崩壊の後の再生して混同した世界

・・・スメラギ達の所のメンバーとの訓練も終わり、三人はその場を後にしてギルドの拠点の一つに戻った。






シンク「・・・久しぶりだね。それで、僕達に何の用?」

ラルゴ「・・・単刀直入に言うが、オールドラントに戻って来る気はないか?」

リグレット「昔のまま、いや今ならお前を私達の上官という待遇で呼び戻す用意があると閣下はおっしゃっている。そしてレプリカ、お前も特別に閣下はオールドラントにいても問題ないように取り計らうと言っていた。だから・・・」

ルーク「断る」

シンク「僕もだ」

リグレット「なっ・・・!?」

・・・デュランが席を外し、四人でテーブル越しに会話をするが二人の即決にリグレットは絶句する。

シンク「・・・あんた、そんなことを言えば僕達がすぐに食い付くとでも思ったの?だとしたらこの半年で随分と情けなくひよったもんだね。ヴァンもだけどあんたらもさ」

ルーク「つーかそれあの人が発案したもんなのか?だったらシンクはともかく、どんだけ俺あの人の事まだ未練に持ってるなんて思われてんだよ」

リグレット「なっ・・・ば、馬鹿な・・・シンクはともかく、レプリカまでそんなことを言うなんて・・・」

ルーク「あんたがあの人と近い位置にいんのは紹介されたから知ってるけど、あんた今俺の事レプリカってハッキリ言ったよな?・・・そんな言葉を堂々と俺に向けて言うってことは、あの人が俺の事を見直したとか気遣ってあんたらをこっちに派遣した訳じゃないのは分かるぞ」

シンク「むしろその逆で僕達を使い潰すつもりでわざわざこっちに来たんだろうね。今のオールドラントの状況ってあまり芳しくないとは聞いてるし・・・大方僕達が起こした混乱を鎮める為に、僕達を矢面に上げて今の混乱は自分達のせいじゃないとでも責任転嫁させたいんだろう」

リグレット「っ・・・!」

シンク「その反応からして、どうやら正解のようだけど・・・本当に僕の知るリグレットなのかい、あんた?僕の知るリグレットなら態度は傲岸不遜じゃあってももうちょっと気を遣った発言とかしてたはずなのに、今のあんたは控え目に言っても力押しの馬鹿にしか思えないよ」

リグレット「シンク、貴様・・・っ!」

ラルゴ「待て、リグレット・・・流石にここで銃を撃てばこちらの立場がまずくなる、抑えろ」

リグレット「っ・・・済まない、ラルゴ・・・」

ラルゴ「・・・済まんな・・・」

シンク「・・・本当に変わったもんだね。あんたがリグレットをなだめる立場になるなんて」

ラルゴ「・・・認めたくないが、今の俺達に余裕がないのは事実だ。お前達の言ったようにな」

ルーク「ってことは、シンクが言ったように俺らを酷い目に会わせようとしてた・・・ってのを認めるのか?」

ラルゴ「・・・もうリグレットの態度でバレたような物だから言うが、その通りだ」

ルーク「やっぱりか・・・」

シンク「いいのかい、ラルゴ?そんなことをホイホイ正直に話しちゃってさ・・・モースはともかく、ヴァンに従ってるあんたからすれば背任行為もいいとこだと思うけど」

ラルゴ「・・・確かに背任行為と呼ばれても仕方のない事だとは思う。だがリグレットもそうだろうが、正直俺も疲れているんだ・・・あまりにも身勝手な者達、それも謡将も含めての言い分にな」

リグレット「ラルゴ・・・お前・・・」

ラルゴ「・・・お前が謡将への忠誠を忘れていないのは知っているが、ここでくらい構わんだろう・・・その相手がシンクにレプリカというのは、どうかとは思うが・・・黙っていてくれるか、二人とも?」

ルーク「今更オールドラントに仕返しとか何かなんて気持ちないから別に俺は構わないけど・・・」

シンク「僕も構わないけど、僕達を見逃す事に加えて今のオールドラントがどんな状況なのか・・・それを話してくれるなら今日は今から帰るのは遅くなるってのもあるけど、今夜くらいは昔のよしみもあるし溜まった愚痴くらいは聞いてあげてもいいよ」

ラルゴ「・・・分かった、話そう」

ルーク「・・・随分苦労してんだな、この様子からして」

シンク「だろうね」

・・・シンクの知る面影もなく、力の見えない様子を浮かべる二人。そんな姿にルークとシンクも流石に同情めいた視線を向ける。








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