崩壊の後の再生して混同した世界

・・・アドリビトムとの面々との会合。それは互いにとって後味も結果も良くない物を残し、アドリビトムの面々はギルドを後にしていった。






ルーク「あ~・・・くっそダリィ・・・なんで俺らも妙に疲れた感じになんだよ・・・」

ルルーシュ「・・・何があったか大体話は聞いたが、もう一度休暇旅行にでも行ってきたらどうだ?お前達ならしばらく働かなくても余裕があるくらいには蓄えはあるだろうし、ギルドの人数を多数裂かないといけないような依頼もないからな」

シンク「そうしようかな・・・デフテロスも特に問題は無いとは聞いてるし、僕達限定指名の依頼なんて来てないだろ?」

ルルーシュ「・・・あぁ、今の所はな」

シンクの問い掛けに手元から機械を取り出し、液晶画面を見て肯定する・・・ギルドが設立されてからしばらく時間が経っているからこそなのだが、誰に依頼を受けてほしいかも希望出来るようになったために。

C.C.「・・・と言うかお前達、ルルーシュと違って嫌われすぎじゃないのか?コイツは一応親に愛された上での結果だが」

ルルーシュ「気持ちの悪いことを言うなC.C.・・・だが確かにそれは思うな」

シンク「それは仕方無いよ・・・僕達は道具、それも使い捨て扱いで産み出されたからね。そんな存在に邪魔されたんだし、あいつらからしたら怒るのはある意味当然じゃあるとは思うよ・・・僕らの事なんて全く考えてない上から立った物言いに考え方には、ハッキリ言って苛立ちは感じざるを得ないけどね」

ルーク「まぁ百歩譲ってあの人が俺の事を気に入らないのはまだいいとしても、被験者が俺を異様なまでに気に入らないなんて言うのは気に食わないとしか言えないけどな・・・アドリビトムのメンバーの俺と被験者の関係が悪いのが尚の事そう思わせるしよ」

ルルーシュ「・・・確かにな。普通は考えられないぞ。味方の立場の人間を相手と共になじるなど・・・」

C.C.「嫌いもそこまで来ると度が越えているとも思うがな」

シンク「その点あんたは別に嫌いとか好きとかってのはそんな無さそうだよね。性格的にも生きてきた経験的にも」

C.C.「まぁな。私の場合は嫌いだと思っても大抵先に死んでいったから、特に誰かが憎いだなどといった感情など持っても意味の無いものだと思っている。所詮一過性の感情で死ねばそれまでだからな。いくら嫌いで憎んだとしても」

ルーク「・・・それ、C.C.だからとしか言いようがない理由だよな。これは本当にマジで」

ルルーシュ「あぁ・・・不死の者だからこその経験談なのだろうが、お前達・・・特にルークはこれからも付きまとってくるんだろうな。アッシュという存在が」

ルーク「勘弁してほしいぜ・・・今回の件で被験者の顔を平行世界の人物って言っても見て、その上であんな激しく粘着的な怒りを見せられてやる気なんか出るかっつーの・・・」

シンク「唯一の救いはアドリビトムの方のアッシュはこっちに来ることはそうそうなさそうってことくらいかな。あっちのヴァンの事や当人が色々問題行動を起こしたことを考えると、ライマって国に拘束されるのは避けられないだろうしね」

ルルーシュ「・・・そうなるだろうな。ヴァンが何か行動してないかの調査に、アッシュは感情に任せて非公式とは言え訪れた他国での問題行動・・・普通に考えればまず国から出すような判断は出来ないだろう」

シンク「ま、おんなじような理由でオールドラントのアッシュ達もしばらくは動こうにも動けないだろうししばらくはゆっくり出来るだろうね」

ルーク「ただその分、そっから先が怖いんだよな・・・やっぱり短期でももっかい旅行に行って休むか。なんかしばらくしたらまた何かありそうな気がビンビンするし、鋭気を養おうぜシンク」

シンク「そうしよっか・・・どこかいい慰安になりそうな世界の候補地ってある?」

ルルーシュ「待っていろ、いい所を調べてみる」

慰安に向かうと決めた二人の為、また機械を取り出し入力をしていくルルーシュ。その姿にC.C.は面白そうな物を見るような目を浮かべていた。







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