ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編

ジュディス「あら、帰ってきてたのね」

ルーク「あぁ、ついさっきな」

セネル「それで、どうだった?」

ルーク「・・・何事もなくつつがなく終わらせて来たから、とりあえず大丈夫だよ」

セネル「そうか・・・」

それですぐに会話を交わすルーク達だけど、一応周りに気を遣ってか抑えた表現で会話を交わす・・・そこでふとリタを見ると、当然と言った感じに堂々としているように見えた。

ルーク「・・・それよりそっちはどうしたんだ?アッシュ達とクエストに行ってたんだろ?一緒に帰ってこなかったのか?」

セネル「・・・それについてだけど、受付をチャットに任せてアンジュも含めて別の所で話さないか?ちょっと色々話したいことがあるんだが・・・」

アンジュ「・・・その様子だとやっぱり穏やかには事は進まなかったようね・・・私は構わないけど、ルークは大丈夫?戻ってきたばかりで疲れてると思うけど・・・」

ルーク「・・・何があったかは大体分かるけど、大丈夫だ。場所は展望室でいいか?」

アンジュ「・・・いいえ、医務室にしましょう。展望室ではアッシュ達が入ってきた時に言い訳をするのが面倒になるから、シェリアが少し体調を崩したから診断中って事で密室に出来る状況で話をした方がいいわ。話が漏れると面倒になるから・・・」

ルーク「そっか・・・わかった、ならそうする」

アンジュ「そう・・・ごめんなさいね、シェリア。貴女を言い訳に使うような事にして」

シェリア「別にいいわよ・・・じゃあ私達は医務室に言ってアニー達に事情を説明するからアンジュはチャットの所に行ってきて」

アンジュ「わかったわ、じゃあ後でね」

それでルークの疑問からトントンと話が進み、俺達は医務室に向かうことになった。









・・・それでミントも含めてその場にいた全員が医務室に集まった。ちなみにナナリーは念のための見張りって事で、医務室の前に立っていてもらうことになった。

ミント「・・・そんなことになっていたんですね・・・」

アンジュ「ごめんなさいね、ミント・・・秘密にしなければいけなかったとは言え何も言わなくて」

ミント「いえ、気にしないでください・・・事を荒立てたくないという皆さんのお気持ちはわかりましたから・・・」

・・・ただミントは事情を知らないから一先ず事情を知ってもらおうと経緯を話したんだけど、とりあえず納得してもらえたことに俺は少しホッとした。

ルーク「・・・しかしまぁ、ついさっきそんなことがあったなんてな・・・」

アニー「・・・ルークさん、こうなってしまってはもうアッシュさん達をライマに帰した方がいいんじゃないんですか?いくらなんでもベルさんまでに被害が行ったんじゃもう・・・」

ベル「・・・いや、それは少し待ってくれ」

アニー「ベルさん・・・?」

ジュディス「ベル、貴方あぁまでされてアッシュ達をまだ庇うつもりなのかしら?」

ベル「・・・違う、そう言うつもりで俺は言ったんじゃない」

話の流れがアッシュ達をもうライマに戻すべき、そうなりかけてた流れを俺が止めると皆の目が何故と語りかけてくる・・・けどこれは言わなきゃならない。ルークの為にも。

ベル「・・・結局の所さ、どんな形でも決着をつけるべきだと思うんだよ。アッシュとはルークがちゃんとした形ではっきりとさ・・・でもそれがただアドリビトムから出ていかせるみたいな曖昧で一方的な形で終わらせるとかだったら、アッシュ達はいつまで経っても納得出来ないまま似たような事を繰り返すだけだと思う。だからそうしないためにも時間がいると思うんだ・・・どうなるにしてもアッシュ達の事を判断して決着をつけるためには」

ジューダス「・・・成程。お前は本当の意味でこの騒動を終わらせるべきと思っているという訳か」

ベル「うん・・・って言っても決めるのはルークに皆だから、どうするかは俺には決められないんだけどな・・・」

俺が思ったのは明確な決着をつけることが必要だということ、それはルークの為と言うよりアッシュ達が良くも悪くも受け入れてもらうように・・・その考えにジューダスが理解をしてくれたけど、皆の考え次第なんだよなどうするかは。

アンジュ「・・・私はそれでいいと思うけど、ルークはどう?」

ルーク「・・・やるよ。ベルの言う通りちゃんとした形で決着をつけた方がいいと思うしな。それにそれでアッシュ達が大人しくなってくれたらそれに越したことはないからな」

アンジュ「・・・決まりね」

アンジュの問い掛けにルークも頷いた事でそうすると決まった・・・これでどうなるにせよ、アッシュ達との件は大詰めになるな・・・







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