崩壊の後の再生して混同した世界

TOW3アンジュ「一応私達も用心を兼ねて、予め私達がどういった集団でルーク達の身分はどんなものかと伝えた上でバチカルに向かったわ・・・そうした甲斐があって一触即発の状況で謁見する事はなかったけれど、その場にいた向こうのアッシュとナタリアが話が進んでいくにつれてこちらのルークを罵倒するようになっていった・・・向こうの上層部が二人に抑えろという風に言うくらいにね」

ルーク「・・・被験者は話を聞いてたから分かるにしても、ナタリアまでかよ・・・」

TOW3アンジュ「私達から見たら貴方が騙していたと言った気持ちをアッシュの言い分に乗せて、勢いだけで言っていたとしか思えなかったわ・・・ただそれで一番厄介だったのが、こちらのアッシュがその発言に乗ってしまった事よ・・・」

シンク「はぁ?・・・何て言ったのさ、あいつ?」

TOW3アンジュ「・・・世界が変わろうがこの屑は屑でしかない。ならどっちの屑もいっそ死んだ方がいい・・・大まかに言えばそんなことよ」

シンク「・・・馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけど、そこまでの事を堂々と言うのかい・・・いくら嫌いでも言っていいことに悪いこともそうだけど、場所や立場も考えずにそんなこと言っていい筈がないだろうに・・・」

TOW3アンジュ「・・・えぇ、そうよ。事実二人のアッシュに向こうのナタリアがヒートアップし出したのを見て、あちらは強引に二人を退出させて私達もアッシュにこれ以上はみっともないからと黙らせたわ・・・多分キムラスカの上層部からしても言いたい事はあっただろうけれど、もうこの流れを戻してまともに話をする事は出来ないだろうということで場はお開きになったわ。そしてこっちにまた来たのだけれど・・・」

リカルド「それらが発端となって、ライマとやらのメンバーの状態が最悪となっている・・・と言うわけか」

TOW3アンジュ「えぇ、そうよ・・・ルークにティアが特にとは言ったけれど、他のメンバーもあまり精神状態がいいとは言い難いの・・・精々マシなのはジェイドにアニスくらいで、他のメンバーは動揺覚めやらぬと言った感じで・・・」

シンク「はぁっ?アッシュも凹んでるってのかい?それだけ好き勝手に言っといてさ」

TOW3アンジュ「ヴァンさんの事が尾を引いてたのもあるだろうけれど・・・アッシュが二人共、更には平行世界の自分までもがこちらのルークを一方的に罵った事にナタリアがショックを受けてる姿を見て、どう声をかけるべきかと考えてるみたい・・・一度はルークが全て悪いというように押し付けるように言ったけれど、自分があんな顔をして他人を罵る姿が衝撃だったという答えにどう返していいのか窮しているそうよ」

シンク「・・・なにそれ?・・・胸糞が悪いとしか言いようがないね・・・あんたらに事情があるとは聞いてるけど、よくアッシュの事を受け入れてるね・・・正直、そう出来る神経を疑うよ」

TOW3アンジュ「・・・ここに私しかいないから答えさせてもらうけれど、今回のオールドラントでの一件はアドリビトムのメンバー内でも相当な波紋を私達にももたらしたわ。特にアッシュ・・・彼の発言は過激ではあったけれど、それでもまだ姿形の似た兄弟同士の反発と見られてる部分もあった。でもバチカルでの発言にあくまでナタリアのみしか気にしてない態度・・・オールドラントから出てすぐにこちらまで来たけれど、それでももう今までアッシュを好意的に見てきたメンバーも擁護のしようのないレベルの事をしたとの認識になってるわ」

シンク「それはまた、随分な信頼の下落の仕方だね。と言っても僕からすれば元々それくらいでも足りないんだけれどね」

TOW3アンジュ「・・・そこまで言うほど貴方の中では評価は低いのね、アッシュの評価は・・・」

リカルド「・・・そんな騒ぎ、いや評価になってもまだお前はアドリビトムに置くというのか?ライマの奴らを」

TOW3アンジュ「・・・流石に一度、ライマに戻ってもらうようにとジェイドと話をしたわ。今の状況でギルドのメンバーとして活動してもらうのは無理があるのと同時に、ヴァンさんの事を筆頭にライマに一度帰ってから色々考えてもらうようにね・・・前と違ってライマに戻っても大丈夫な状況だし、アドリビトムに残られても正直問題が解決しない事には私達の方が困るから・・・」

ルーク「・・・それで問題が解決するとも思えねぇけどな。主にそっちの俺関係の事とか」

TOW3アンジュ「・・・私達が介入してなんとかなるならそうしたいけれど、ライマのこれからにも関わるし一度戻ってから考えるべきとジェイドに言われたからしょうがないのよ・・・」

アンジュが表情を暗くする様子に三人は理解する。アンジュ自身気持ちよくない状況なのだと・・・












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