崩壊の後の再生して混同した世界

シンク「さっきも言ったけど、こっちはこっちで情報は入ってくるんだよ。その中にはあんたら時空管理局の人間がやらかした事についてもあるんだけど、あんたら・・・なのはにフェイトだったよね?」

なのは「は、はい・・・そうですけど・・・」

シンク「あんたらの仲間内のグループとも言えるメンバーに関しちゃ大した問題を起こしちゃいない。むしろダントツに感謝されてる方さ・・・でも他の管理局の奴らに関しちゃ色々違う。助けを求めてきた者に対して横柄な態度を取るのは当たり前で、自分達に対していい噂を流した上で他の組織について悪い噂を流せだとか、果ては非殺傷設定を解除して人を殺したんじゃないかって話もあるんだよ。実際に人は死んだけど、非殺傷設定の魔法でも当たり所が悪ければ死ぬことがある・・・そんな事を言い訳に言ってたけど、何人も人を死なせてる管理局の人間がいるらしいんだよ」

なのは、フェイト「なっ・・・!?」

ルーク「嘘だって思うかも知れないだろ?けどギルドにはこの情報は確かに入ってきてるんだよ。こういった理由があって時空管理局を頼りたくないから、ギルドを頼りましたって形で証言を得てな」

なのは「そんな・・・嘘・・・嘘だよ・・・」

フェイト「なのはちゃん・・・」

シンク「・・・人の事を言うなら、まずは自分達の身を糺してからにしてきなよ。前にもあんたらみたいに自分達の知らない所で組織の堕落について知って、色々反省したって所もあるくらいなんだからそういうところを見習ってさ」

ルーク「まぁそういう訳だから、そういったことを片付けてから俺達じゃなくギルドの方に改めて方針についてはクレーム入れてくれよ。最もギルドの上層部もそうだが、所属してる他のメンツをあんたらが説得出来るとは到底思えないけどな」

なのは、フェイト「・・・!」

ルークとシンクの二人の遠慮のない言葉に、女性二人は苦い顔を浮かべる。今の状況では二人の説得など到底出来ないと、そう思ってしまった為に・・・












・・・そこから二人が何も返さなくなった姿を見て、ルーク達は温泉の方へと足を運んだ。もう気にすることはないとばかりに。






ルーク「あ~、まさかこんな慰安旅行で時空管理局の連中に会うなんてな~・・・」

シンク「後でギルドに連絡を入れるよ。あいつらが偉そうな上に結構粘着質ってのは上も知ってるだろうけど、来るって分かってるかそうでないかで大分違うだろうしね」

ルーク「分かってるよ。こうやって慰安旅行にこなけりゃあいつらと会うこともなかったろうし・・・ただ、こんなところでわざわざ俺達見付けたからって即行話に来るあいつらの生真面目さは本物だったな」

シンク「そうだね。別に悪い奴らじゃないけど、あぁいった言い方をして何も出来なくなる辺り本当に生真面目だよ・・・相手をするこっちからしたらウザい事この上無いけどね。下手な言い方をすると諦めない所が余計に火がつくタイプだろうし」

ルーク「ま、それでもしばらくはギルドの方には口を出しては来ないだろうけどな。あいつら確か時空管理局の中でも特別クラスの奴らだってことだから、あの生真面目さでどうにかしようって考えて動こうとしていくだろうし」

シンク「そうなるのは目に見えてるけど、ギルドをよく思ってない奴らというか組織も他にあるんだ。今の僕らが他に拠る所なんて、そうそう都合よく有りはしないんだから居場所を守るためにも甘えは許されないよルーク」

ルーク「分かってるって、シンク」

温泉に入りながら先程の二人の事を踏まえつつ、二人は顔を見合わせる。決して負けるわけにはいかない・・・そう強い意志のこもった表情同士で。













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