崩壊の後の再生して混同した世界

シンク「でもいいのかい、あんたは?ヴァンから話は聞いてたけど、あんたはあいつの事を師匠師匠って慕ってたんだろ?もうそんな気持ちはないのかい?」

ルーク「全くねぇっつったら嘘になる・・・けど俺を見ながらハッキリ見下した表情で愚かなレプリカって言い切るばかりか、もう使い道のない道具に用はないってあの人は俺を見捨てていった・・・あの人だけに限ったことじゃなく、俺は色んな奴らに裏切られた・・・もうあの人達の事は信用出来ねぇよ。何を言われたってな・・・」

シンク「・・・ま、それだけ言われちゃそうもなるか。まぁ僕も時間が経っていったなら、次第にヴァンからの扱いは悪くなっていっただろうね。もう計画も何もかも破談になってこんな世界になった現状で、レプリカを見下してるあいつが僕を重用するとはとても思えないし・・・ま、それが不満で歯向かって来たら遠慮なく僕を殺してたろうしね。ヴァンは」

ルーク「レプリカ大地計画、か・・・もう液状化した大地に外殻大地、そして預言自体存在しない世界になっちまったらそりゃそんな計画必要なくなるよな。始め話を聞いた時はオールドラントはそんな状況だったのかって信じられるようなもんじゃなかったけど、この世界じゃそもそも音素とかエネルギーが違いすぎて運用出来ないんだったか?」

シンク「死神が言うにはエネルギー転用が難しい事以上に、セフィロトが無いことが何よりらしいよ。まぁオールドラントだけだった頃のように外殻大地を無理にでも浮かせようとしたらオールドラント領だけじゃなく、折角のこの巨大な星の寿命を一気に削りかねない上に他の世界の奴らがどう出るか分からない・・・そういった懸念があるから、外殻大地の復活にレプリカ大地計画も推奨出来る物じゃないって断念する一因になったらしいんだけどね」

ルーク「あぁ・・・こんな世界になったからオールドラントじゃ使われないような未知の技術で造られた空飛ぶ譜業とか、空を飛べる譜術みたいなのが使える奴がいっぱいいんだよな・・・それで慎重にならざるを得ないんだよな、確か」

更に会話の中身をヴァンからオールドラントの現状についてを二人は語る。






・・・他の世界が混ざっている。この奇妙なようでいてこの世界特有の状態になって、他の世界の住民ともポツポツと交流するようになっていった。まぁこの辺りはこういう世界になったから探索する為ということもあるが、そういった交流からオールドラント側からしてみれば驚異しか感じられない技術に術などがあることを知った。その事実からオールドラント勢は下手に行動すれば厄介な事になる可能性が高いということから、大人しくすると決めたのだ。軍を繰り出したとしても、負ける可能性が高い為に。






シンク「・・・ま、今はそんなことどうでもいいじゃないか。もう僕達はあそこにはもう戻らないし、戻る意味もない。だから僕達はこうやってここにいる」

ルーク「・・・そうだな。俺としちゃ別の世界って言うか、もう別の所に行くしか生きる道はねぇんだし・・・ただレプリカの俺達を受け入れてくれる所がありゃいいんだけどな」

シンク「適当に嘘をついておけばいいさ。見た目は別に普通の人間と変わりはないんだし」

ルーク「そうするしかないか・・・とにかく俺も頑張るから、一緒に頑張ろうぜ。シンク」

シンク「あぁ、よろしく頼むよルーク」






・・・本来なら手と手を取り合う事などなかった筈の二人は笑いあう。確かな仲間なのだと互いを認識しあうように。そして物語が始まる。虐げられる事なく生きようとする二人の物語が・・・











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