崩壊の後の再生して混同した世界

シンク「しかし今も思うんだけど、あんたがギルドに所属してるってのも何か妙な感じだよねケンシロウ。あんたの性格的に一人で行動って風にするのが似合う感じがするし」

ケンシロウ「こういう世界になったからやむ無しといった状況だったからな・・・俺のいた世界は荒廃していた世界だから徒歩で移動することがほとんどだったが、今は徐々に他の世界の影響もあって落ち着きつつある。その中で俺の役目は減りつつあると感じたから外に出てきたが、流石に移動手段も何もない状況では果てが無さすぎたからな・・・」

ルーク「あぁ、俺らも初めて外に出た時大分歩いたもんな本当に」

シンク「バイクって便利な物に出会った時は本当にありがたかったよね。今も僕らの足として本当に役立ってくれてるし」

ケンシロウ「あぁ、俺も移動手段には困っていた。それに何か問題が起きていても、その事を知って動くのはこの世界では一人ではあまりにも広すぎる・・・故にこのギルドが出来ると聞いた時に入ることにしたんだ。このような世界になったからこそ、妥協ではないがやり方も変えねばならぬと思ってな」

ルーク「まぁ広いってのは本当に同意するわ。星一つ分の世界が何個どころじゃすまない程集まるでかい星だから歩きで回りきるとか無理だし、世界と世界ってどんな近くても最低10キロ以上は領土として距離が離れてるから、車とかバイクみたいな脚がないと本当に時間かかって仕方無いしな」

そんな中でケンシロウがギルドに入った理由についてに話題を変えると、世界の広さについてルークは笑う。












・・・ルークが言った通り、この星は世界と世界が多く存在してることから並の星とは比べ物にならないほど巨大な星である。加えて世界と世界はくっつかないようにと配置することを心掛けられたからなのか、隣り合っていたり混ざりあっていることはない。その上で距離もそれこそルークの言ったよう最低10キロ以上は離れていて、徒歩の速度では1日かけても辿り着けない位置に領土があるような世界もあるし、川や海といった障害物もある。

故に移動手段がなければこの広い世界ではかなりキツいのだが、ここでギルドに入ってる面々に関しては車やバイクと言った移動に使える道具が渡されるのだ。ギルドの有用性を認めた人物達がこれを使ってもいいと半ばスポンサー同然といった、ボランティアの物資提供のようなことをしているために。

だからルーク達にケンシロウも自分用のバイクに車と言った物を持っていて、ギルドの仕事以外でもそれらを有用に活用している。折角渡された物だから、使わなければ勿体無いし色々面倒だということで。

・・・尚、ギルドに渡されている物は移動手段の車やバイクなどだけではない。食料などもそうだがギルドに何か依頼しなければならないことがある場合の連絡機器であったり、いわゆるインターネット関係も万全に使えるようにも設定してある。故に情報関係でギルドは困ることはないし、戦えない人間でもギルドに入ることは出来るのだ。主に依頼を元にした雑務処理だったり、施設の環境保全であったり食事の提供などといったことが担当になりはするが。












ケンシロウ「確かに世界が広くなった事は移動自体は厄介だ・・・だが元の俺がいた時の世界の事を思えば、今の方が元の世界にとっては良かったと言える。少しずつでこそはあるが、環境の再生が早まっていると俺の耳にも入ってきているからな」

ルーク「まぁ俺達もケンシロウのいた世界見たから気持ちは分かるけど、俺達のいた世界に関しちゃ・・・正直、どっちともつきにくい感じしかしないんだよな。伝え聞く感じだと」

シンク「僕としては結構妥当な状況だとは思うけどね。少なくとも国の上層部達に関しては」

そこから各々のいた世界について話す三人だが、シンクの言葉には愉快としつつも確かなトゲがあった。










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