崩壊の後の再生して混同した世界

・・・アバンから新たなメンバーの臨時の受け入れを頼まれ、それらのメンバーと数日後に顔を合わせたルーク達。そこで面談した際に特に問題なしということで、そのメンバー達は臨時のギルドメンバーとなった。






アーカード「クックックッ・・・惜しい、実に惜しいぞ・・・お前達が敵であってくれたなら、喜んで闘ったと言うのに・・・!」

ヒム(ダイの大冒険より)「・・・おいお前ら、コイツ人間相手じゃなきゃやる気出さないんじゃなかったのかよ?」

セラス「あはは・・・なんというか、最近マスターの考えが変わってきちゃってるんですよね・・・人間じゃないのに人間以上にすごい心を持ってる人がいるってギルドにいるようになってから、知っちゃったんで・・・」

アーカード「確かにそうではあるが、あくまで私が優先して戦いたいと思うのは強い人間だ・・・その点で言うならダイという者も捨てがたいが、それ以上に話を聞く限りではポップにヒュンケルという二人と是非とも殺しあいがしたいと切に思っている」

クロコダイン(ダイの大冒険より)「確かにあの二人は強い人間だが・・・それほどに戦いたいというのか?」

アーカード「そうだ・・・特にヒュンケルとやらは実に私好みだ・・・最後の一瞬まで戦士であろうとし、再起不能というレベルの怪我を感じさせぬ戦いでオリハルコンの兵士達をことごとく蹴散らしていったというヒムの話・・・ここにその彼がいてそのままの強さに意志で私と戦ってくれるというなら、何物にも変えがたき歓喜を抱いていただろう・・・!」

ラーハルト(ダイの大冒険より)「・・・すごいものだな。これほどの化物も受け入れているのか、このギルドは・・・」

ルーク「手さえ出さなきゃギルドに共にいる間は味方でいてくれるから安心はしてて構わないぞ。まぁすぐにそんな風に感じれるかっていうと、普通に考えりゃ無理な話だとは思うけれどな」

シンク「まぁ基本的にアーカードの近くにはセラスがいるから、何かあったら彼女に言ってね。僕達はいつも一緒にいる訳じゃないから」

ヒム「よぉ、姉ちゃんよ・・・頼むぜ、ホント」

セラス「あはは・・・やれるだけはやらせていただきます・・・」

クロコダイン「しかし・・・本当に幅広く受け入れてくれるのだな、このギルドは・・・俺達までも臨時のとは言え普通にメンバーにしてくれるとは」

ルーク「仕事はある程度は選ぶにしても、使える人材に関して種族とか関係ねぇからな。それにこんな世界になったから使える人材はいくらいたっていいんだよ。下手にやる気だけあって能力の身の丈にあってないヤツが来るより断然な」

ラーハルト「そんな言い方をするということは・・・そう言った輩はよく来るという事か?」

シンク「まぁね。そう言った輩は大抵勘違いしてるのさ・・・代表的な所でいうと軽い所だと重火器で身を固めればどうにかなるだとか、優れた武器防具を装備すれば自分にだって魔物くらい退治出来る・・・重い所だとこう言った世界になったということは自分は選ばれたんだとか、秘められた力が目覚める時は近いとか頭おかしいんじゃないかって考えでギルドに来るやつもいるんだよ・・・でもそういった奴らがギルドの戦力になんかなった試しは全くなしで、大抵逃げ帰ったり現実逃避ではいおしまいってパターンばかりさ。まぁそれでも残った奴はごく少数いることはいるけど、もう元の場所に戻れないって引くに引けずでギルドの拠点の保全活動側に回ってるくらいだね」

ラーハルト「・・・確かに途中の言葉は意味が分からんと感じたが、やる気があるなどというのは却って迷惑ではあるな・・・そう聞くと」

シンクの言葉にしみじみとラーハルトは感じ入る。仲間以外での対人経験が低い彼からすればこういう話は新鮮であって学びがいのあるものだったために。












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