崩壊の後の再生して混同した世界

C.C.(コードギアスより)「腹が減ったぞ、ルルーシュ。ピザを作れ」

ルルーシュ「後にしろ、穀潰し」

スザク(コードギアスより)「大丈夫だよ、ルルーシュ。一応二人で仕事をこなしてきた後だからね」

ルルーシュ「・・・なら仕方無い。こっちの二人の分も作るから、適当に話をして待っていてくれ(退出)」

シンク「・・・やっぱC.C.に対して辛辣だよね、ルルーシュ」

ルーク「気持ちは分かる気はするけどな。俺だったら面倒見きれる気はしないし・・・って言うかスザクもスザクでよく付き合ってんな、C.C.に」

スザク「まぁ何て言うか・・・一緒に元の世界から抜け出してきた仲だし、放っておくのも後味が悪いんだよね」

シンク「抜け出したって言ってもあんたにルルーシュは被害者側で、C.C.はどっちかと言ったら皇帝側に近い人物だったんだろ?よく仲違いを起こさなかったね」

スザク「・・・まぁ話を聞いて複雑に思わない訳じゃなかったけど、あのまま三人で仲違いしてたら追手に捕まってたのは目に見えてたからね。だから、ね」

シンク「状況のせいでなし崩しって訳か」

スザクの返しにシンクは何とも微妙に哀れみのこもった目を向ける。






スザクとC.C.、この二人のルルーシュとの関係は前者は唯一無二の友達、後者は一言で説明するには難しいがあえて言うならシャルルの元にいることを見限った同士・・・と言ったくらいが妥当だろう。

前者はルルーシュが強引にブリタニアに連れていかれて脱出した後に会った時、シャルルの狙いとルルーシュの世界脱出の計画を聞いて苦渋の考えの末に同意を示して共に逃げ出し、後者はシャルルの目的が無くなった事と自分の目的の達成のしようがなくなった事から二人と合流して共に世界を出ることを決意したのである。






C.C.「全く、失礼だな。私をまるで何もしない役立たずみたいな言い方をして。現に今依頼をこなしてきて帰ってきたばかりなんだぞ」

ルーク「いや、お前ダンテよっかマシ程度にしか働かねぇだろ。今日もギルドにいられる程度に働きに出るくらいの感じでスザクと依頼に向かったんだろうしよ」

スザク「当たりだよ、ルーク・・・現に僕は今日は依頼に向かう予定は無かったんだけど、C.C.に手数は多い方がいいからお前も来いって連れてかれて依頼に行ったんだからね」

シンク「・・・本当にご苦労様だよ、二人とも」

C.C.「失礼なことばかり言う童貞坊やどもだな、本当に」

ルーク「俺らが失礼ならお前は無礼者だよ」

C.C.「フッ、私はC.C.だからな」

ルーク「誉められたみたいにふんぞり返るな。何にも偉くねぇよ」

シンク「・・・改めて、よく二人はこいつと一緒にいれるね。僕だったら確実に見捨ててるよ」

スザク「・・・何かまた皇帝が考えてC.C.の身柄を求めてきた時に何もしないのは癪だって言ったのがルルーシュで、僕もそれに同意しちゃったからね・・・僕としてもあんな計画の為に僕やルルーシュに色んな人の人生を大きく狂わされたから、せめてそんな世界にしたくないんだ・・・ブリタニアを内から変えるのは皇帝の考え方を聞いて、無理だって思ってしまったからね・・・」

シンク「・・・ま、あんたの前考えていたことはどうあれ今は自由なんだ。C.C.に構うのは仕方無いにしても、もうちょっと自由って奴を味わってもいいんじゃない?使命感とかに囚われて生きるのが悪いとは言わないけど、それだけじゃ見えるものも見えなくなって段々生きづらくなるだけだからね」

スザク「・・・うん、ありがとうシンク」

シンクの珍しい他者への助言に、スザクも真摯に受け止め頷く。その言葉が指し示す物がいかに重いか、それをスザク自身よく感じ取った為に。







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