崩壊の後の再生して混同した世界

ルーク「・・・お前が自分の事を全部言ったかどうかは分からねぇけど、一応それを聞いたから俺も答えるが簡単に言ったら俺はレプリカ・・・他の世界の奴らからすりゃクローンって言い方が大体だからクローンって言うが、そのクローンって存在だ。そして偽物として本物に入れ換えられて、それで役目が果たせないってなったらもういらないって言われて殺されそうになった・・・あそこにいるシンク以外、誰も俺の事なんか助けようとしない形でだ」

新一「っ!?」

ルーク「もう一回言うが、俺にはお前がどんだけ苦労してきたのかは想像くらいしか出来ねぇし、俺の方が不幸だなんて不幸自慢のようなことを言いたくなんかねぇ・・・けどだ。生き残るために今までの全部を捨てなきゃなんなかった奴もいりゃ、仲間やら環境やらに恵まれて望む物を手に出来てる奴もまたいる。こんな世界になったから分かったことだが・・・少なくともお前は前者じゃねぇ。後者だ」

新一「っ・・・そう言われると、確かに否定出来ねぇ・・・俺は元に戻るまでに、色んな友達やら仲間が出来ていった・・・その結果として俺はあいつらを壊滅させることが出来たし、今となっちゃもうかけがえのない仲間だ・・・」

ルーク「だろう?まぁ俺もシンクもここに来て、ようやく仲間やら環境やらに恵まれたって状況になった・・・けどここに来るまで、俺達はそれこそ野垂れ死ぬことになるかもしれないなんて覚悟しなきゃなんないかもなんて思ったりもしたし、何なら自分達が真っ当な人間じゃない事を話したってだけで追い払われる事だってあった・・・けどお前は元に戻るまでとか言ってはいたけど、心無い言葉で蔑ろにされることなんか無かっただろ?」

新一「・・・・・・確かに、無かった。むしろ甘やかされて、心配されるような事ばかり言われてきた・・・」

ルーク「・・・甘やかされて心配されてってなんだよ。ま、どっちにしたってそうやって恵まれてるからこそ折れずに来たんだろ。自分がやりたいことが実現可能で誰もそれを邪魔しないなんて状況もあってな」

新一「っ、邪魔しないって何だよ・・・俺も危険な目くらいには遭ってきたし、銃で撃たれたりもしてきたんだぞ・・・」

ルーク「銃で撃たれた?それくらい銃を持った犯罪者相手なら何度も経験がありますが何か?」

新一「なっ・・・!?」

ルーク「人間相手に殺すなって言ったよな?まぁ元々戦えるような奴らなら魔物相手でも銃無しに戦える奴はよくいるが、そうでない奴は銃を始めにして武装してる奴なんてよくいるんだよ。そしてそういった奴は大概どっかの世界の犯罪者で、生死問わずで駆逐しろって依頼も来るんだよ。生きてたら捕縛するってくらいでな」

新一「・・・その中で、何回も撃たれてるっていうのか・・・?」

ルーク「ま、そういうこった」

幽助「なぁ、俺もちょっと一つ言っていいか?」

ルーク「ん?別にいいぞ」

幽助「んじゃ言うが・・・新一だったか?前俺が言われた言葉をちょっと変えて言わせてもらうけど、お前自分は死なないとでも思ってるんじゃねーのか?」

新一「えっ・・・?」

幽助「何か自分は死線を潜り抜けてるし、銃で撃たれたりもしたけど無事に生きてますし死にません・・・みたいな風に言ってるように聞こえたんでな、ちょっと聞いてみたかったんだよ。お前そんな目にはあっても、自分が死ぬんだって恐怖を感じたこと無さそうな気がしたからな・・・んで、どうなんだ?」

新一「・・・それは・・・確かに、無かったかもしれない・・・銃で撃たれた時も色々考えてて、気が付いたら手術してて目覚めてたってくらいだったから・・・」

幽助「あ~、やっぱりな~」

新一が昔を複雑そうに思い返す姿と対照的に、幽助は気楽そうに頭をかく。予想が当たったとばかりに。












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