ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
アンジュ「じゃあ他の皆もしばらくは様子を見ながら過ごしてね、それで変わったことがあったら私に報告をお願い・・・それでいいわね?」
ルーク「・・・悪いな、皆」
アンジュ「気にしないで、ルーク・・・それじゃあ皆、そろそろ出ましょう。いつまでもここにいるわけにもいかないしね」
それでアンジュの指示に皆が頷き、俺達は続々と部屋を後にする・・・
ジェイド「・・・失礼します」
ルーク「・・・なんだ?お前一人か?」
ジェイド「えぇ、少しお話・・・と言うよりは貴方に手紙を渡しに来たんですよ」
ルーク「手紙・・・?」
・・・それから部屋に戻って少ししてジェイドが部屋に来たんだけど、空気の固いルークを前におもむろに懐から手紙を取り出す。
ジェイド「この手紙は陛下からお預かりしていたものです。貴方がライマの本国よりお戻りしたら渡すようにとの事です」
ルーク「陛下から・・・ってことはお前、俺らが何の目的でライマに帰ったとかアッシュ達の事も聞いて・・・」
ジェイド「そう言うことです・・・ちなみに言っておきますが貴方の師匠もその事はご存知ですよ」
ルーク「だろうな・・・察するにお前と師匠は陛下から命じられて、ライマ側からアッシュ達の動向を観察する役目を負ってきたってとこか。そしてそれはお前達も納得済みで、アッシュ達には何も言っていない・・・だからこそお前と師匠はただ静観していたってことか」
ジェイド「・・・改めて実際に目の当たりにしてみると、私達が今まで接してきた貴方とは本当に違いますね・・・これでは従者として失格ですね。主の心中を察せないなど・・・」
それで手紙を手渡し会話を交わす二人だけど、ジェイドは力なく首を横に振る・・・つーか知らなかった。二人がそんな役目を負ってたなんて・・・確かに二人は特に何か言ってたみたいなことを聞いたことはなかったけど・・・
ルーク「・・・まぁそこは気にすんなよ。そうそう簡単にバレてたらこうもなってなかったんだしな。でもそう言い出したってことは、お前達もいざって時は協力してくれるんだろ」
ジェイド「疑問形ではなく確信ですか。まぁ確かにそうなんですけどね・・・詳しい話はその手紙を見てください。いつまでもここにいたらアッシュ達が突撃してこないとも限りませんから」
ルーク「あぁ、わかった。ご苦労様」
それでジェイドは長居はするべきではないと部屋を出、俺達はそれを見送る。
ルーク「さて、多分じゃあっけど・・・・・・あー、そういうことか」
ベル「陛下はなんて?」
ルーク「さっき言ったように二人が協力する旨が書かれてる。それでどういう協力方法かってのは結果アッシュ達がダメだった場合表立って援護はしないけど、あいつらをライマに連れ帰るように尽力させるようにしてる・・・だってさ」
ベル「え?それだったら別に手紙で伝える必要ないんじゃないのか?ピオニー陛下からその事は伝えてもらえばよかっただろうし」
ルーク「あー、それ多分皆に変に気を揉ませないようにするためだと思う。二人だけそんなことをするってなると色々気を使われるだろうし、もしアッシュ達がライマに戻ることになって二人だけがそうだって知ったら一緒に戻る二人の肩身が狭くなるだろうからな。だからこれは他のメンバーにも迂闊に言うわけにもいかない・・・他のメンバーの為にもあの二人の為にもな」
ベル「・・・そうなのか・・・」
手紙の中身にルークの推測を受け、俺は微妙な気持ちになる・・・かなり妙な立ち位置に二人がいることと、それでそれを周りに言えず終わらせるしかないことに。
ルーク「・・・ま、何がどうなるにせよ後はアッシュ次第だ。俺達は待つだけだ、これからどうなるかはな・・・」
ベル「・・・あぁ、そうだな・・・」
状況は全て整った、後は待つだけ・・・そう言うルークに俺も頷くが、確実に波乱が待っている・・・確信にも近い物を俺は感じていた・・・
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ルーク「・・・悪いな、皆」
アンジュ「気にしないで、ルーク・・・それじゃあ皆、そろそろ出ましょう。いつまでもここにいるわけにもいかないしね」
それでアンジュの指示に皆が頷き、俺達は続々と部屋を後にする・・・
ジェイド「・・・失礼します」
ルーク「・・・なんだ?お前一人か?」
ジェイド「えぇ、少しお話・・・と言うよりは貴方に手紙を渡しに来たんですよ」
ルーク「手紙・・・?」
・・・それから部屋に戻って少ししてジェイドが部屋に来たんだけど、空気の固いルークを前におもむろに懐から手紙を取り出す。
ジェイド「この手紙は陛下からお預かりしていたものです。貴方がライマの本国よりお戻りしたら渡すようにとの事です」
ルーク「陛下から・・・ってことはお前、俺らが何の目的でライマに帰ったとかアッシュ達の事も聞いて・・・」
ジェイド「そう言うことです・・・ちなみに言っておきますが貴方の師匠もその事はご存知ですよ」
ルーク「だろうな・・・察するにお前と師匠は陛下から命じられて、ライマ側からアッシュ達の動向を観察する役目を負ってきたってとこか。そしてそれはお前達も納得済みで、アッシュ達には何も言っていない・・・だからこそお前と師匠はただ静観していたってことか」
ジェイド「・・・改めて実際に目の当たりにしてみると、私達が今まで接してきた貴方とは本当に違いますね・・・これでは従者として失格ですね。主の心中を察せないなど・・・」
それで手紙を手渡し会話を交わす二人だけど、ジェイドは力なく首を横に振る・・・つーか知らなかった。二人がそんな役目を負ってたなんて・・・確かに二人は特に何か言ってたみたいなことを聞いたことはなかったけど・・・
ルーク「・・・まぁそこは気にすんなよ。そうそう簡単にバレてたらこうもなってなかったんだしな。でもそう言い出したってことは、お前達もいざって時は協力してくれるんだろ」
ジェイド「疑問形ではなく確信ですか。まぁ確かにそうなんですけどね・・・詳しい話はその手紙を見てください。いつまでもここにいたらアッシュ達が突撃してこないとも限りませんから」
ルーク「あぁ、わかった。ご苦労様」
それでジェイドは長居はするべきではないと部屋を出、俺達はそれを見送る。
ルーク「さて、多分じゃあっけど・・・・・・あー、そういうことか」
ベル「陛下はなんて?」
ルーク「さっき言ったように二人が協力する旨が書かれてる。それでどういう協力方法かってのは結果アッシュ達がダメだった場合表立って援護はしないけど、あいつらをライマに連れ帰るように尽力させるようにしてる・・・だってさ」
ベル「え?それだったら別に手紙で伝える必要ないんじゃないのか?ピオニー陛下からその事は伝えてもらえばよかっただろうし」
ルーク「あー、それ多分皆に変に気を揉ませないようにするためだと思う。二人だけそんなことをするってなると色々気を使われるだろうし、もしアッシュ達がライマに戻ることになって二人だけがそうだって知ったら一緒に戻る二人の肩身が狭くなるだろうからな。だからこれは他のメンバーにも迂闊に言うわけにもいかない・・・他のメンバーの為にもあの二人の為にもな」
ベル「・・・そうなのか・・・」
手紙の中身にルークの推測を受け、俺は微妙な気持ちになる・・・かなり妙な立ち位置に二人がいることと、それでそれを周りに言えず終わらせるしかないことに。
ルーク「・・・ま、何がどうなるにせよ後はアッシュ次第だ。俺達は待つだけだ、これからどうなるかはな・・・」
ベル「・・・あぁ、そうだな・・・」
状況は全て整った、後は待つだけ・・・そう言うルークに俺も頷くが、確実に波乱が待っている・・・確信にも近い物を俺は感じていた・・・
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