崩壊の後の再生して混同した世界

ココ「・・・話は決まったみたいだね。ならとりあえず食事に戻ろう」

マニゴルド「そうだな。こんなうめぇ飯なんかそうそう食えねぇんだし、ちゃんと全部食わなきゃ後悔しちまうってもんだ」

アルバフィカ「・・・あぁ、そうしよう。こうやってココのおかげで公衆の面前で料理を食べられる訳だからな」

ココ「気にしなくていいよ。それと何かまたこちらに来たいと思ったなら僕を頼ってくれるといい。遠慮なく力を貸そう」

アルバフィカ「・・・すまんな、ココ」

ココ「気にしなくていいよ。僕みたいな体質の人と出会うなんてそうないからね。それに少し君と知り合えて嬉しくもあるんだ」

アルバフィカ「ココ・・・」

ココ「・・・またこちらに来てくれ、アルバフィカ。君の毒が僕の毒と違って制御方法が困難なのは知っているが、だからこそ僕が力になれるかもしれないからね」

アルバフィカ「・・・分かった、そうさせてもらおう」

マニゴルド「・・・アルバちゃんがここまで素直になってくれるとは思わなかったぜ。その点でこの世界になったことは良かったって事か」

ルーク「・・・まぁ同じ境遇の仲間が出来るって気持ち的に相当楽になるしな。俺の実体験としちゃ」

マニゴルド「・・・まぁ俺もアルバちゃんと仲間のつもりじゃあるが、そこんとこじゃココとは違うししゃあねぇか」

シンク「・・・何かまた湿っぽい空気になってるけど、ご飯を食べるんじゃないの?」

マニゴルド「おっと、そうだったな・・・んじゃ食事の続きをいくか」

アルバフィカとココが仲のいい様子を見せる姿に若干遠い目を見せたマニゴルドだったが、シンクの言葉に皿に乗った料理へと集中する。


















・・・その後、食事を終えたルーク達はホテルに入り翌日にマニゴルド達の世界に行くために鋭気を養うこととした。

マニゴルド「か~、食った食った・・・」

シンク「・・・なんであんた普通に僕達の部屋に来てるのさ」

マニゴルド「しゃあねぇだろ。ココん所なら泊まれるってんでアルバちゃんいねぇんだから暇なんだし」

ルーク「まぁ別にいいけど、どっちかっつったらあんたも自分は特別だって考えてるようなタイプじゃねぇのか?」

マニゴルド「んなことで一々調子に乗るか・・・命は塵芥。そんな風に考えてた時期もあったが命は宇宙だ。どんな命だろうが、それは変わらねぇ。その命に色んな能力とか生い立ちって付加価値は付いてはくるだろうが、そいつも含めてな。だから俺からすりゃお前らの生い立ちがどうだろうがなんだろうが、別にどうだっていいんだよ。変にこっちの手を煩わせなきゃよ」

シンク「あぁ・・・あんた見るからに堅物真面目な優等生ってタイプじゃないもんね。むしろ不良って言った方がしっくり来る」

マニゴルド「・・・否定出来ねぇのが何か嫌だわ、その言い方」

ルーク「でもその考え方が出来るってのもすごい気はするけどな。大抵俺らの身の上聞いた奴らって見下すか同情するかの二パターンだし」

マニゴルド「ま、そいつはうちのジジィの教えからだけどな。聖域に来たら教皇として会えるから、話したけりゃゆっくり話せよ。アルバちゃんは自分が取り成すって言ってたけど、貴重な他の世界の情報を第三者の視点から得られるんだ。色々頭ん中でどうするかって巡らせた上であのジジィはお前らを受け入れてくれるだろうよ」

シンク「ま、そっちがどう考えようが別にいいさ。僕達は休暇のついでにあんたらの所に行くって程度の気持ちで行くんだし」

ルーク「そうそう、気楽に行かせてもらうぜ」

マニゴルド「・・・まぁあのジジィが客、それも俺らが招いた相手に簡単に手を出すわけはねぇしそれが正解か」

二人の全く気にしていないと言った発言に、マニゴルドは思わず気を抜いて頭に手をやる。一々気にしていた自分が馬鹿みたいだと・・・









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