崩壊の後の再生して混同した世界

・・・ギルドは基本的に仕事は何でも受け付けている。ギルドに対して不利益な物であったり、世界に争い事を起こしかねない可能性の高い物だったりとトラブルになりかねない物は断る形でだ。

だからこそ受ける依頼には幅がある・・・魔物の退治や護衛と言った物だけではなくだ。






ルーク「・・・ほい、お疲れさん」

シンク「・・・頼まれたからこうやってあんたらの教導を引き受けたけどさ、あんたらって別に生身で戦う必要ないじゃないか。機械って言うか、それぞれの機体で戦うんだし。それに僕らより強い規格外のドモンとかいるんだし、そっちに頼めば依頼料とかも取られずに済んだでしょ?」

デュラン「そんなに金に余裕あんのか?俺らと違って機体の整備、だっけ?そんなのがあるから金がかかるって聞くけど」

スメラギ(ガンダムOOより)「確かにお金はかかるし、ドモン達に頼めば素直に協力はしてくれるわ。でもこう言った形で誰か違う人達と手合わせをする事は刺激になるし、ギルドとの関係を結べるのは多少金銭を払っても悪いことではないのよ」

テッサ(フルメタルパニックより)「そうです。それに機体の維持費とかより三人へのギルドの依頼料の方が断然安いですからね」

ルーク「・・・ま、そう言ってくれるなら別に仕事だし俺達は構わないけどな。あ、後倒れてる奴らに回復頼むわデュラン。気休めでも回復出来りゃマシだろうしな」

デュラン「分かった・・・ヒールライト!」

スメラギ「・・・やっぱり何度見ても、魔法が実在するって不思議な物ね。こうやって目の当たりにすると、尚更に感じるわ」

シンク「僕達からすればあんたらの機体もそうだけど、こんなでかい鉄の船が空を飛び回る方が不思議に感じるんだけどね」

・・・地面にへたれこむ何十人もの人物達を横目に会話をするルーク達は、平気な顔で代表のスメラギ達と会話をする。






・・・さて、ルーク達が今何をしているのかと言えば生身の戦闘の相手役として呼ばれたからである。ただ、呼ばれた団体というのはいわゆる機械乗りの集まりでそのパイロット達に生身の戦いを教える為だ。

それでルーク達が教師役として色々教えたり実際に手合わせなどして訓練してた訳だが、教師役の三人以外はダウン・・・というわけである。






テッサ「でも凄いですね・・・こんなに人数がいたのに、三人は普通に立ってるなんて」

スメラギ「実力差があるのは仕方無いにしても、代わる代わる相手をしてあれだけ動いたのだから疲れてないの?」

デュラン「疲れはまぁあることはあるけど、だからってへこたれてたら死ぬような状況でばっかり戦ってたからな。特にこんな世界になる前の戦いじゃ明らかにボスって奴と何連戦とか普通にしてた時もあったし、疲れたで倒れこんでたら俺達が終わるし」

シンク「そうそう。戦って負けたら即死、だからね。だから疲れたでへこたれるなんてのは相当戦いを重ねないとあんまりないよ、僕達はね」

ルーク「それにあくまで俺ら教える側で手加減もしてるしな。こんな状況でへこたれねーよ」

テッサ「・・・なんというか、基礎体力の違いをまざまざと知らされますね。相良さん達も軍属ですから大丈夫だとは思ってたんですが・・・」

宗助(フルメタルパニックより)「・・・体力の違いというより、一撃の重さの違いです。ドモン達の攻撃よりはマシですが、やはり攻撃を受けるとダメージがキツく・・・」

アレルヤ(ガンダムOOより)「そうだね・・・思考と反射の融合で回避して攻撃しようにも、この三人はちゃんと反応した上で対応して攻撃してくるから余計にキツかったし・・・」

スメラギ「貴方達がそう言うという事は、本当に身体能力の差は大きいのね」

ルーク「単なる慣れだっての。最初からは無理にしても弱い魔物から始めていけば、ドモン達は無理にしても俺くらいにはなれる奴らいっぱいいるぞ」

テッサ「・・・あの領域もそうですが、ルークさん達の領域も結構無理目だと思うんですけどね」

そんな場でルーク達の体力について話題が行くのだが、ルークの気安げな言葉にテッサがどこか遠い目をする。辿り着ける領域と言える物ではないと。










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