崩壊の後の再生して混同した世界

・・・出会いがあれば別れもある。それが良いものであっても、悪い物であっても。

新一との別れから数日後、ルークとシンクの二人に訪れる出会いがあった。






ガイ「・・・久しぶりだな、ルーク・・・」

ルーク「あぁ・・・久しぶりだな。つーか隣の女屋敷で見たことねぇけど、誰か知ってて一緒にいるんだよな?」

ガイ「あぁ・・・彼女はティア、ヴァン謡将の妹だ」

ルーク「・・・まぁ名前くらいはそりゃな」

シンク「ここで重要なのは・・・何であいつの妹と一緒にあんたはここまで来てるの?ルークが会ったことない事を考えると、あんたも会ったことないかそれに近いくらいなんだろ?」

ガイ「あ~・・・それを説明すると色々長いんだが・・・」

ルーク「別にいいからさっさと話せよ・・・喧嘩吹っ掛けられそうな目で俺らが見られてる理由も知りたいしよ」

シンク「・・・そうだね。正直いい予感はしないけど理由くらいは聞いときたいし」

ルークの言葉にシンクも同意する・・・やたらとギラギラした目で二人を見てくるティアの姿に不快感を滲ませながら。

ガイ「・・・じゃあ言うけど、その前に今のオールドラントの事情についてどれくらい知ってる?」

ルーク「ある程度は情報は入ってきてるしリグレット達が来て当事者達からの視点で話を聞かせてもらったぞ。つってもちょっと前になるから今がどうなってるか知らねぇけどな」

ティア「教官達が・・・!?」

シンク「・・・んで、あんたが言いたいのはどういう情報なんだい?」

ガイ「・・・謡将達がキムラスカに来れなくなったことは?」

ルーク「あぁ、知ってるよ・・・んじゃお前はあの人の所にでも行ってきたのか?バチカルに来れなくなったから、自分から会いにでもよ」

シンク「と言うかよく会いに行こうなんて思えたね。あんたの身分ってファブレの一使用人ってくらいで、ヴァンが屋敷に来た時にたまに話す程度だったんだろ?そんな関係の相手の元にわざわざ行くなんてね」

ガイ「・・・色々と聞きたいことがあったからなんだ。ルークの事を始めとして、謡将がどう思いながら俺達と接してきたのか・・・そういったことをな」

シンク「それで、妹を連れてきたって事は少なくとも会えたって事だろ?あまりいい結果にならなかっただろうことは想像はつくけどね」

ガイ「・・・あぁ、正直聞きたくないことばかり答えられた・・・特にアッシュとルーク。二人に対しての気持ちを聞いた時は特にだ」

ルーク「・・・いいのかよ?俺は名乗る名前がねぇからずっとルークって名乗ってるけど、被験者の事をアッシュって言っちまってよ?」

ガイ「・・・その事だが、俺はもうファブレの使用人じゃない。あそこはもうペールと一緒に辞めてきたんだ」

ルーク「・・・は?何で辞めてきたんだよ?別にお前がペールと辞めなきゃなんねぇ理由なんて無いだろ?」

ガイ「・・・一番の理由は、アッシュと一緒にいることが嫌になったんだ」

シンク「アッシュ?まぁ気持ちは分からないでもないけど、まさかそれを本人に言ったのかい?」

ガイ「流石にそんなことは出来なかったさ。そうしたらアッシュが怒り狂うのは確実だったからな・・・そしてそうしようと決断したきっかけは、ルミナシアという世界から来た俺やルークに謡将達がキムラスカに来たことからだ」

ルーク「あぁ、ルミナシアの被験者と一緒に向こうの俺を散々罵ったって話の時か」

ガイ「あぁ、それも聞いていたのか・・・その後の事だが、屋敷に戻ったアッシュはしばらくの謹慎を命じられたんだ。いくらルークの姿があったからとはいえあれは別人でいて、その上で他国の王族もいる状況であの醜態を晒した事は流石に見過ごせないから謹慎をしろ・・・と公爵様からな」

シンク「ま、それくらいは当然だろ。いくらなんでも感情に身を任せすぎで、考えが無さすぎだよ」

ガイ「あぁ・・・それでなんだが、屋敷の中でやることもなく苛立ち色々と当たるアッシュの姿にどうすればいいかとたまらず謡将に手紙を送ったんだ。そしてその手紙に対しての返事を謡将から受け取った俺は、ダアトに向かった・・・謡将が悩んでいるなら来ればいいと言ってくれたことで、直に向かう形でな。そしてそこで色々と聞き、ファブレを辞めようと決意したんだ。ここに来る前にペール共々辞める形でな」

ルーク「・・・ふ~ん・・・」

ガイの話を聞いてやる気の無さそうでいて、納得をしきれてないような声でルークは頬杖をつく。












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