ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
セネル「ルーク、大丈夫か!?」
ルーク「・・・あぁ、大丈夫だ」
リタ「ルーク、なんで・・・?」
ルーク「・・・リタが殴られるのを黙って見てられるかよ」
リタ「っ!」
すぐに皆がルークの事を心配して近付いてくる中リタの声にルークはそっと微笑を浮かべ、リタの顔が一気にボンッと赤くなる。
アッシュ「・・・随分と余裕そうじゃねぇか、俺に殴られて・・・」
ルーク「・・・あぁ?」
アッシュ達「っ!?」
けど続いたアッシュの苛立ちの声にルークは笑顔を消し、地を這うような低い声を上げた。そのいきなりの変貌にアッシュだけでなく、ティア達も驚いた表情に変わる。
ルーク「お前、女を殴ろうとしてたよな?いくら正論言われてビンタされたからって逆上して・・・なのに何テメェ、そんな偉そうにしてんだ?あぁ?」
アッシュ「っ・・・!」
ナタリア「ル、ルーク・・・そこまでにしてくださいまし・・・謝罪が必要だというなら私が謝りますから・・・」
ルーク「・・・は?何を言ってるんだ、ナタリア?お前が謝ることに何の意味があるんだ?・・・本人が悪いとも思ってないことを代理がさっさと謝って終わらせるような行為が。それに俺は他の誰にでもないコイツに言ってんだぞ?なんでお前が出てこなきゃいけないんだ?・・・言ってみろよ、その理由を」
ナタリア「・・・っ!」
・・・完全に場の空気はルークの物と化していた。言葉は道徳を説いていると思える程穏やかに静かに、だが確かに誰よりもブチギレているルークにアッシュもナタリアも下手な言葉を発せなかった。
ルーク「・・・なぁ、なんで人を殴ろうとしておいてそんな偉ぶれるんだ?答えてくれよ?この場にいる誰もが納得出来るようにちゃんとした形でよ」
アッシュ「っ・・・!」
ルーク「・・・何だよ、シカトか?それとも言いたくねぇってか?・・・だったらもう何も答えなくていい。その代わりお前らライマに帰れ」
ガイ「はっ!?おいおいおい、なんでいきなりそんなこと言い出すんだルーク!?」
ルーク「・・・アンジュ、もういいよな?」
アンジュ「・・・えぇ、構わないわ」
ナタリアを退けた事で再度質問に入ったけど、アッシュは言葉を出せず何も返事が返ってこなかった事でルークは結論を出した・・・ライマに帰れと、命令することで。すかさずガイが驚きながら何をと言い出すが、アンジュとコンタクトを交わしルークは懐から手紙を取り出す。
ルーク「分かるか?これはピオニー陛下から渡された手紙だ。それでこの中にはお前達の態度次第でライマに戻すかどうか、俺やアドリビトムのメンバーにそれを任せる旨が書かれてる・・・まずは読んでみろ」
アッシュ「・・・・・・なんだと・・・こんな、こんなことが・・・!?」
ナタリア「嘘・・・嘘ですわ、そんな・・・そ、そうですわ!ルークの言うことだけでは意味は・・・」
セネル「さっきの話を聞いてなかったのか?悪いがほとんどのメンバーはギルド内の空気を乱すお前らの事を快く思ってない人達がほとんどだ。それは俺もだけどジュディス達もそう考えている・・・つまりお前達に拒否権はないんだよ」
ティア「そ、そんな・・・」
それでルークから手紙を渡され青い顔になる中、ナタリアがまだ希望があるといった表情を浮かべるけどすかさず否定を示すセネルにティアが愕然としたような声を上げる。
アンジュ「そう言うわけよ・・・ギルドの責任者としてもこれ以上空気を悪くしかねない貴方達を置いておく訳にはいかないわ。それに元々貴方達はライマの混乱を避けるためにここに来たのだから、混乱も収まってきたライマに帰るのは自然の成り行きと思って帰ってちょうだい・・・いいわね?」
アッシュ「・・・クソッ!なんで俺がこの屑の為に帰らなきゃならねぇんだ!こんな王族としての責務を果たそうともしねぇ屑の為に・・・!」
リタ「責務を果たそうともしない?・・・何言ってんのよあんた。それってあんた自身の事じゃない」
アッシュ「んだと・・・っ!?」
更にアンジュがリーダーとしてもう決定と伝えるとアッシュが気を取り戻して尚も罵倒の言葉を漏らすが、リタの言葉にまた怒りの視線を向ける。
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ルーク「・・・あぁ、大丈夫だ」
リタ「ルーク、なんで・・・?」
ルーク「・・・リタが殴られるのを黙って見てられるかよ」
リタ「っ!」
すぐに皆がルークの事を心配して近付いてくる中リタの声にルークはそっと微笑を浮かべ、リタの顔が一気にボンッと赤くなる。
アッシュ「・・・随分と余裕そうじゃねぇか、俺に殴られて・・・」
ルーク「・・・あぁ?」
アッシュ達「っ!?」
けど続いたアッシュの苛立ちの声にルークは笑顔を消し、地を這うような低い声を上げた。そのいきなりの変貌にアッシュだけでなく、ティア達も驚いた表情に変わる。
ルーク「お前、女を殴ろうとしてたよな?いくら正論言われてビンタされたからって逆上して・・・なのに何テメェ、そんな偉そうにしてんだ?あぁ?」
アッシュ「っ・・・!」
ナタリア「ル、ルーク・・・そこまでにしてくださいまし・・・謝罪が必要だというなら私が謝りますから・・・」
ルーク「・・・は?何を言ってるんだ、ナタリア?お前が謝ることに何の意味があるんだ?・・・本人が悪いとも思ってないことを代理がさっさと謝って終わらせるような行為が。それに俺は他の誰にでもないコイツに言ってんだぞ?なんでお前が出てこなきゃいけないんだ?・・・言ってみろよ、その理由を」
ナタリア「・・・っ!」
・・・完全に場の空気はルークの物と化していた。言葉は道徳を説いていると思える程穏やかに静かに、だが確かに誰よりもブチギレているルークにアッシュもナタリアも下手な言葉を発せなかった。
ルーク「・・・なぁ、なんで人を殴ろうとしておいてそんな偉ぶれるんだ?答えてくれよ?この場にいる誰もが納得出来るようにちゃんとした形でよ」
アッシュ「っ・・・!」
ルーク「・・・何だよ、シカトか?それとも言いたくねぇってか?・・・だったらもう何も答えなくていい。その代わりお前らライマに帰れ」
ガイ「はっ!?おいおいおい、なんでいきなりそんなこと言い出すんだルーク!?」
ルーク「・・・アンジュ、もういいよな?」
アンジュ「・・・えぇ、構わないわ」
ナタリアを退けた事で再度質問に入ったけど、アッシュは言葉を出せず何も返事が返ってこなかった事でルークは結論を出した・・・ライマに帰れと、命令することで。すかさずガイが驚きながら何をと言い出すが、アンジュとコンタクトを交わしルークは懐から手紙を取り出す。
ルーク「分かるか?これはピオニー陛下から渡された手紙だ。それでこの中にはお前達の態度次第でライマに戻すかどうか、俺やアドリビトムのメンバーにそれを任せる旨が書かれてる・・・まずは読んでみろ」
アッシュ「・・・・・・なんだと・・・こんな、こんなことが・・・!?」
ナタリア「嘘・・・嘘ですわ、そんな・・・そ、そうですわ!ルークの言うことだけでは意味は・・・」
セネル「さっきの話を聞いてなかったのか?悪いがほとんどのメンバーはギルド内の空気を乱すお前らの事を快く思ってない人達がほとんどだ。それは俺もだけどジュディス達もそう考えている・・・つまりお前達に拒否権はないんだよ」
ティア「そ、そんな・・・」
それでルークから手紙を渡され青い顔になる中、ナタリアがまだ希望があるといった表情を浮かべるけどすかさず否定を示すセネルにティアが愕然としたような声を上げる。
アンジュ「そう言うわけよ・・・ギルドの責任者としてもこれ以上空気を悪くしかねない貴方達を置いておく訳にはいかないわ。それに元々貴方達はライマの混乱を避けるためにここに来たのだから、混乱も収まってきたライマに帰るのは自然の成り行きと思って帰ってちょうだい・・・いいわね?」
アッシュ「・・・クソッ!なんで俺がこの屑の為に帰らなきゃならねぇんだ!こんな王族としての責務を果たそうともしねぇ屑の為に・・・!」
リタ「責務を果たそうともしない?・・・何言ってんのよあんた。それってあんた自身の事じゃない」
アッシュ「んだと・・・っ!?」
更にアンジュがリーダーとしてもう決定と伝えるとアッシュが気を取り戻して尚も罵倒の言葉を漏らすが、リタの言葉にまた怒りの視線を向ける。
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