崩壊の後の再生して混同した世界

・・・リグレットとラルゴの来訪があったが、そしてしばらくは来ないようにすると約束した上でルーク達の元から二人は立ち去っていった。そして数日後、ルーク達は別のギルドの拠点にいた。






ルルーシュ(コードギアスより)「・・・来ないようだな、お前達の追手は」

シンク「まぁラルゴがあそこまで言ってたからしばらくは向こうも動きを見せることはないと思うから、安心して過ごすよ。いつまで抑えられるかは分からないけどね」

ルーク「つーか俺らよりお前らの方が大丈夫なのか?下手に外に出ると危ないんだろ。無理矢理にでも拐いに来るかもしれない奴らばっかりだって話だしよ」

ルルーシュ「問題ない・・・シャルルは最早昔のシャルルではないから、無理をしてでもギルドと敵対するリスクは犯せん。前なら後がどうなろうと目的を達成すればどうでもいいと行動していただろうがな」

シンク「確か大まかに言って全人類の心を垣根を取っ払って分かるようにして、嘘のない世界を作る・・・だっけ?随分とまぁ、壮大でいてはた迷惑な計画を考えていたもんだよ」

ルークとシンクは目の前で自身の親について話すルルーシュの親に対してに呆れた様子を浮かべる。






・・・ルルーシュの父親であるシャルルという人物はある世界でブリタニアという大国の皇帝で、他国を侵略するという行動を繰り返していた。そんなシャルルの元をルルーシュは飛び出してきた、親の元にはいられない・・・いたくないと拒否する形でだ。

だがルルーシュがシャルルの元を離れたのは侵略行動に対して嫌気がさしたからではなく、その最終目的に自身に対する気持ちを聞いたからだ。

・・・元々ルルーシュは、妹のナナリーと共に人質として外国に送り出された。表向きは国交であったり親善の証であったりというような名目ではあったが、実質国から追い出される形でだ。

そして受け入れ先の者達も大半がそんな兄と妹の立場を理解していた物だから、二人を冷遇した・・・その上で二人がその国にいることを知っていた筈なのに、ブリタニアはその国を侵略した。二人が被害を被るのもいとわないといった形でだ。

結果としてルルーシュ達二人は何とか生き残り無事に七年の時を過ごすことが出来たが、先の世界崩壊後の再生の後・・・ブリタニアに帰ることなど出来ないと思い隠れ住んでいた居場所から本国へと連れ戻された。いきなり何の前触れもなくだ。

突如としてそんなことになったルルーシュは引き戻してきた張本人であるシャルルに会い、何故今更というのもあるが自分達の事を知っていたのかと聞いた・・・だがそこでシャルルが話した話の中身に、ルルーシュは自分が国を追い出された時以上に衝撃を受けた。

・・・話を聞けば元々シャルルは侵略行為を繰り返していたのは国の領土を広げて国が繁栄することを目的としていたのではなく、その世界にあった世界各地のある遺跡を見つけ来訪する為の通過点だということだった。そしてその遺跡とは何かと聞けば、要点を言うとコードとギアスに関連する物だという。

ルルーシュ自身、このコードとギアスという物に関しては懐疑的な気持ちを抱いている。端から話を聞けば現実的な物ではなく、遺跡もコードやギアスも実物を見たわけでも体感したわけでもない為に。ただ更に続いた話にルルーシュは更に愕然とした・・・その遺跡を見つけて訪れ、最終的に神とも言える意識集合体に触れてシンクが言ったような世界にするつもりだったと聞いて。






ルルーシュ「何が嘘のない世界だ・・・この世界になって自分達の目的が達成出来ないと知り、俺達を引き戻してこうしようとしていたからと言って、それで全てが丸く収まるはずかないだろう・・・!」

ルーク「その時仲間割れしてて仲間にルルーシュ達を殺されないようにするために仕方無い事をしたが、言い分だってんだろうけど・・・嘘のない世界になれば全部自分達のやろうとしてたことは理解されるし話もしたから謝らないなんて態度の奴を許したくないよなそりゃ。一歩間違えれば自分だけじゃなく妹も十分に死んでたかもしれないってのによ」

・・・ルルーシュ自身、この世界になったことで超常的な力があることは今は理解していてコードもギアスも意識集合体も有り得ない事ではないと理解している。だが感情としては長年憎く思っていた事もありどうしても受け入れたくない・・・ありありと負の感情を滲ませるルルーシュの姿にルークも同意を示す。シャルルのやり方を認められる物ではないと。







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