崩壊の後の再生して混同した世界

シンク「・・・どうするの?結局やるの、やらないの?」

ルーク「やらねぇっつーんならさっさとこっから出てって、二度と俺らの前に姿を現すな。もうお前らには会いたくねぇ」

ガイ「なっ!?・・・お、俺も会いに来るなって言うのか・・・ルーク・・・!?」

ルーク「そう言ってんだよ。まぁ今お前がそいつをやたら庇ったってのを差し引いても、何度もお前らが俺らに頻繁に会いに来るのはあんまり印象良くねぇぞ。ガイはファブレを辞めたって言ったって俺らと仲良くしようとなんてしたら、これから先どうなるかわかんねぇぞ。最悪それこそ俺らを引き連れて戻ってくるか殺すかしないならお前を殺すくらいは言われるだろうな」

ガイ「なっ・・・!?」

ルーク「まぁあくまで可能性って程度じゃあるけど、そんなことになりゃ流石に俺だってお前を殺すような事はしたくねぇ。何だかんだでお前には屋敷で世話になったし、一応は俺に対して敵意を向けては来なかったしな」

ガイ「ルーク・・・お前・・・」

ルーク「何か感動してるような感じに浸ってっけど、そいつの事を全面的に庇おうとしたお前の事を信用出来ねぇって思った上で最後の情けってヤツで言ってんだ・・・これから先、今の言葉を忘れて普通にギルドに来てみろ。次は何かちゃんとした理由が無くて単に顔見せに来たとかだけだったら、マジで叩き出すからな」

ガイ「ル、ルーク・・・!」

ティア「あ、貴方折角ガイがここまで来たのにその言い方は酷いわ・・・!」

シンク「酷い?敵意を持って僕らに攻撃まで仕掛けてきたようなあんたを、色んな情やら関係を築いてきた筈のルークより優先して庇う奴の方が酷いでしょ。ま、あんたからしたら僕らの方が酷い奴になるんだろうけど、僕らからしたらそんなこと思われても痛くも痒くもないね」

ティア「っ・・・!」

シンク「手は出さないのに反抗的な目をする辺り、ホント苛々させてくれるよねあんた・・・まぁそれはともかくとして、もう帰るならこれは言わせてもらうよ・・・ヴァンの事を神聖化するのは個人の自由だから別に構わないけど、また元の場所に戻ったらあいつの事は悪くないって思い続けるんならそれは止めな。そして引きこもって耳を塞ぐってのもだ」

ティア「・・・え・・・?」

シンク「あんたがどれだけヴァンの事を好きだろうが信じたかろうが、あいつは聖人君子なんかじゃない。そして色々やってきてそれをモース達と共に、公然に無いもののように扱ってきた・・・そんなあいつらがずっと今のまま、何も起きることなく今の地位にいることが出来ると思うかい?・・・自分達で造った導師の偽物を、自分達の都合が悪くなったら排除するなんて事をするような奴らをずっとそのまま周りがほっとくなんてさ」

ティア「そっ、そんな・・・兄さんやモース様が、そんなことになるなんて・・・」

シンク「ユリアシティに引きこもってたんなら、ユリアシティの奴らがダアトの奴らに不満の声を上げてた事くらいは聞いてるはずだろ?それにキムラスカにマルクトも今のダアトに対して良くない感情を抱いてる事も・・・そんな状況の中でダアトがずっと変わらないままなんて、あるはずがないだろ。少なくとも数年内にはダアトで大きな変遷があるだろうね。モースにヴァン達がどうにかするかどうにかなるかのどちらかの結果が待ち受ける変遷が」

ティア「そ、そんなことが起こるなんて・・・」

シンク「今のはあくまで僕の予想じゃあるが、今のダアトの状況じゃそういった事態になることは十分に有り得る事さ。そんなあんたが取れる行動は何かって言ったらヴァンをそんなに信じたいってんなら引きこもるのを止めて、ヴァンの味方をしろって言ってるんだよ。そんなにヴァンが悪いんじゃなくて僕達が悪いって言うんならね」

ティア「で、でもそうしたら私はどうなるというの・・・!?」

シンク「さぁ?知らないよ。あんたが僕らに責任を押し付けたいしヴァン達が正しいって思いたいんなら、引きこもるの止めて味方をしろって言ってるだけさ。そこにどんな結果が待ち受けるのかなんてあんたが考えて、あんたがどうするか決めなよ・・・ダアトの奴らに見捨てられる可能性が高い中でヴァン達に味方するか、自分の立場なり命なり惜しさにあいつらと距離を取って身を引くか、今までのように僕らのせいにして悲劇のヒロインぶって涙でも流しながら引きこもるか・・・どうなるかも考えた上でさ」

ティア「っ・・・!」

シンクの見下したような笑みからの言葉に悔しげにしながらも、ティアは何も返せずに視線を辛そうに背けるしか出来なかった。その提示された選択の全てがティアにとって辛い物であると同時に、遠からずどうするべきか選ばなければならないと感じてしまったが為に・・・










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