崩壊の後の再生して混同した世界

ルーク「・・・つーか普通に気になったんだけど、ルルーシュの所は使者って言うか連れ戻しに来た事ってあったっけ?俺らはよくギルドの拠点を移動して依頼受けてるから、あんまり分かんないけど・・・」

と、そんな時にふとルークがルルーシュ達の状態について疑問を向ける。そちらはどうなのかと。

C.C.「度々来てはいるが、いつも追い返されているぞ。この辺りは戻ってきてほしいと願うシャルルにナナリーの気持ちがあるからこそだろうが、ルルーシュはもう戻る気はないと頑として譲らないからな。ただ今のブリタニアは使者の話では今の状況があまり良くないらしく、シャルル個人は今はあまりブリタニアに戻って欲しくないと思っているようだがな」

シンク「あぁ、確かブリタニアの急な方針転換に国内で反感が出てきたと同時に外側から攻撃されてるんだっけ?」

C.C.「そうらしい。私の推測も混じるがシャルルとしてはもう他国を侵略する意味も無くなるばかりか、強気に振る舞う理由も無い事になる・・・だから覇気が抜けたシャルルは最早それまでの威勢を保つことが出来ないばかりか、今までとは真逆の融和路線に走ろうとしているとのことだが・・・そんないきなりの心変わりを受けてブリタニアの貴族が納得するわけもない上、国外からはふざけるなとの声と共に反攻が激しく行われてるとのことだ」

シンク「そりゃそうだろ。侵略を止めるから今までの事は忘れてさぁ仲良くやろうだなんて言われたって、素直に頷ける筈がない。元々の目的はこの為だってあんたらから聞いたことを全部明かせば尚更だ。それが真実だと信じるなら信じるでそれを無理矢理に押し進める為に各国を侵略したのかってなるし、信じないなら信じないでそんな世迷い言の為に動いてきたのか・・・そう内外共に言われるのがオチで、より一層批難に攻撃が激しくなるだけだろ」

C.C.「だろうな。流石にシャルルもその辺りの事は理解して言わないようにはしているが、その為に今ブリタニアの内部の安定と領土の防衛に専念しているようだ・・・まぁシャルルの元々得意なやり方はごり押しの力押しだから、苦戦している姿は容易に目に見える」

ルーク「そんなだからルルーシュを是が非でも連れて戻らせたいみたいな気持ちは無いってことか・・・あんまり安全じゃないってことで」

C.C.「そうなるが、ナナリーはまだルルーシュの帰還を諦めきれてないようだから使者が来る。と言ってもその使者のジェレミアといういつも同じ奴が来るんだが、そいつはシャルルと言うよりはルルーシュ寄りの考えを持っていて報告をして帰れと言われればすんなり帰るから楽なんだがな」

シンク「それでそのジェレミアって人の報告を受けて尚、ナナリーってのはまだ諦めきれてないって訳になるんだ・・・」

ルルーシュ「・・・俺の事をまだ求めてくれることは嬉しくは思うが、諦めて欲しくもある・・・一応皇族として復帰したから余程でなければ問題は起きないと言いたいが、俺がいないということを自覚した上で皇族らしい立派な振る舞いをしなければお飾りの皇族と体に障害を持っているのも相まって見られ、次第に何も出来ない状況に追いやられる可能性も出てくる・・・今はまだシャルルが健在だから何とかなるかもしれんが、時が経ってシャルルが亡くなり次期皇帝に誰がなるか次第でその危機が一層高まるんだからな」

シンク「ま、障害があるからってのは物事がうまく進められない言い訳にはなっても、それで自分は何もやらなくていいなんて免罪符にはならないからね。ならせめて自分がどう生きるかだとか頑張るかなんて姿勢に結果を見せなきゃ、キツいだろうけど役立たずの烙印を押されても当然だと思うよ」

ルルーシュ「・・・確かにキツい言い方だが、その通りだ・・・せめてもう少しだけでもナナリーには俺がいなくても大丈夫だというよう、決意を固めて動いてもらいたいんだがな・・・」

シンクの辛辣な事実を告げる言葉にルルーシュは悲し気に表情を歪める・・・半生以上守ってきた妹の本当の意味での自立に関して、未だその兆候が見られないと言うことに。








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