シンク「・・・あんたらが嘘かどうか信じたくないかなんて僕達にとってはどうでもいい。けど僕らにとってのあのヴァンはルークを平気で利用し、僕を使えそうだからってだけで情とか無く助けて、レプリカという自分で使うと決めた存在をとことんまで見下してる・・・そんな奴さ」

ルーク「ついでに言うなら知ってるかもしれないが、俺達はそんなあの人の考えに背いた事をしてギルドに参加した・・・だからそっちの俺は顔を見せた瞬間、マジにあの人捕らえにかかるどころか斬りかかって来ることすら有り得るぞ。現に一回追手が俺らを捕まえに来て、散々な内情聞かされたからまず俺に対していい感情持ってるとは思えないし」

ＴＯＷ３ヴァン「・・・そこまで、そちらの私は酷いというのか・・・？」

シンク「言ったろ、信じるか信じないかはあんたら次第だって。少なくともあんたの妹は僕らの言葉なんか信じちゃいないってのはさっきの言葉で分かるんだけどね」

ＴＯＷ３ティア「と、当然じゃない！例え違う世界だとしても、兄さんがそんなことをするなんて有り得ないわ！」

シンク「・・・ま、そんな訳だ。行くのはいいけど、後悔してもそっちの自己責任で頼むよ。何度も言うが僕達は嘘は言っちゃいないから、嘘だとかもっとちゃんと引き止めてくれればなんて文句言ってきたなら今度は本気で叩き潰すからね」

ＴＯＷ３アンジュ「・・・分かった、行くかどうかはこの後皆で話し合ってから決めるわ・・・その話が本当だと言うなら、少なからず準備をしていかないと私達もそうだけれどこちらのルーク達の身の安全がまずいでしょうしね・・・」

シンクの相当な念押しにアンジュ達は複雑な表情を浮かべる・・・まさかこんなことになるとは思っていなかったと、そういった様子で。












・・・それでアドリビトムの面々が帰っていった後、二人はギルドの拠点の中に戻った。

デフテロス「・・・戻ったか。どうだった？」

シンク「色々面倒だったけど、とりあえずは帰ってったよ。でも多分あの様子じゃまたこっちに来そうなんだよね。面倒臭い事に」

デフテロス「そうなのか？」

シンク「向こうのメンバー全員と話した訳じゃないけど、あっちの目的って元々は僕達の事を説得でもしてオールドラントに戻そうとでもしてたんだと思うよ。お人好しの集まりっぽかったしね」

ルーク「でも俺ら・・・主にシンクの鉄拳と言葉で大分叩きのめされる事になったけどな」

デフテロス「そうか・・・ちなみにどうだった？平行世界の自分と顔を合わせてみた感想は」

ルーク「・・・昔の俺なら羨ましいとか当然だとか思ってたんだろうな。あの人と一緒にいれることにあの人が優しいってことを。けど今じゃもう無理だ・・・例えあの人が俺の知るあの人と違うって頭でいくら思っても、もう向こうの俺みたいに純粋に信じることなんて出来ない・・・その点じゃ向こうの俺を羨ましくは思うけど、それ以上に成長してほしくもある。これからのあいつ自身の為にもな」

デフテロス「・・・それも、自分が相手だからか」

ルーク「まぁな・・・あっちの俺はレプリカの身体じゃないってのを考えた分も含めてそう思うよ」

シンク「まぁ今言ったけど、そういったことも含めてあいつらはまたこっちに来ると思うよ。話をして行くかどうかは決めるなんて言ってたけど、あの様子じゃ行かない訳ないだろうし・・・何より僕らの言ったことが本当かどうかを確かめた上で、僕らの言ったことと違ってたら嬉々として報告に来るだろうね。まぁ人のいい奴らだからどちらになるにしても僕らに何らかの情報を渡しに来る。役に立つだろうってね」

デフテロス「・・・まず確実に、お前達にとって分かりきった結果が待っているだろうがな」

二人の様子にデフテロスは確信した様子で漏らす。向こうの連中にとって望まぬ結果になるだろうことは確実になるだろうと。











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