崩壊の後の再生して混同した世界

・・・ガイとティアの二人を厳しい言葉で追い払ったルークとシンク。その後に二人はすぐさま裏ギルドの方へと連絡を取った。






ヒイロ「・・・オールドラント領の動向の調査の依頼?」

シンク「あぁ、それもしばらく時間をかける事を予想しての長期依頼だ」

デュオ「あ~、話に聞いたオールドラントでの知り合いが数日前に来たことからか?俺らにそれを頼むって事は」

ルーク「そういうこった」

・・・とあるギルドのスポンサーの経営する旅館の一室で、ルーク達はヒイロ達に依頼の話をしていた。

シンク「あいつらは危機感が足りないからこれからのオールドラント領は何も起きないだとか思ってるんだろうが、話を聞けば聞くほど何か起こる可能性が高いって思えてきた。むしろヴァンの妹次第じゃそれこそオールドラントが大きく揺れかねない可能性すらある」

デュオ「妹次第ってどういうことだ?ヴァンってオッサンと違って妹は特に重職にはついてない引きこもりの筈だろ?」

シンク「妹がヴァンを触発しかねないって事さ。色々僕達はあいつらに言ってきた中で、ヴァン達の立場から選ぶだろう事についても言っておいた。それで妹のあの様子から察するに、まずヴァンに接触しにいくだろうね・・・僕達の話を丸々そのままして、ヴァンにどうにかこんな事態を避けてほしいだとかなんとか言いにね」

ヒイロ「・・・そんな話を丸々鵜呑みにするとはとても思えん。今までのヴァンの話を聞く限りではな」

シンク「だろうね、まずそれで間違いはない。むしろ妹の言葉を受けて自分達の身の安寧を含めて、先にどうするかと動く可能性の方に流れる可能性が高いだろう。モースを切り捨ててダアトから抜け出す辺りの可能性がね」

デュオ「ちなみにそこに妹を引き連れて・・・なんて選択肢はヴァンにはあるのか?」

シンク「あるにはあるだろうが、妹が嫌がっても無理矢理引きずり込む・・・なんてのは最終手段だろうね。そうでもなきゃ今頃妹を洗脳してでもヴァンは手元に置いて大事にしてただろうし」

デュオ「洗脳してまでって・・・そこまでするかもしれなかったってくらいに大事に思ってんのかよ、妹の事・・・」

シンク「まぁね。ただヴァンがそこまでしなかったのは妹を大事にして人格を潰さないようにって思っての事だろうけど、だからこそ妹を引き連れてダアトやユリアシティを出る可能性は妹次第って面は大きいだろう。ま、一緒に出ると選択した所で妹にどうするかなんての選択肢をヴァンが与えるとはとても思えないけどね。あの妹が冷静な判断をして団体の為になる事を考えるなんて有り得ないし」

ルーク「だな。むしろなんで自分や兄さんの言うことに従わないのかって言って、感情的にヒスるのが目に見えるしよ」

ヒイロ「・・・その話を聞くだけなら妹はどう選択したとしても、ヴァンがオールドラント領から出るのは多少の混乱はあるだろうが特に問題はないのではないか?」

シンク「それはヴァンに何のトラブルも無ければ、の話だ。そこまで来ればその時にはリグレット達が十中八九、ヴァン達の元から離反する時だろうさ」

デュオ「あぁ、あの姉ちゃん達か・・・確か前に聞いた感じだとダアトを出るのは時間の問題だって話だったか?」

シンク「あぁ。機会は何時にするかって伺ってる時にヴァンと共倒れもとい、道連れになるような事を選ぶはずがない。そんな状況でヴァンと抜け出すとなったら十把一絡げで見られて、後でヴァンの元を抜け出したとしてもヴァンの仲間だろうって追われかねないしね」

ヒイロ「成程・・・タイミングを逸すれば自分達の危機を招きかねんこともあるから、その前に行動を起こすということか」

シンク「そういうことさ。今のリグレットやラルゴがそんなことに気付かない訳ないだろうから、まず間違いなく逃げ出すよ。場合によっちゃディストにアリエッタも引き連れて離脱するだろうさ。そしてその時にはアリエッタはともかくとしても、ディストは確実にリグレット達と共に離脱するだろうね。あいつは特に保身と自分の命にこだわるだろうしさ」

デュオ「・・・つーかそれ、全員いなくなっちまったら六神将壊滅じゃねーのか?神託の盾の顔役みたいな存在らしいのによ」

ルーク「いいんじゃねぇの?あの人の戦力が無くなるんならそれに越した事はないし、俺らとしちゃ別に関係ねぇどころか願ったりかなったりなんだし」

デュオの何とも言えない言葉にルークが気楽そうに返す。別にヴァンの苦境などどうでもいいといった様子で。








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