崩壊の後の再生して混同した世界

ルーク「まぁそんなもんだったから最初はほとんどシンクにおんぶにだっこで、剣の腕すらなかったらマジで見捨てられてもおかしくなかったんじゃねぇかってくらいだ・・・働きたくないとかそんな事よりまず、どうにか迷惑をかけないよう色々知って色々動こうって考えたんだよ。それである程度働けるし色々出来るようになった頃には働きたくないとかって考えは無くなってったな。色々学んでって」

ダンテ「ふ~ん、そうか」

シンク「聞いといて興味ない風な声を出すんじゃないよ・・・まぁ自慢するのも何となく違う気はするけどさ」

デフテロス「だが俺からすれば身に積まされる話だな。今も学ぶことが多くどうしていいか分からないことも多々ある」

ルーク「まぁデフテロスなら大丈夫だろ。俺よっか全然しっかりしてるし、実力も聖衣が無くても十二分にあるしな」

シンク「そうだね。ただ気になったけど、アスプロスには連絡の一つでも入れたの?双子として仲の良さそうな兄弟だったし、そういったことはしてはいないの?」

デフテロス「いや、それはしていない。まだまだやることも覚えることも多くて、大丈夫だなど太鼓判を押せるような物じゃないからな。落ち着いたら連絡を入れるつもりだ」

ルーク「そうか」

ダンテ「双子の兄弟、ね・・・」

シンク「どうしたんだい、ダンテ?」

ダンテ「いや、バージル・・・俺の双子の兄貴の事を思い出していた。と言ってももう死んじまった・・・実質、俺が殺す形でな」

三人「!?」

ダンテ「・・・ま、気にするな。元はと言えば俺とバージルが選んだ道が違うから起きた命がけの喧嘩から、それも向こうから仕掛けたこと・・・あいつを止めるには、力づく以外に無かったからな」

デフテロス「・・・その結果が、兄殺しというわけか・・・」

ダンテ「・・・ま、兄貴と仲良く出来るんなら仲良くしときな。もっとも、話を聞く限りじゃお前ら兄弟の心配は無さそうだがな」

デフテロス「肝に銘じておこう・・・アスプロスなら大丈夫とそう信じるのが普通なのだろうが、それで盲目になるのはいけないとお前の話で感じたからな」

シンク「・・・意外だね。あんたにそんな過去があることもそうだけど、そんな事を普通に言うなんて珍しい」

ダンテ「・・・ま、気分ってヤツさ。それに聞きたいことを聞くだけ聞いて、俺だけ何も言わないってのもフェアじゃないって思ったからな」

ルーク「・・・ホント、何て言うか掴み所が無いよなダンテ。気分屋かと思えばこんな風に真剣なこと言い出すんだしよ」

デフテロス「確かにな・・・俺もこいつの考えはよく分からん」

ダンテ「いい男には秘密が多いもんさ」

シンク「秘密で片付けていいものばかりじゃないと思うけれどね。あんたの場合」

デフテロス「・・・少し話がズレてしまうが、今浮かんだ疑問なんだがルークの被験者というアッシュだったか?そいつはルークにとって兄になるのか、産みの親になるのか?姿形はルークと瓜二つと聞いたが・・・」

シンク「・・・どうだろうね・・・正直僕からしたらどうなるのか判断をつけにくいのが実状なんだよね。身体情報を提供したから親とは言えなくはないけど、姿形は親子みたいに違いが出るんじゃなくそれこそ見た目と身体年齢も瓜二つな状態で産まれてきたんだし・・・ただ前に来たアドリビトムって所のルークとアッシュの関係はれっきとした兄弟だって言うから、分類をどうしてもしたいなら兄弟でいいと思うよ。どうせもうアッシュに会うことも無いだろうしね」

デフテロス「いや・・・お前たちの話を聞いた限りではそのアッシュがずっと大人しくしてくれるとも思えない。むしろ今までこちらに向かってこなかった事の方が不自然にすら思ってしまう」

シンク「あぁ~・・・そう聞くと確かにね。あいつの性格に今の状況を生み出した僕達というか、特にルークに対してどうにかして突撃するだろうし」

ルーク「・・・ま、兄だろうが親だろうが関係無いけどな。ロクに話したことすら無いような奴相手にそういった気持ちなんか浮かばないし、来たら来たでで相手をするまでだ。撃退の相手をな」

シンク「そうだね。僕もだけど、ルークもあいつの為にわざわざ遠慮する気なんてないしね」

ダンテ「ま、その時は頑張りな。グダグダと長引かせるより、キッパリ分かりやすく決着をつけた方が後腐れもなくなるだろうしな」

ルーク「あぁ、分かってる・・・何度も何度も来られても面倒だし、来るならさっさと終わらせたいしな」

ルークの意志を聞き、軽くダンテは笑う。これなら問題はないとばかりに。








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