崩壊の後の再生して混同した世界
デュオ「・・・ところでまた話は変わるけどよ。お前達って実年齢や肉体年齢に差があるってことを差し引いても、まだ一応20にもならない歳だろ?俺達が言えることじゃねぇかもしれないが、普通に学校とか行けるような年齢だってのに・・・そういった平和なことしようって気はなかったのか?別の世界にでも行ってよ」
ルーク「んあ?・・・そこに関しちゃ正直そういう気になれなかったってのと、それがキツいって思ったのもあるからだな」
ヒイロ「・・・なれなかったと、キツい?」
それで話題転換とまたデュオが口にした疑問に、ルークは何とも言い難そうに頭をかく。
シンク「そういう気になれなかったってのは、僕達みたいに生身で魔物を倒せる存在ってあんまり歓迎されないんだよ・・・あんたら風に言うならファンタジー世界出身であったりあんたらみたいなとんでも機械があるような世界ならまだしも、元々が魔物とかも出ないような平和な世界だと特にね」
デュオ「あぁ・・・確かに俺らもそう言った世界に行くと、あんまりいい目で見られねぇんだよな・・・世界規模でドンパチ戦争をやってた世界から来ましたなんて言うと大抵な」
シンクの言葉にデュオも思わず納得する。
・・・このような世界になっても、価値観の違いと言うものは早々変えることは難しい。いや、下手をすれば前より価値観がガチガチに固まっている者も多く存在している。そんな性質になっている者の大半は元々が平和な世界出身の、それも戦いという物を忌避している面子だ。
そう言った面々は確かに戦える面々というのは戦っている間であれば頼りになると見てはくれるが、戦いでない時に会うとなると・・・まだマシな言い方をすれば危険人物と応対するような物になる。生身で戦えるというだけで、そこまでの扱いになるのだ。だからこそルーク達からすれば、そんな人物達の視線など嫌な物でしかない。ギルドに来た依頼こそ受けはするが、それでも嫌な物は嫌なのだ。
ルーク「それでキツいっつったのは、肉体年齢と実年齢の事をギルド以外で明かすのが面倒どころか危険になる可能性が高いってのと、それに付いてくる形でどう言った態度を取るかって話だけど・・・ヒイロ。極端な話デュオのように振る舞えないならそこには馴染めないってんなら、お前はそう出来るか?」
ヒイロ「無理だ、俺には出来ない。そしてお前が何を言いたいかも分かった・・・お前達は今の振る舞いしか出来ないとそう思ったから、今こうやってギルドに参加したというわけか」
シンク「そういうことだよ・・・僕は元々からある程度荒事に慣れてるし、刷り込みがあったからある程度年相応の振る舞いは出来るけど、だからって僕らしくもない態度なんて今更取る気なんてなかったしね」
ルーク「・・・俺に至っちゃ、シンク以上にそんなことが出来るような器用さなんか無かったからな。それに知識もない・・・となりゃやれることなんてもう戦うくらいしか限られてくるからな。だから俺はどうせ無茶が必要だってんなら、やれることをやる方に無茶をするって決めたんだよ。生きてくために頑張ろうってな」
デュオ「・・・お前らの生まれの事情についちゃ知ってるけど、そんな選択をしなけりゃならないって思うとちょいとどうかと思ってしまうな」
ルーク「境遇に関しちゃお前らも話を聞く限りじゃ同情されて然るべき物みたいなもんだろ・・・ま、比較して何になるって訳じゃねぇけど気にすんなよ。俺達に限らずギルドメンバーの大体は事情ありでいるようなもんなんだしよ」
デュオ「・・・そうだな。悪い、二人とも」
そしてキツいという理由について二人から話を聞いたデュオは普段と違い、少し影の落ちた笑顔で返す。言われた通り、人の事を言えるような立場ではないと。
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ルーク「んあ?・・・そこに関しちゃ正直そういう気になれなかったってのと、それがキツいって思ったのもあるからだな」
ヒイロ「・・・なれなかったと、キツい?」
それで話題転換とまたデュオが口にした疑問に、ルークは何とも言い難そうに頭をかく。
シンク「そういう気になれなかったってのは、僕達みたいに生身で魔物を倒せる存在ってあんまり歓迎されないんだよ・・・あんたら風に言うならファンタジー世界出身であったりあんたらみたいなとんでも機械があるような世界ならまだしも、元々が魔物とかも出ないような平和な世界だと特にね」
デュオ「あぁ・・・確かに俺らもそう言った世界に行くと、あんまりいい目で見られねぇんだよな・・・世界規模でドンパチ戦争をやってた世界から来ましたなんて言うと大抵な」
シンクの言葉にデュオも思わず納得する。
・・・このような世界になっても、価値観の違いと言うものは早々変えることは難しい。いや、下手をすれば前より価値観がガチガチに固まっている者も多く存在している。そんな性質になっている者の大半は元々が平和な世界出身の、それも戦いという物を忌避している面子だ。
そう言った面々は確かに戦える面々というのは戦っている間であれば頼りになると見てはくれるが、戦いでない時に会うとなると・・・まだマシな言い方をすれば危険人物と応対するような物になる。生身で戦えるというだけで、そこまでの扱いになるのだ。だからこそルーク達からすれば、そんな人物達の視線など嫌な物でしかない。ギルドに来た依頼こそ受けはするが、それでも嫌な物は嫌なのだ。
ルーク「それでキツいっつったのは、肉体年齢と実年齢の事をギルド以外で明かすのが面倒どころか危険になる可能性が高いってのと、それに付いてくる形でどう言った態度を取るかって話だけど・・・ヒイロ。極端な話デュオのように振る舞えないならそこには馴染めないってんなら、お前はそう出来るか?」
ヒイロ「無理だ、俺には出来ない。そしてお前が何を言いたいかも分かった・・・お前達は今の振る舞いしか出来ないとそう思ったから、今こうやってギルドに参加したというわけか」
シンク「そういうことだよ・・・僕は元々からある程度荒事に慣れてるし、刷り込みがあったからある程度年相応の振る舞いは出来るけど、だからって僕らしくもない態度なんて今更取る気なんてなかったしね」
ルーク「・・・俺に至っちゃ、シンク以上にそんなことが出来るような器用さなんか無かったからな。それに知識もない・・・となりゃやれることなんてもう戦うくらいしか限られてくるからな。だから俺はどうせ無茶が必要だってんなら、やれることをやる方に無茶をするって決めたんだよ。生きてくために頑張ろうってな」
デュオ「・・・お前らの生まれの事情についちゃ知ってるけど、そんな選択をしなけりゃならないって思うとちょいとどうかと思ってしまうな」
ルーク「境遇に関しちゃお前らも話を聞く限りじゃ同情されて然るべき物みたいなもんだろ・・・ま、比較して何になるって訳じゃねぇけど気にすんなよ。俺達に限らずギルドメンバーの大体は事情ありでいるようなもんなんだしよ」
デュオ「・・・そうだな。悪い、二人とも」
そしてキツいという理由について二人から話を聞いたデュオは普段と違い、少し影の落ちた笑顔で返す。言われた通り、人の事を言えるような立場ではないと。
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