ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編

・・・その後、一応は事態も収まりを見せてジュディス達も特に何かすることもなかった。まぁハッキリと二人がくっついた今となっちゃ何もする必要ないしな。後々の事を考えて特別今までと変わらない生活こそはしてるけど(それでも今までよりぐっと距離が縮まったと言う風にたまたまクエストで一緒になったジュディスから聞いた)。

ただそれだけじゃと思い独自に俺はフレン達三人には話をしてそれで結構驚かれこそしたけど(特にフレン。リタとルークがそう言ったことに本当になるなんて思ってなかったからか酷くうろたえてた)、アッシュ達の事が終わるまでは何も言わないって約束してくれた。












ルーク、ベル「・・・」

・・・そんなこんなありつつ数日が経って、あの後報告の手紙を出したルーク宛に再びライマのピオニー陛下から手紙が届いた。俺達はそれを顔を並べて見てるんだけど・・・

ベル「・・・ティア達と入れ替わりでライマに戻れ、か。タイミングはこの時にしろって陛下は指示出してるけど・・・」

ルーク「・・・まぁ陛下の判断は妥当って言えば妥当かな。一時帰国するにしてもあいつらと顔合わせてからだと色々ごちゃごちゃしそうだから、入れ替わって国に戻った方がやりやすいだろうし」

そう、ピオニー陛下からの手紙にはルークが帰る時の指示が出されていた・・・決してルークとアッシュ達が鉢合わせしないようにと、そう言った配慮も含まれた指示が。

ベル「・・・リタも連れてこいって書いてあるけど、やっぱ断ること出来ないよなこれ」

ルーク「向こうからしても顔合わせくらいはしたいんだろ・・・とりあえず話は後でしに行かないとな」

そして次に目に入ったのはリタも連れてこいと言う文字・・・まぁ向こうからしても実物見たいよな。ルークの相手の。

ルーク「後は一緒に誰を連れていくかだな・・・」

ベル「・・・そこはアンジュに依頼を持っていった方がいいだろ。流石に俺が行くとややこしいことになりそうだから俺は行けないんだけどな・・・」

ルーク「別に気にすんなよ。んじゃ俺はアンジュやリタに話をしてくる」

ベル「あぁ」

それで部屋を出ていくルークを俺は見送る・・・流石にルークと同一人物の俺がライマに行ったら変に騒ぎになりそうだし、気を遣わせてしまいそうだしな。その点は護衛として一緒に行ってくれる人に期待しよう。まぁ人選としちゃパッと帰るだけって言っても顔だけ見せて終わりって訳じゃなく数日は滞在しないと向こうも納得しないだろうから、ある程度そう言ったことを心得てそうな奴をアンジュは選ぶだろうけど。















・・・それで数日後、ルークの一時帰国とアッシュ達の内密の試験。その二つが重なる日が来た。アドリビトム内の皆にはアッシュ達が戻ってくることにルークが一時帰国することに関しては皆知らされる事になった。

ただやはりと言うか、ルークとリタの件は皆に知らされないまま進むことになった。クエストの表向きは単にルークの一時帰国に付き合うだけ、となっている。そしてその件でルーク達の護衛には事情をある程度知ってる人間がいいだろうと言うことで、ジューダスとシェリアの二人が一緒に行く事になった。

その時は真っ先に話が行ったジューダスは行くかと聞かれたから行くと単調に返したらしいけど、シェリアは残った一つの枠を事情を知る女性陣の中からもぎ取ってそこに入り込んだらしい・・・狙いがリタとの恋バナしかないのがわかるけど、なんだかんだアスベルとの付き合いがあるからか礼儀作法面で心配ないからそれでいいことになったってのはアンジュの言葉だ。



・・・そんな風に事が進んだ後、ルーク達は数時間前にバンエルティア号を出て代わりにアッシュ達がこちらに戻ってきた。












アンジュ「・・・ふぅ」

ベル「・・・大丈夫か、アンジュ?」

アンジュ「・・・ありがとうベル、大丈夫よ」

・・・それでアッシュ達がアドリビトムのメンバーとして再登録されて前使ってた部屋に戻ったんだけど・・・そのやり取りを隠れて見ていた俺はたまらずアンジュに声をかけに行った。だって、なぁ・・・








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