崩壊の後の再生して混同した世界
シンク「けどそんなシャルル達に理解を示した上であんたに付いていくのを拒否したんだろ?あんたの妹は」
ルルーシュ「っ・・・あぁ・・・ナナリーの体の事を考えれば仕方のない事だったとは思う・・・だがあの子があぁいうことを言うとは思っていなかった・・・お父様達にも考えがあったから、だから辛くはあったけれど恨んではいない・・・とまで言うばかりか、俺の気持ちの方を変えるべきだとまでなんて・・・」
シンク「そこは目が見えなくて足も動かないこと以上に、あんたが降りかかる負の感情を二人分まとめて受け止めて妹に感じさせないようにしてたことが何よりの原因さ・・・僕から言わせりゃあんたは真っ当な性格をしてるさ。障害持ちの妹まで育てながら生きてる事を考えれば真っ直ぐすぎるくらいにね。けどあんたの妹はあんたがそんなものを感じさせないように動いてきた結果、人の負の感情や考えといった物を少なからずは汲み取れるような感じ方が出来なくなった・・・七年の間連れ添って初めて見せる兄の本気の怒りを、ほぼ見捨てたも同然の物なのに言葉面は大層綺麗事を言う父親の方を選ぶくらいにね」
ルルーシュ「っ!?」
シンク「それは自分のせいだと思うのは別にいいさ。僕には関係の無いことだし、事実でもあるだろうからね・・・けど負の感情を持たせず綺麗にしようとし過ぎたあんたの妹は、あんたの怒りに苦労を汲み取れなかった。それが妹のいいところとか優しいところなんてあんたは思うかもしれないが、こうやって国ばかりか世界まで出てもいいと考えて動いたあんたとの価値観とはもう別物でしかない」
ルルーシュ「分かっている・・・だから俺は、無理にナナリーを連れてくることなどせず、咲世子さんやユフィ達に頼み込み離れるしかなかったんだ・・・俺はもう、ナナリーと一緒にいない方がいいと思った為に・・・!」
ルーク「・・・ま、潮時だったって事だろ。ルルーシュの考え方と妹の考え方が根本から違うって事を理解しちまったらどっちかが変わるか・・・離れるかじゃないと、辛くなるだけだしな・・・特に、辛い現実を認識した方がな・・・」
ルルーシュ「・・・お前が言うと、説得力が違うな・・・ルーク・・・」
シンクの容赦のない言葉から一転したルークの実感が多大にこもった言葉に、ルルーシュは悲し気に表情を歪める。
・・・ルルーシュの妹であるナナリーは、兄と違い父親の元を去ると言わなかった。障害があることを踏まえないでもだ。
その時にこのまま妹に反対されても父親に対する怒りを収めず動くか、それとも妹といたいが為に怒りの矛先を収めるか・・・といった二択がルルーシュの頭の中で天秤にかけられ、どちらが重かったかと言えば前者であった。
ルルーシュ自身、ナナリーと離れたくなかったと今でも思っている。目の中に入れても痛くない程に大事にしてきた妹と自ら離れるなど有り得ないとすら考えていた程だから。
だが七年という月日で妹への愛情と共に平行して育ってきたシャルルにブリタニアという国への憎しみは簡単に捨てきれない上、そんな気持ちを妹の為に抑えてとは言え明かした際の拒否という反応がルルーシュの心を酷く揺らし・・・ナナリーと離れて生きることを決断したのだ。
・・・そういった経緯を経た上でルルーシュはナナリーを自分の代わりに見守り、育ててくれるだろう人物達に預けた上でブリタニアから抜け出した。癪ではあるが本音を明かしたシャルルならそこまで粗雑にナナリーを扱わないだろうという考えと共に、自分が妹と共にいることは互いの為にならないと思った為に。
ただナナリーはそんなルルーシュの考えを汲み取ることが出来ず、度々戻ってきてくださいお兄さまとギルドに連絡をしてくるとのことだ。そしてルルーシュが出す答えは決まって否、というわけである。最愛の妹に会いたい、その気持ちをその度に無理矢理押し込める形で・・・
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ルルーシュ「っ・・・あぁ・・・ナナリーの体の事を考えれば仕方のない事だったとは思う・・・だがあの子があぁいうことを言うとは思っていなかった・・・お父様達にも考えがあったから、だから辛くはあったけれど恨んではいない・・・とまで言うばかりか、俺の気持ちの方を変えるべきだとまでなんて・・・」
シンク「そこは目が見えなくて足も動かないこと以上に、あんたが降りかかる負の感情を二人分まとめて受け止めて妹に感じさせないようにしてたことが何よりの原因さ・・・僕から言わせりゃあんたは真っ当な性格をしてるさ。障害持ちの妹まで育てながら生きてる事を考えれば真っ直ぐすぎるくらいにね。けどあんたの妹はあんたがそんなものを感じさせないように動いてきた結果、人の負の感情や考えといった物を少なからずは汲み取れるような感じ方が出来なくなった・・・七年の間連れ添って初めて見せる兄の本気の怒りを、ほぼ見捨てたも同然の物なのに言葉面は大層綺麗事を言う父親の方を選ぶくらいにね」
ルルーシュ「っ!?」
シンク「それは自分のせいだと思うのは別にいいさ。僕には関係の無いことだし、事実でもあるだろうからね・・・けど負の感情を持たせず綺麗にしようとし過ぎたあんたの妹は、あんたの怒りに苦労を汲み取れなかった。それが妹のいいところとか優しいところなんてあんたは思うかもしれないが、こうやって国ばかりか世界まで出てもいいと考えて動いたあんたとの価値観とはもう別物でしかない」
ルルーシュ「分かっている・・・だから俺は、無理にナナリーを連れてくることなどせず、咲世子さんやユフィ達に頼み込み離れるしかなかったんだ・・・俺はもう、ナナリーと一緒にいない方がいいと思った為に・・・!」
ルーク「・・・ま、潮時だったって事だろ。ルルーシュの考え方と妹の考え方が根本から違うって事を理解しちまったらどっちかが変わるか・・・離れるかじゃないと、辛くなるだけだしな・・・特に、辛い現実を認識した方がな・・・」
ルルーシュ「・・・お前が言うと、説得力が違うな・・・ルーク・・・」
シンクの容赦のない言葉から一転したルークの実感が多大にこもった言葉に、ルルーシュは悲し気に表情を歪める。
・・・ルルーシュの妹であるナナリーは、兄と違い父親の元を去ると言わなかった。障害があることを踏まえないでもだ。
その時にこのまま妹に反対されても父親に対する怒りを収めず動くか、それとも妹といたいが為に怒りの矛先を収めるか・・・といった二択がルルーシュの頭の中で天秤にかけられ、どちらが重かったかと言えば前者であった。
ルルーシュ自身、ナナリーと離れたくなかったと今でも思っている。目の中に入れても痛くない程に大事にしてきた妹と自ら離れるなど有り得ないとすら考えていた程だから。
だが七年という月日で妹への愛情と共に平行して育ってきたシャルルにブリタニアという国への憎しみは簡単に捨てきれない上、そんな気持ちを妹の為に抑えてとは言え明かした際の拒否という反応がルルーシュの心を酷く揺らし・・・ナナリーと離れて生きることを決断したのだ。
・・・そういった経緯を経た上でルルーシュはナナリーを自分の代わりに見守り、育ててくれるだろう人物達に預けた上でブリタニアから抜け出した。癪ではあるが本音を明かしたシャルルならそこまで粗雑にナナリーを扱わないだろうという考えと共に、自分が妹と共にいることは互いの為にならないと思った為に。
ただナナリーはそんなルルーシュの考えを汲み取ることが出来ず、度々戻ってきてくださいお兄さまとギルドに連絡をしてくるとのことだ。そしてルルーシュが出す答えは決まって否、というわけである。最愛の妹に会いたい、その気持ちをその度に無理矢理押し込める形で・・・
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