崩壊の後の再生して混同した世界

セージ「報せを受けた時には我らも目に耳を疑った・・・黄金はまだしも白銀に青銅、もしくは聖域に所属している者が人々を助けたまではいいものの横暴な態度を取ったとか・・・」

ルーク「それは間違いないですよ。自分達が守ってやってるんだみたいなことはよく言ってたと、俺達の耳にも入って来ましたし」

シンク「そもそも、どうして今までその存在を公から隠してきた聖域が姿を公にする事にしたんですか?ある程度話はマニゴルド達から聞いてはいますけど、その真意までは聞いてないんですが・・・」

ハクレイ「・・・理由を言ってしまうと、聖闘士の力の振るいようが無くなったことが大きいのだ。ハーデスとの聖戦を控えていたがそれは結局は無くなってしまい、この世界における各地の異変を解決するくらいとなったが・・・それも任務として数があるかと言えばそれほどでもなく、最早聖闘士に聖闘士としての力を振るう為の場が無くなってきたのだ。だから我々で話し合いをして人々の為になることをしなければと、存在を明らかにして他の世界の人々の為にしたいと動くことを決意して行動してきたのだが・・・」

ルーク「結果として、人々からよく思われないような事を配下の聖闘士達は度々起こしてきた・・・と」

サーシャ「・・・私はそんな、皆が人々から拒否されるような事をするとは思っていたなかったんですが・・・」

マニゴルド「まぁその辺りは聖域の人間の体質ってヤツもあるんでしょうけどね。デフテロスの事を監視するだけに留めるように言ってたはずが、凶星の存在だから攻撃しても構わないし死んでも何も言われるはずはない・・・それをアテナを始めとした上の方が見てないと分かってるからやってたんでしょう。そしてそういった考えを引き継いでるやつらがアテナ達に見られてないなら、他の奴らは自分達が守ってるから横暴な態度を取っても構わない・・・って感じにね」

セージ「・・・これも私の監督不行き届き、というわけか・・・」

ハクレイ「・・・あまり表に出てこなかったわしも、深くその事を言えるような物ではないしな・・・」

シジフォス「・・・アスプロスではないが、聖域の改革は行わねばならないな・・・こういった話を聞いてしまうと、俺達が見て見ぬフリをするわけにはどうしてもな・・・」

デフテロス「兄さん・・・」

アスプロス「・・・そこから先は俺達がやることだ。お前は何も心配しなくていい、デフテロス」

ルーク「あ~・・・ちょっとこんな空気で言うのもなんですけど、いいですか?」

セージ「・・・何かね?」

ルーク「聖闘士の問題ですけど、この世界の聖闘士だけが起こした問題じゃないですよ」

セージ「何っ、それはどういうことなんだ・・・!?」

ルークの言葉にセージを始めとして、教皇の間の空気がざわつく。この世界とは違うとの言葉に。

ルーク「ここに到着する前にギルドに連絡して情報を取り寄せました。すると何人か同じ星座の聖衣を着ているのに、名前や姿が別人の聖闘士がいました。それで色々調べていく内に別世界のと言うか、平行世界の聖闘士だって調べがついたんです」

セージ「何・・・平行世界の、聖闘士?」

ハクレイ「確か平行世界も巻き込んだ物だとは聞いたが・・・平行世界にも聖闘士がいたというのか・・・?」

ルーク「はい、実際に調べてみたらここ以外にも聖域に聖闘士の存在が確認出来ました。と言っても俺達にギルドが把握してるのはそれくらいで、接触はしてないからそれ以上の情報はありませんよ」

セージ「そうなのか・・・」

平行世界の事を聞き何とも言い難い表情を浮かべるセージ達。一応情報としては頭の中には入ってはいても、それが自分達に降りかかるとは思っていなかった為に。









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