ヴァン「色々言いたいことはあるが、レプリカではないとするならそちらの私にそれはなんだというのだ？」

ＴＯＷ３ルーク「そ、それ・・・！？」

ＴＯＷ３アンジュ「・・・貴方もこのような世界になったから聞いたことはあるかとは思いますが、彼らは貴方にとっての平行世界の存在です。更に言うならルークはレプリカではなくライマという国の王族で、次期王位継承者筆頭になります。今はこうしてアドリビトムの一員として納得の上で働いてもらっている以上ある程度なら砕けた態度は容認出来るかもしれませんが、流石にそこまで言うのはアドリビトムの責任者としてもどうかと思われます」

ヴァン「むっ・・・いかんな、流石に早とちりし過ぎたか・・・どうしたものか・・・」

リグレット「・・・閣下はしばらく席をお外しください。今の閣下では何を話されても言い訳にしかならないでしょうし、そちらも気分を害する可能性が高いでしょうから」

ヴァン「・・・そうだな、そうさせてもらおう・・・では私は失礼する（退出）」

リグレット「・・・すみません。閣下の数々の無礼・・・許していただけるとは思えませんが私から謝罪致します」

ＴＯＷ３アンジュ「・・・それは私よりこちらの方に言ってもらった方がいいと思いますが、あのヴァンさんはそれほどルークの事を嫌っているのですか？色々とやろうとしていたとはお聞きしましたが、まさかあそこまで露骨になるとは思っていなかったのですが・・・」

リグレット「・・・それほどあの閣下はレプリカという存在を軽んじている、と言うことです。特にシンクもそうですがルークに関しては、その・・・使い捨てにしようとしていた事に加えて、自分の立場を一気にまずい物にしたことが尾を引いているんです」

ＴＯＷ３ヴァン「・・・だから向こうの私はルークを蛇蝎の如く、忌み嫌っていると・・・」

リグレット「・・・そうなります」

ＴＯＷ３ガイ「・・・だが貴女は、そんなヴァンに付き従っている・・・と言うことは貴女もあっちのルークの事を嫌っているのか？」

リグレット「・・・閣下がいない今だから言わせていただくが、今は私はそのようなことはない。ただ今の私は、どうしたいかを決めあぐねているのだ。閣下とどう向き合い、結論を出すのかについてを」

ＴＯＷ３アンジュ「・・・結論？」

リグレット「そちらについては長くなるから、あちらのルーク達に会いに行くならそっちから聞いてほしい・・・今の私達はあの閣下に無条件に付いていこうとは思えないが、それでも今まで付いてきた責任もある。それについてどう決着をつけるか、という結論をな」

ＴＯＷ３ガイ「・・・あっちのヴァンと離れるかどうか、ですか？」

リグレット「あぁ、そうだ・・・そしてそちらにいる閣下に関してだが、何かを考えていることは確かなのだろう。それは本来人に聞かれれば反対されるような何か・・・言ってしまうなら例え誉められるような手段ではないと知っても、世界を変えようとすると言った何かを」

ＴＯＷ３ジェイド「・・・それに付き従おうとしていた貴女に他ならぬ平行世界の本人が言っていて、尚且つ当人が否定を返せなかった・・・となれば、その通りなのでしょう」

ＴＯＷ３ルーク「・・・せ、師匠・・・」

ＴＯＷ３ヴァン「・・・」

リグレット「・・・私から言えることはここまでです。私はあくまでこのオールドラント領の人間で、かつそちらの閣下が行動に出ていないとなればこれ以上は何も言いようがありませんので、名誉毀損などで訴えるなどの問題も含めそちらにお持ち帰りお話ください・・・そちらも無視出来ない問題と向き合わねばならぬでしょうから」

ＴＯＷ３アンジュ「・・・分かりました、そうします。後、ギルドにいる二人にもう一度会いに行くつもりですが何か伝言はありますか？」

リグレット「・・・どういう結論を出すにせよ、結論を出したならもう一度会いに行く・・・そう伝えてください」

ＴＯＷ３アンジュ「はい、そうお伝えします」

・・・ルーク達の空気が酷く重い物になっていることをリグレットにアンジュは理解しつつ、話を終わらせた。決して簡単には解決出来ないし、他者が介入するにははばかられる問題についてを・・・










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