崩壊の後の再生して混同した世界

・・・ヒイロとデュオの二人と会って、ギルドの仕事の下準備を終えたルークとシンク。その後二人は助っ人と共に別世界への移住者を護衛し終え、ギルドの拠点へと戻った。












ルーク「ふぅ~、今回も無事に仕事が済んで飯がうめぇ」

シンク「ホントだね。昔だったらご飯なんて食べれればいい程度に考えて食べてたけど、このギルドに来てからは美味しくご飯を食べてるって実感してるよ」

目の前に置かれた料理を美味しそうに食べるルークとシンクの姿に、対峙していた面々が話しかける。

デュラン(聖剣伝説3より)「・・・変わったもんだな、お前たち二人も」

ルーク「ん?そうか?」

リカルド(テイルズオブイノセンスより)「あぁ、昔のお前ら・・・特にシンクは飯を美味そうになんて食べてなんていなかったからな」

シンク「まぁ今言った通りだけど、昔は食べれればいい程度のものな感じでご飯を食べてたからね」

デュラン「ちょっと言い方が違うんじゃねぇか、リカルド?シンクは間違っちゃいないけど、昔より二人ともイキイキしてるって言った方が俺は合ってると思うぞ」

リカルド「・・・あぁ、確かに少し言い間違えたかもな」

ルーク「昔よりイキイキ、か・・・そういやお前らと俺らって結構近い時期にギルドに入ったから、俺らの初期の頃知ってたか」

シンク「・・・まぁそいつも間違っちゃいないよね。最初の頃僕達って壁作って活動して、隙を作らないようにって気を張り詰めてたから何かを楽しむなんて気はなかったし」

デュランとリカルドの言葉に二人も思い出すようにしながら納得する。最初の頃の自分達の姿を。






・・・ギルドに入った当時のルークとシンクは誰かを信頼して動くことが出来なかった、自分達の身の上や過去に受けた仕打ちを考えれば迂闊に信じることにある種の恐怖に近いものを感じていた為に。

ただそんな警戒染みた事こそしていたが、月日が経って次第に警戒する事をやめていった。気の合わないメンバーも中にはいるが基本的にギルドに所属するメンバーを警戒する事の馬鹿らしさもあった上に、アーカードを始めとしたもっと裏事情のすごいメンバーもいて気にする意味はないと二人ともに感じた為に。






デュラン「最初の頃は本当に荒れてたっていうか、二人でしか行かなかったからな。依頼には」

ルーク「あぁ、そうだったな・・・でも俺の実力が今ほどじゃなかったからその当時のシンクには本当に苦労かけてたな~」

シンク「今となっちゃ僕が助けられる事も多いしね。その点じゃルークの成長速度が高いことに、ギルドの面々と鍛練が出来る環境にあるのは本当によかったよ」

リカルド「しかし、お前達はソロで仕事はしないのか?もう充分ソロでやれるだけの力量はあるだろう」

ルーク「・・・ん~、実際一回話し合ったことはあんだよ。俺もそこそこ戦えるようにはなったし、ソロでやってみないかってな。けどシンクの方から今更だって言われたんだよ」

デュラン「今更?」

シンク「別にソロでやれないこともないさ。けど仕事の幅として何人か組んだ方がやりやすい仕事も多いし、何より今更分かれて行動なんてどうもね・・・考えられないんだよ。自分だけで生きてく姿なんてさ・・・前だったら自分一人だけで生きるのも死ぬのも勝手だとか強い言葉を言ってたんだろうけど、今となっちゃ一人で生きていくなんて考えれないんだ・・・特にルークと離れて、なんて風にはね」

リカルド「成程・・・シンクはそう言っているが、お前はどう思っているんだルーク?」

ルーク「・・・その話をする前までは俺がシンクの重荷になってるんじゃねぇかって度々思ってた。生きる術も戦う力も何かの判断の為の知識も、あまりにも俺には無かったからな。そんで話をしようってなった時にシンクと離れて動く事の意味も考えちゃいたけど、俺が重荷になるくらいならって思って切り出したんだが・・・まぁ結論としては今となっちゃ、シンクとおんなじ気持ちだよ。下手に離れるよりか、このまんま動いた方がいいってな」

デュラン「まぁ一緒にいれるならその方がいいだろ。俺も前の仲間とは早々会えるような事はない状況になったから会えてないが、たまに会いたくなるしな」

それで和やかな空気の会話から重い会話になり、デュランも分からないではないと頷く。仲間とはいたいという気持ちについてを。









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