ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編

アンジュ「まさかあそこまで怒られる事になるとは思っていなかったわ・・・ルークが入れ替わりでライマに戻ったことを・・・」

ベル「あぁ、うん・・・多分その事知ってたらアッシュ達、無理にでもルークに会ってからこっちに来ようとしただろうし・・・」

アンジュ「挙げ句の果てにはルークが逃げたみたいに言ったことよ・・・そうする理由がアッシュ達自身にあったって言うことを理解せず、ルークに全て責任があるみたいに言ったのは流石にちょっとね・・・ピオニー陛下からの指示だって言わなかったらあのまま進んでただろうからちゃんとそれは言いはしたけど・・・理解したかどうかは微妙としか言いようがないわ。あの様子だと・・・」

ベル「うん・・・」

アンジュが疲れたように漏らす言葉を俺はただ頷く以外に出来ない・・・そう、アンジュに俺が声をかけに行った理由は明らかにアンジュの負担が酷かったからだ。何せ出る言葉言葉がルークに対する文句であったり罵倒だったりでしかなかったからだ。割合としてはアッシュ七割、ティア二割、その他一割って所だ。それで他のナタリア達が何もしてないかって言うかと言うとそれは違って、同調って形で声を揃えてたもんだったからなんとも言えないのは否定出来なかった・・・そんな声に晒されていてなんとかアッシュ達をなだめたアンジュの気苦労が相当だったのは俺の目から見ても明らかだった。

ベル「・・・なぁアンジュ、食堂行くか?それが出来ないなら俺が茶とお菓子でももらってくるけど・・・」

アンジュ「・・・そうね。じゃあちょっと休憩でもしようかしら」

ベル「んじゃ行こうぜ」

アンジュ「えぇ」

流石に見てるだけはと思い休憩を提案すれば、アンジュも笑顔を見せ頷いて俺と一緒に食堂へと歩き出す・・・少しでも気が休まってくれたらいいな、アンジュ・・・















・・・そんなアッシュらしいっちゃらしいけど、それがアドリビトム内にいるには少し厳しい事を平然とやってしまったファーストコンタクトから数日が経った。

以前ルークが本音を黙っていた時と違って俺も普通にしているからよくアッシュ達の事は見るんだけど、クエストなんかは特に問題はなく達成させてるらしいって聞く・・・けど日常生活でもクエストの最中でも、ルークに対する愚痴が酷いらしい。

曰く自分達に何故言わなかったのか、曰く自分達の事をなんだと思ってるのか、曰くあんなルークを認められない・・・他にも色々あったけど、代表として上げるならこんなものだ。

・・・アッシュ達の言い分はわからないでもないんだ。いきなりあんなことをバラされたなら混乱はするだろうし受け入れがたい事だと思う。それに本音を出すって決めた時からのルークとティア達は交流してないからまだなんとも言えない・・・けどそうやってただルークの事を愚痴るその姿は確かにアドリビトム内で静かに批難の声を上げさせる原因になっていた。

ルークが部屋を出てるから俺は一人で部屋にいる状態に今はなってるわけだけど、そこにはロニ達だったり他のメンバーだったりとアッシュ達の事を判断するメンバー以外にも俺の所に訪ねてきた・・・アッシュ達の事で。内容としては主にさっき言ったような内容で聞くに堪えないと言った物で、ロニ達に至ってはこのままならもう決断してもいいんじゃないかとまで言ったほどだ・・・アッシュ達をアドリビトムから放逐すると言うことを。

・・・流石にそれは早すぎると思った俺はルークが戻ってきてからどうなるか、それを見てから判断した方がいいと言ってとりあえず事なきを得た。つってもルークが戻ってこないとこの気まずい状態が続くことに変わりはないんだよな・・・















ナタリア「アッシュ・・・!」

アッシュ「くっ・・・この、屑が・・・!」

ベル「・・・どうしてこうなった・・・」

・・・そんな風にアッシュ達がピリピリする中、食堂で飯を食べてた俺。そこにアッシュ達が来てあれよあれよと言う間に俺とタイマンをアッシュがすることに決定させ、アルマナック遺跡でやることになった。

たまたま食堂で一緒になった他のメンバーも俺が心配だって事で特別にアッシュ達と俺達って形で二つのパーティーで行ったんだけど、わざと負けてやる気はなかったしそれは望んでないだろうから遠慮なく倒させてもらったんだけど・・・冷静に考えると本当に思う、どうしてこうなった・・・?

セネル「・・・終わったな。帰ろうぜ、皆」

アッシュ「待て!・・・まだ勝負はついてねぇ!」

・・・それでセネルが早々に帰ろうと言い出したんだけど、アッシュが勢いよく立ち上がったことでセネル達も立ち止まる。











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