もなく肩をすくめる。本当にどうでもいいといったように。
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イオン「・・・僕は会って話をしない方がいいと言われたので話を聞いただけなんですが、二人は残ると言ったそうなんです。借金を返すためにと」
シンク「・・・は?控え目に言っても馬鹿じゃないの?借金の額は明らかに普通には返せない額だろうに、それを返すためにダアトに残るなんてさ」
イオン「・・・二人の性格は前から知ってはいますが、至極真面目で他の人が困っていると見過ごせないという物で、多分自分達が借金を返さずに逃げ出すのはその人達に迷惑がかかるからやらない方がいい・・・そう心から考えているからだと思います。僕達を脱出させた二人組は返済の必要はないと説得したようなんですが、そう言って聞かなかったらしくてやむ無くアニスだけ一緒にという形になって・・・」
ルーク「それで二人、と・・・人がいいというよっか、本当に控え目に言っても馬鹿じゃねーのか?その二人よ」
イオン「そ、その・・・流石にその言い方は・・・」
アニス「・・・構わないよ・・・本当だもん、二人が言ってることは・・・」
イオン「アニス・・・」
シンク「実の子どもに不本意そうにとはいえここまで言われる辺り、人としてだったり親としては色々まずい物を抱えてるんだね。こんな世界になったからとかそんなの関係無く」
ルーク「だよな・・・俺もこうやって外に出るまでは金の使い方すら知らなかったけど、借りた物を返すくらいはそりゃ当然って分かるし返せねぇ程の物を借りるのは普通に考えてやっちゃなんねぇ事だって位は知ってるぞ。そんなん知っててやるのは悪人とか常識が著しくねぇやつなんだろうけど、そう知っててそんな感じってマジで色々ズレてんだな」
イオン「ふ、二人とも・・・もうその辺りにしてください・・・僕としてもあまり聞きたくない話なんですから・・・」
ルーク「・・・まぁ言われたくねぇってんならもうこれ以上は言わねぇけど、俺達の所に来てこの後どうしようってんだ?その辺り聞いてねぇんだけど」
イオン「あ、それを言うのを忘れてたんですが・・・トロワさん達が貴方達にこの紙を渡してくれれば、紙に書いてある場所に貴方達が護衛する手筈になっているとの事らしいです(紙をシンクに手渡す)」
シンク「僕らがそうすることは確定なのかい・・・まぁいいよ。あんたが捕まったらオールドラント領が余計に混乱するのは目に見えてるからね。この指定された場所までは僕達が護衛を担当するよ」
イオン「それは助かるのですが・・・貴方は僕の事をその、恨んだりしていないのですか・・・?」
シンク「もう今更さ。事実僕はろくにダアト式譜術も使えないレプリカとして産まれてあんたが『導師イオン』にはなったが、今となっちゃ別にそんなこと気にしちゃいない。むしろ体質や性格的に一人で動けないあんたを哀れむ気持ちがあるくらいさ・・・ま、次にあんたと会うこともまずないだろうしね。そんな相手を一々恨んだりもしていないしましてや妬んだりする理由なんて無いよ」
イオン「そうなんですか・・・なんというか、気構えた僕がバカらしくなってるような気がしました・・・」
シンク「だからって勘違いされちゃ困るけど、あんたの事が好きになったとかそういうわけじゃないからね。そこだけは言っておくよ」
イオン「あ・・・すみません、シンク・・・」
シンク「いいよ、別に」
頭を下げるイオンに言葉通り、シンクは別に気にした様子もなく肩をすくめる。本当にどうでもいいといったように。
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