崩壊の後の再生して混同した世界

・・・ルークとシンク。二人がオールドラント領から出て半年程の時間が過ぎた。


















ルーク「う~っす、仕事終わったぞ~」

ケンシロウ(北斗の拳より)「・・・お前達か」

シンク「あっ、来てたんだねケンシロウも」

ケンシロウ「俺もこの近くで仕事を頼まれてな・・・このテーブルに来るか?」

ルーク「あぁ、そうさせてもらうわ」

・・・西部劇のような造りの店に入った二人は知り合いであるケンシロウのいるテーブルに向かう。

シンク「そっちはどんな仕事だったんだい?」

ケンシロウ「車で別の地域に移動するから、その道中の護衛をしてほしいという物だ・・・こういう世界である為に飛行機で着陸出来る場所がない所もあるから車移動がメジャーであるのはお前達も知っているだろうが、魔物達はそんな車を狙ってくる」

シンク「僕達のいた世界じゃ魔物とか普通にいたから違和感ないけど、世界が違うといない所もあるんだよね」

ルーク「そんでこんな世界になったもんだから色んな魔物もいて、荒野に現れてんだよな・・・それで俺達が食えてるってのもあるけど」

それでケンシロウと二人は穏やかに会話しあう。馴染みの仲だとすぐに分かるくらいに。












・・・世界が違えば常識も違い、環境も違い、そして生きている生物も違う。それで魔物という人にとって害を成す生物がいる世界が混ざっていたこともあり、魔物がいなかった世界の人物達からすれば驚異であった。

とは言っても厳密には魔物だけが世界という領土を離れた際の驚異ではないのだが、そこについては置いておく。そんな驚異に対して活動しているのが使い古された言葉やシステムに思えるかもしれないが、いわゆるギルドという物である。

このギルドという存在は名前こそありきたりな物に聞こえはするし規律なども厳しい物であったりといったように思えるかもしれないが、実態はそういった物ではない。その実態はこういった世界になって個人個人で戦える者達が魔物などを倒して人助けをしていった上で、似たような事をしている人物達が集められたのがきっかけという成り行きで出来た組織なのだ。

だから基本的にギルドと言っても明確な決まりは特にない。精々領土と領土の間に広がる荒野に作られたいくつかあるギルドの拠点に寄せられた依頼を元に、引き受けたならそれを達成すればいいという事がメインになるくらいしか決まりはないのだ。

・・・こんなアバウトな決まりしかなくて大丈夫なのか、そう疑う者もいるかもしれない。だがこんな世界になったからこそのアバウトなルールなのだ。世界が違えばルールも違う。主義主張が違う者達が集まるこの世界ではそれこそ世界が違う・・・そんな状況でやり方であったり過ごしたりであったりなどの細やかなルールを決めれば面倒な事になりかねないというか、事実なったことがある。だからそういった最低限のルールくらいしか設定されてないのだ。やることはやれば後は空気を読んで暗黙のルールを察すればそれでいい・・・といったくらいしか。

ただそんなアバウトなルールでこそあるが、ギルド全体を巻き込むような大きな問題と言うか不和が起きたことはない。何故かと言えば良識のある人物達が多いこともあるが、何よりギルドや依頼者を裏切るような事をした場合の報復が恐ろしい事にある。

・・・こんな世界であるため、このギルドを管理するのはどの国かと言った問題はない。あくまで認識としては民間の組織といった所である。だがこの世界において戦える人物達で世界を気にせず安全に事を進めてくれる人物達は貴重な為、各世界からは民間であるとは言えギルドの存在は有用であると同時にその規模が大きくなるのは歓迎出来ることではあるが、良識のない人物・・・悪意を持って依頼者やギルドを害するような人物達が混ざることは避けたいことであった。

故にギルドの古参の面々は様々な世界の面々と話し合った上で決めたのだ、もしギルドのメンバーが問題を起こすようなら入団の際に取った写真を各世界にばらまいて指名手配人とした上でギルドからも追い出されて追手をかけると。これに関しては入団審査の際に言い渡してあり、生半可な気持ちであったり明らかにヒャッハー!な人物は軒並み帰っていった。もしくは特に後者は帰らされていった。

・・・そういった背景があることもあり、基本的にギルドには良識のある行動を取る人物が多い。その中で二人はケンシロウと出会ったのである?同じギルドの仲間として。









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