・・・思わぬ形で慰安旅行に水を差されたルーク達。ただそれでも別に慰安旅行に予定していた日数はまだあったため、また別のスポットへと向かった。






ルーク「・・・う～ん、どうも何か違うんだよな～・・・」

シンク「やっぱりこういった場所でただ寝転がるってのは何か違うんだろうね。自分達で言うのもなんだけど僕ら基本的にこういった場ではしゃぐタイプでもないし、ナンパなんて目的ないし」

ルーク「まぁ海が綺麗で保養地っちゃ保養地だろうとは思うけど、やっぱ温泉入ったりうまい飯食ってる方が性に合うわ。後贅沢言うなら、ゆっくり静かってのがあるなら尚いいかな」

・・・二人が今いる場所は海。そして立てたパラソルの下で椅子に寝ながら二人は会話を交わしていた。らしく振る舞ってみようとわざわざサングラスまでつけて水着の姿の状態で、ビーチを歩く美女達には関心を見せない形で。

あやね（デッド・オア・アライブシリーズより）「・・・やらしい目で見られないのはいいんだけど、貴方達ちょっと冷めすぎじゃないかしら？」

ルーク「ん？何、ねーちゃん。俺達に何か用？」

あやね「・・・貴方達、ギルドのメンバーよね？調べはついてるわ・・・それで話したいことがあるのだけれど、その前に個人的に貴方達の事について聞いていい？」

シンク「何？」

あやね「・・・貴方達、本当に男なの？なんというか、こういう所に来たら男の人って女に目移りするというのは私も実体験してるけれど・・・そんな素振りが全く貴方達にないから、気になったの」

ルーク「あ～、そういうことか」

シンク「・・・何でみたいな言われ方されてるけど、別段そういったことに特に関心がないだけさ。それとも僕達に舐められるように体を見られたいとでも言うのかい？」

あやね「そうじゃないけど・・・もしかして同性愛の恋人同士なの、貴方達？」

ルーク「そういった質問は何度もされてっけど、それはねぇし二度と言うな。慣れはしてるけど、言われて気分いい訳ねぇだろ。そんなこと」

シンク「ただ次そんなこと冗談でも言ったら、遠慮なく殴るよ。あんたの身のこなしからして戦えるのは見て分かるからね」

あやね「・・・犯すとか抱くとか、そういう言葉は口にしないのね」

シンク「そういったことをしてもらいたいんだったらそこら辺の男を捕まえて言いな。僕らにそんな趣味はないんだよ。女を強引に組みじく趣味なんてね」

あやね「・・・何なのかしら。同性愛者でないのは分かったとしても、どこか理不尽さを感じるわ」

ルーク「なんでだよ」

あやね「・・・私も女としてそれなりに男に見られてきたって自負はある。なのに貴方達はそういった気持ちで私を見ないんだもの・・・」

シンク「女のプライドが複雑って訳かい？それなら僕達は特殊な例だとでも思っておけばいいよ。それとも僕達のどっちかに気があるとでも言うのかい？」

あやね「それはないわ」

ルーク「そうキッパリ返すんならもうこの話題終わらせんぞ。いい加減話進まねぇし、何か依頼かなんかあってわざわざ俺達の所に来たんだろ？」

あやね「そうね・・・元々そのつもりで貴方達に接触したんだし」

シンク「じゃあ僕達が取ってるホテルに行こうか。こんなところで話すような中身じゃないだろうし、着替えも済ませたいしね」

ルーク「移動手段はどうする？無いなら俺かシンクのバイクに乗せてくけど」

あやね「そうね、お願いするわ」

シンク「じゃあしばらくここで待ってなよ。ここを出発する用意をしてくるからさ」

あやね「えぇ、分かったわ」

話も済み、あやねを残して二人は場から離れる。ホテルへ向かう準備をするために。










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