崩壊の後の再生して混同した世界

あやね「悪いわね、本当に」

ルーク「気にすんなって。一応あんた客なんだしこれくらいは気を使うからよ」

あやね「・・・ねぇ、前の続きのような事を聞くけれど貴方達には異性を意識するような事ってないの?それとも私のようなのじゃ駄目で、熟女か幼女趣味・・・とか?」

シンク「人聞きの悪いことを言うんじゃないよ・・・自分で言うのもどうかとは思うけど、単に生きてきた実際の年数と僕達が身を投じていた環境があるから、そう言ったことに関心が薄いだけさ」

あやね「関心が薄いと言うことは、全くそんなことないわけではないのね?」

シンク「・・・ま、それなりにはね。ただルークはともかくとしても、僕は俗に言うようなヤりたいだとかいい女だから落としたいみたいな考えはないんだよ。僕からしたら面倒なだけだしね。そうやって頑張るのは」

ルーク「まぁ俺も似たようなもんだけど、俺は単純な話として恋のやり取りだとか駆け引きなんて出来るようなタイプじゃねぇってのもあるからだな。シンクならどう相手と付き合うとかプレゼントを渡せば機嫌が良くなるのかなんてのは必要なら冷静に調べたりしていくだろうけど、俺はそういうのめんどくせーってなるタイプだしな・・・まぁもうちょい歳を取りゃまた話も変わってくんだろうけど、とにかく今は別にそんなんじゃねーな」

あやね「・・・そうなの。モテそうなのにね。少なくともこっちのヤンキーよりは」

幽助「てんめぇ・・・本当に乳揉むぞ」

ルーク「モテそうってのは素直にありがてぇって言っとくが、当人にその気がねぇなら意味がねぇだろ」

シンク「その点で言うと、魅力的な女とは見られたいけど性的な目で見られたくない・・・なんて考える女の気持ちは僕には分からないね。魅力的ってことはそういう風に見られることにもなり得るって事と同義だろ?」

あやね「・・・何が言いたいの?」

シンク「あんたみたいな格好をしてるのにそんな風に見られたくないだなんてのは通用しないってことさ。まぁあんたならそれを分かった上で利用するためにやってるんだろうけど、それで僕らが関心が見えないからってそんなこと言うんじゃないよって話さ。僕らも一々そんなこと聞かれるのは面倒なんだからね」

ルーク「あ、それ俺も同意。あの世界の影響もあったから一々男だ女だに、惚れただ腫れただなんてこと面倒だしもうこれくらいにしてーんだよ。どうしてもそっち方面の話したいんなら幽助とやってくれよ」

あやね「遠慮するわ。そろそろ本当に危ない気がしてくるし・・・ただこれは最後に一つ聞きたいんだけど、さっき全くそうじゃないとは言ったけど・・・実際の所として、貴方達はその手の経験はあるの?」

シンク「・・・なんでそんなに僕達の情操事情に突っ込んでくるのか本当に疑問だけど、質問に答えるなら別にないよ。そうしたいって強く思ったこともないし、そんな時に頭の悪くて都合のいいエロ展開なんか起きるはずがないだろ」

ルーク「・・・マジで何が聞きてぇんだ、本当にお前・・・?」

あやね「・・・本当に変わってるね、貴方達・・・」

幽助「女の為に強くなれる奴もいりゃ女を別に必要って思わない奴もいるだろ、そりゃ。前から知ってる俺の仲間もそんなもんだったから、こいつらはこいつらだとでも思っとけよ。理屈づけてだとか男はこういうもんだって考えようとすればするほどドツボにはまるだけだぞ」

あやね「・・・そうね、そうするわ」

幽助の気楽な言葉にあやねは頷く。これ以上は考えすぎないようにとするために。









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