崩壊の後の再生して混同した世界

ルーク「特別っつーけど、個々によって感じ方に考え方が変わるのは当然だろ。あんたがポケモンを大事にしたいってのはあんたの考えで、ポケモンを見て魔物じゃなく単に愛玩動物のように思う奴もいるし、モンスターはモンスターなんだから人の為に死ねばいいなんて思う奴もいる。その中で俺みたいな考えの奴がいても別におかしくねぇって思うぞ」

オーキド「うぅむ・・・それもそうじゃが、ルークの考え方はその中でも結構異質な気がするのう・・・」

シンク「あぁ、それは言えてるね。僕はそうでもないけど、ルークは結構な割合で動物に好かれやすいんだよ。動物に詳しい奴に聞くと、そういった分け隔てない空気の感じが好かれるらしいんだよね」

オーキド「何となく分かる気はするのう・・・」

ルーク「そんなに大袈裟に言うようなもんじゃねぇと思うんだけどな・・・まぁ好かれようが嫌われようが、仕事ならやることはやるけどよ。そこんとこに関しちゃ俺よっかシンクの方が全然割り切ってるよな」

シンク「今言ったばかりだけど、僕の場合は近くにアリエッタがいたからね。あいつは魔物と一緒にいるのは当然だっていった考えだったけど、あいつがいない場所じゃあの魔物達って僕らの言うことも聞くように言われてた一部以外の奴は正直いつ襲ってきてもおかしくないって感じた時はよくあったからね・・・そんな時にアリエッタの為に魔物は殺さないでおこうだとか、無抵抗に殺されるなんかまっぴらごめんだったからね。もしそうなったら後でアリエッタが喚いて泣こうが魔物を殺すって考えは僕だけじゃなく、結構な数の奴らは持ってたと思うよ」

ルーク「場所柄味方だろうが安心出来なかったっつー訳か。まぁここのポケモンみたいに一旦仲間にすりゃ絶対に味方を襲わないなんて特性でもなきゃそうなるか」

オーキド「・・・そう思うと、改めてモンスターボールというのは偉大な発明だったんじゃのう・・・」

シンク「そこは僕もそう思うよ。ただこれからの事を考えると、モンスターボールをポケモンだけじゃなく普通の魔物にも適応させろというか開発しろって命令が来てもおかしくはなさそうな感じはするね。自分達の安全の為に加えて、襲ってきた魔物をそのモンスターボールに入れた魔物で撃退するためにさ」

オーキド「生憎じゃが、それは出来ん。あくまでモンスターボールが効くのはポケモンのみで、何度か試しこそしたが外の魔物を入れることは出来んかった。やはりこの辺りは体の造りやらなんやら色々ポケモンと違うのが大きいからなんじゃろうな」

ルーク「ふ~ん・・・まぁそう出来なくて却って良かったんだろうな。そんなことが出来るってなったんなら、爆発的にモンスターボールの需要が増えてそういった使い方の為にだけ利用されて求められる・・・なんてなりそうだしよ」

オーキド「・・・人の安全の為にならなかったことを考えると複雑ではあるが、確かにそうなんじゃろうな・・・モンスターボールはあくまでポケモンマスターであったりポケモンに関係する者が持つべき物じゃが、人の為とはいえそんな使い方でボールが足りなくなりマスターを目指す者達の邪魔になるようなことはわしも望んではおらんしな・・・」

シンク「ま、その辺りはあんたらの問題だ。どうするかとかは自分達で考えていきなよ。外の魔物対策だとかさ」

ルーク「まぁまた討伐の依頼を頼むってんなら受けるからまた連絡してくれよ。やたら無茶な頼みでもなけりゃこっちも受けるからな」

オーキド「うむ、そうなったらまた頼ませてもらおう」

不穏な会話も終わり、オーキドは二人へと笑顔を浮かべる。一先ず気分は晴れたと言ったような笑顔を。











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