崩壊の後の再生して混同した世界

シンク「オールドラント領に関しての情報は僕らの内にも入ってはくるけど、正直未だにあの二人が元の地位にいることの方が僕には信じられないね。そしてそんな二人をあんたが未だに信じてるって部分があるのもまた尚更さ」

ルーク「つっても引きこもってた所を考えっと、完全には信じきれちゃいないって所でもあんだろうな。信じたいけど、やったことは批難されるような物だってことくらいは分かる・・・だから引きこもって色々考えてたって所か」

ティア「っ!貴方達に何が分かると言うの!兄さんやモース様の事を知ってあそこから逃げ出して責任も取らなかった貴方達が!」

ルーク・シンク「・・・は?」

ガイ「っ、お、おい二人とも・・・」

ルーク「黙れガイ・・・今のは流石に聞き捨てならねぇぞテメェ・・・!」

ガイ・ティア「・・・っ!」

明らかに空気が変わり怒りを浮かべるルークと隣のシンクに、ガイとティアの二人はたまらず息を呑む。

ルーク「テメェ、俺達が責任を取らないことが悪いみたいに言ったよな?あぁ、散々やった俺らは確かになんも責任は取っちゃいねぇさ」

シンク「けどね・・・あんたがヴァンの事でいかにも自分は悲しんでますだとか、こんな行動を取るなんて信じたくないなんて悲劇ぶった態度と共に全部が全部僕達の責任だって押し付けられるのは流石に違うだろ・・・ましてやあんたは二年半前にヴァンの計画を盗み聞きしたかなんかで衝動的にあいつを刺してるだろ」

ティア「なっ!?なんでその事を・・・!?」

シンク「僕もその頃はヴァンの配下にいた頃で、リグレットから話には聞いていたしね。ヴァンの事をユリアシティにいた妹が刺して、少し養生しなきゃならないって風にね」

ルーク「そんなことがあったのかよ・・・」

シンク「あぁ、そうさ。そしてそれだけの事をしでかしたし、あんたもあんたでヴァンの事情を知ってる・・・そんなあんたに僕らの事を一方的に批判出来る権利なんてないし、それでも尚僕達を批判したいってんならヴァンにモースを引きずり下ろすなり批判するなりしてから来なよ。それすらせずに今ここで僕らを尚批難するなら、もう遠慮なんてしない・・・即刻叩き潰させてもらうよ」

ティア「ッ・・・!」

ガイ「お、おい・・・流石にそれはやりすぎじゃ・・・」

ルーク「女がボコられるのは不公平だとでも、可哀想だとでも思って言ってんのか?だったら俺らが一方的に言葉だとか、今手にかけようとしてるナイフを投げられても我慢して受け入れろとでも言うのか?」

ティア「っ!?」

ガイ「気付いて、いたのか・・・ティアが武器を手に取ろうとしている事を・・・!?」

ルーク「そりゃな。伊達にこのギルドで半年もやってきた訳じゃねぇし、俺らに対していい目を向けてきてないのは初めから分かってた・・・だからこそ、だ。そいつが攻撃をすんなら、遠慮なく俺らはそいつを叩き潰す。そしてそいつに味方をするってんなら、お前も倒すぞ・・・ガイ」

ガイ「なっ・・・ほ、本気かルーク!?」

ルーク「昔の俺だったらお前が相手ならやりたくねぇとか思ってただろうけど、そうしてもいいってくらいに俺はそいつに対して苛立ってんだ・・・そして俺とお前の関係はもうファブレの息子とその使用人なんてもんじゃねぇ顔見知り程度くらいのもん。まぁ前の立場からお前には多少は遠慮はするけど、そっちの女に対しちゃ優しくしてやる義理なんか俺には更々ねぇよ」

シンク「そしてついでに言うなら僕にはルークと違ってあんたに遠慮する理由はない。死なない程度には手加減はしてはやるけど、戦うってんなら僕があんたら二人に優しくする気はないから・・・それでもいいならかかってきな。叩き潰してやるからさ」

ガイ・ティア「・・・っ!」

シンクが手を胸の前で合わせているヤル気満々の様子に、二人は圧されて身を引く。本気であると、そう理解せざるを得ない態度の為に。












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