崩壊の後の再生して混同した世界
ラルゴ「・・・では手始めに何が聞きたい?」
ルーク「ん~、んじゃまぁ折角だし謡将の事からでいいんじゃないのか?この二人移り気な奴じゃなさそうなのに、ここまでってことは相当に変わったんだろうし」
シンク「そうだね・・・それでどうなんだい、今のヴァンは?」
ラルゴ「・・・六神将、いや今ではもう四人になったが俺達の前以外では変わった姿は見せていない。だが俺達だけの場になると、すぐに荒れた姿を見せるようになった・・・」
シンク「荒れた姿?」
ラルゴ「・・・俺達の中でどうしてあぁなったのかと話しあったのだが、影で俺達が目指していた事・・・それがこの世界になる形で達成された事もあるが、そのやることが無くなった事にあるのではという結論になった」
シンク「・・・もしかしてオールドラントの混乱で表向きはしっかりしてるけど、取り繕うのが表だけでよくなった分気が弛んで素が出てるとでもいうのかい?そしてそれが荒れた姿になってる、と・・・」
ラルゴ「俺達はそう見ている・・・確かに今の神託の盾の激務は疲れる。肉体的にもだが預言が無くなったことによる反動で騒ぐ、民衆の心無い言葉を受ける事から精神的に特にな。だがそれも本来の謡将、いや俺達の知る謡将であれば心の中では涼しい顔でスルーしていただろうと思うのだが・・・自分の目的が無くなった上で、打開策もなく耐えるだけの日々に嫌気がさしたと俺達は見ている」
ルーク「打開策もなく?あの人ならなんやかんやで強引な手段でも取るんじゃないのか?目的の為には手段は選ばないんだし」
ラルゴ「・・・それが出来ん理由は導師にある」
シンク「あぁ、確かモースがイオンを偽物だからって排除したんだっけ?」
ラルゴ「それも知っていたか・・・モースからすれば導師を排除すれば自分達の正当性を主張出来るとでも考えていたのだろうが、元々身代わりを立てると選んだのは俺達にモースであって他の誰かではない。なのに自分達がやったことは正当なこととばかりに喧伝したことが逆効果となり、今のダアトでのモースの求心力はハッキリ言って底辺に等しい。都合のいい事ばかり言い、人の上に立つ資格のない人間といった風に見られる形でな。そしてそんな状況で強引な手段を取れば・・・」
ルーク「失敗するとかってより前に、また似たような事をしたのかって言われる可能性が高いって事か・・・」
ラルゴ「そういうことだ・・・流石に謡将もその辺りは分かっているからそんな手段は使わんことを選んだが、モースの独断でダアトや神託の盾が大きな顔で活動をすること自体が出来なくなったのでな。オマケに謡将の目的としていたこともこんな世界になったことで達成と共にご破談となったような物となった事で、俺達の配下の神託の盾も結構な数がいなくなったんだ。行方が知れなくなる形でな・・・」
シンク「あ~・・・多分その理由の中にはヴァンがあまりにも変わりすぎた事についてもあるんだろうね。あいつ裏でもいい顔してたし、それが見えなくなったってんならあいつに心酔してた奴らからしたら裏切りに等しい行動に思えたのかもしれないし・・・ま、ここにもう一人心がへし折れかけてるのがいるけど」
リグレット「・・・っ!」
シンク「・・・ここでリグレットが言い返せない辺り、本当に重症だね。そしてリグレットでこれなら、一般兵程度じゃ付いていけないって奴が出るのも納得出来るよ」
ラルゴ「あぁ・・・そしてその事実が更に謡将を荒ませるという悪循環に陥っている・・・正直、もうどうすればいいのか分からんと言うのが俺達の見解なんだ・・・」
ルーク「そこまでなのかよ・・・本当に変わったもんだな、あの人も。まぁ同情なんて一片も湧かない変わり方だけど」
シンク「変わったってよりは単に化けの皮が剥がれただけだと思うけどね。自分の思い通りにいかないなら癇癪を起こす子どもって感じでさ」
ラルゴ、リグレット「「・・・っ」」
二人、特にシンクの言葉に思わずラルゴとリグレットは苦い顔を浮かべる。例えとして出された言葉通りだとするなら、そんな人物に忠誠を自分達は誓ってる・・・そうなるために。
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ルーク「ん~、んじゃまぁ折角だし謡将の事からでいいんじゃないのか?この二人移り気な奴じゃなさそうなのに、ここまでってことは相当に変わったんだろうし」
シンク「そうだね・・・それでどうなんだい、今のヴァンは?」
ラルゴ「・・・六神将、いや今ではもう四人になったが俺達の前以外では変わった姿は見せていない。だが俺達だけの場になると、すぐに荒れた姿を見せるようになった・・・」
シンク「荒れた姿?」
ラルゴ「・・・俺達の中でどうしてあぁなったのかと話しあったのだが、影で俺達が目指していた事・・・それがこの世界になる形で達成された事もあるが、そのやることが無くなった事にあるのではという結論になった」
シンク「・・・もしかしてオールドラントの混乱で表向きはしっかりしてるけど、取り繕うのが表だけでよくなった分気が弛んで素が出てるとでもいうのかい?そしてそれが荒れた姿になってる、と・・・」
ラルゴ「俺達はそう見ている・・・確かに今の神託の盾の激務は疲れる。肉体的にもだが預言が無くなったことによる反動で騒ぐ、民衆の心無い言葉を受ける事から精神的に特にな。だがそれも本来の謡将、いや俺達の知る謡将であれば心の中では涼しい顔でスルーしていただろうと思うのだが・・・自分の目的が無くなった上で、打開策もなく耐えるだけの日々に嫌気がさしたと俺達は見ている」
ルーク「打開策もなく?あの人ならなんやかんやで強引な手段でも取るんじゃないのか?目的の為には手段は選ばないんだし」
ラルゴ「・・・それが出来ん理由は導師にある」
シンク「あぁ、確かモースがイオンを偽物だからって排除したんだっけ?」
ラルゴ「それも知っていたか・・・モースからすれば導師を排除すれば自分達の正当性を主張出来るとでも考えていたのだろうが、元々身代わりを立てると選んだのは俺達にモースであって他の誰かではない。なのに自分達がやったことは正当なこととばかりに喧伝したことが逆効果となり、今のダアトでのモースの求心力はハッキリ言って底辺に等しい。都合のいい事ばかり言い、人の上に立つ資格のない人間といった風に見られる形でな。そしてそんな状況で強引な手段を取れば・・・」
ルーク「失敗するとかってより前に、また似たような事をしたのかって言われる可能性が高いって事か・・・」
ラルゴ「そういうことだ・・・流石に謡将もその辺りは分かっているからそんな手段は使わんことを選んだが、モースの独断でダアトや神託の盾が大きな顔で活動をすること自体が出来なくなったのでな。オマケに謡将の目的としていたこともこんな世界になったことで達成と共にご破談となったような物となった事で、俺達の配下の神託の盾も結構な数がいなくなったんだ。行方が知れなくなる形でな・・・」
シンク「あ~・・・多分その理由の中にはヴァンがあまりにも変わりすぎた事についてもあるんだろうね。あいつ裏でもいい顔してたし、それが見えなくなったってんならあいつに心酔してた奴らからしたら裏切りに等しい行動に思えたのかもしれないし・・・ま、ここにもう一人心がへし折れかけてるのがいるけど」
リグレット「・・・っ!」
シンク「・・・ここでリグレットが言い返せない辺り、本当に重症だね。そしてリグレットでこれなら、一般兵程度じゃ付いていけないって奴が出るのも納得出来るよ」
ラルゴ「あぁ・・・そしてその事実が更に謡将を荒ませるという悪循環に陥っている・・・正直、もうどうすればいいのか分からんと言うのが俺達の見解なんだ・・・」
ルーク「そこまでなのかよ・・・本当に変わったもんだな、あの人も。まぁ同情なんて一片も湧かない変わり方だけど」
シンク「変わったってよりは単に化けの皮が剥がれただけだと思うけどね。自分の思い通りにいかないなら癇癪を起こす子どもって感じでさ」
ラルゴ、リグレット「「・・・っ」」
二人、特にシンクの言葉に思わずラルゴとリグレットは苦い顔を浮かべる。例えとして出された言葉通りだとするなら、そんな人物に忠誠を自分達は誓ってる・・・そうなるために。
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