ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
・・・その後、三人にこの話は秘密にしてほしいって言い含めて俺は部屋を出た。あの三人なら変に騒がしくはしないだろうとは思うけど、一応な・・・
ルーク「・・・あー・・・くそっ・・・」
ベル「・・・どうかしたのか、ルーク?」
ルーク「ベルか・・・さっき手紙来たけど、大方の予想通りだった・・・アプローチ済ませてから帰ってこい。じゃなきゃ駄目だって・・・」
ベル「・・・そう、か・・・」
・・・それで数日後、クエストから戻り部屋に入って見れば不機嫌なルークの姿。それで訳を聞けば案の定って結果・・・それに俺もどうとも言えずに受け止めるしか出来ない。
ルーク「・・・どうすっかな、これから・・・」
ベル「・・・皆で口裏合わせるくらいしかうまくやれそうな道はないんだよな、その手紙からだと・・・でもジュディス達はそんなこと望んじゃいないだろうし・・・」
ルーク「だよな・・・つーかまたもう一つ問題出てきた・・・」
ベル「え・・・また?」
ルーク「・・・ティア達がこっちに戻せこっちに戻せってうるさいんだってよ。それでピオニー陛下はティア達の周りからどうにかしてほしいってなったその声を何度もなだめてきたらしいんだけど、その声がどんどん懇願に近くなってきたらしいんだ。筆頭になってるアッシュは俺に決まったって言っても、王位継承権はまだ持ってる事に変わりはないから担当してる奴は相当気を遣ってるらしいしな・・・で、陛下も流石にその声を抑えるのが難しくなってきたらしくって一回こっちに送ることに話が進んでるらしい」
ベル「あー・・・それはなんつーか・・・」
更に出てきた問題、それはティア達・・・確かに今の状態じゃルークの心中としちゃ厳しいよな、またアドリビトムも含めてごちゃごちゃになりかねないし・・・
ルーク「・・・ま、そっちについちゃ条件付きでってなるのがせめてもの救いなんだけどな」
ベル「条件?」
ルーク「この決定に際してアンジュにも陛下は手紙を送ったらしい。中身はアッシュ達をもう一度こっちに送ることになったけど、その時の態度次第では即刻ライマに送り返せる権限をこっちのメンバーに与えるってな。で、その結果次第でもう二度とアドリビトムには来れないようにってなるらしい」
ベル「・・・つまりティア達が大人しくするのがアドリビトムに戻る条件って事か?それでそれを判断するのは、アドリビトムのメンバー・・・」
ルーク「そう言うこと・・・ただティア達にその事は伝えないらしいけどな」
ベル「えっ・・・?」
ルーク「向こうは色々あって本国に戻されたって事実があるのに、同じような繰り返しをしたなら自分から戻りたいって言ったのに反省したって見られない・・・だからそれを試験するためにも、その事は伝えないし伝えないようにだと」
ベル「そう、なのか・・・」
ルークの説明に俺は微妙な気持ちになる・・・ティア達を試してるって言ったけど、おそらく自動的にケリがつくのをピオニー陛下は待ってるんじゃないか。そう感じた為に。
セネル「・・・いるか、二人とも?」
ベル「セネル?どうしたんだよ?」
セネル「・・・ピオニー陛下からアンジュ宛に手紙が届いたの知ってるだろ?それで何人か代表で話し合いをするってことになって、それでルーク達にも話に参加してもらおうって事で俺が二人を呼びに来たんだよ」
ルーク「そっか・・・悪いな、セネル」
セネル「いや、それより場所は展望室だから行こうぜ」
ベル「あぁ・・・」
・・・ちょうどよくセネルが来たのでその後についていく俺達・・・まぁ確かにここで話し合いは必要だよな、変に事態を拗らせないためにも・・・
・・・それで展望室に来た俺達を待っていたのはアンジュを初めとした、何人かの代表達の姿・・・そのメンバーの中には女性の姿はアンジュを除き、そこにはなかった。
アンジュ「・・・揃ったわね。では始めましょうか」
俺達が来たのを見てサッと取り仕切りに入るアンジュ・・・その姿に迷惑をかけて申し訳ない気持ちもあったが、とりあえずは話に集中すべく俺達はその輪の中に入った。
・・・それで話は進んでいき、ティア達に対する大体の方針は決まった。それは知れば隠し事が出来ないだろうメンバーにはこの事は伝えない、戻ってから一定期間の間このメンバーがどういった態度なのかを評価しアンジュに伝えること、それでその統計でどうするかを決めるが、何か面倒ごとを起こし全面的にティア達に原因があり改善が見られない場合、その時点で即刻ライマに強制送還の旨を伝えること・・・という風になった。
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ルーク「・・・あー・・・くそっ・・・」
ベル「・・・どうかしたのか、ルーク?」
ルーク「ベルか・・・さっき手紙来たけど、大方の予想通りだった・・・アプローチ済ませてから帰ってこい。じゃなきゃ駄目だって・・・」
ベル「・・・そう、か・・・」
・・・それで数日後、クエストから戻り部屋に入って見れば不機嫌なルークの姿。それで訳を聞けば案の定って結果・・・それに俺もどうとも言えずに受け止めるしか出来ない。
ルーク「・・・どうすっかな、これから・・・」
ベル「・・・皆で口裏合わせるくらいしかうまくやれそうな道はないんだよな、その手紙からだと・・・でもジュディス達はそんなこと望んじゃいないだろうし・・・」
ルーク「だよな・・・つーかまたもう一つ問題出てきた・・・」
ベル「え・・・また?」
ルーク「・・・ティア達がこっちに戻せこっちに戻せってうるさいんだってよ。それでピオニー陛下はティア達の周りからどうにかしてほしいってなったその声を何度もなだめてきたらしいんだけど、その声がどんどん懇願に近くなってきたらしいんだ。筆頭になってるアッシュは俺に決まったって言っても、王位継承権はまだ持ってる事に変わりはないから担当してる奴は相当気を遣ってるらしいしな・・・で、陛下も流石にその声を抑えるのが難しくなってきたらしくって一回こっちに送ることに話が進んでるらしい」
ベル「あー・・・それはなんつーか・・・」
更に出てきた問題、それはティア達・・・確かに今の状態じゃルークの心中としちゃ厳しいよな、またアドリビトムも含めてごちゃごちゃになりかねないし・・・
ルーク「・・・ま、そっちについちゃ条件付きでってなるのがせめてもの救いなんだけどな」
ベル「条件?」
ルーク「この決定に際してアンジュにも陛下は手紙を送ったらしい。中身はアッシュ達をもう一度こっちに送ることになったけど、その時の態度次第では即刻ライマに送り返せる権限をこっちのメンバーに与えるってな。で、その結果次第でもう二度とアドリビトムには来れないようにってなるらしい」
ベル「・・・つまりティア達が大人しくするのがアドリビトムに戻る条件って事か?それでそれを判断するのは、アドリビトムのメンバー・・・」
ルーク「そう言うこと・・・ただティア達にその事は伝えないらしいけどな」
ベル「えっ・・・?」
ルーク「向こうは色々あって本国に戻されたって事実があるのに、同じような繰り返しをしたなら自分から戻りたいって言ったのに反省したって見られない・・・だからそれを試験するためにも、その事は伝えないし伝えないようにだと」
ベル「そう、なのか・・・」
ルークの説明に俺は微妙な気持ちになる・・・ティア達を試してるって言ったけど、おそらく自動的にケリがつくのをピオニー陛下は待ってるんじゃないか。そう感じた為に。
セネル「・・・いるか、二人とも?」
ベル「セネル?どうしたんだよ?」
セネル「・・・ピオニー陛下からアンジュ宛に手紙が届いたの知ってるだろ?それで何人か代表で話し合いをするってことになって、それでルーク達にも話に参加してもらおうって事で俺が二人を呼びに来たんだよ」
ルーク「そっか・・・悪いな、セネル」
セネル「いや、それより場所は展望室だから行こうぜ」
ベル「あぁ・・・」
・・・ちょうどよくセネルが来たのでその後についていく俺達・・・まぁ確かにここで話し合いは必要だよな、変に事態を拗らせないためにも・・・
・・・それで展望室に来た俺達を待っていたのはアンジュを初めとした、何人かの代表達の姿・・・そのメンバーの中には女性の姿はアンジュを除き、そこにはなかった。
アンジュ「・・・揃ったわね。では始めましょうか」
俺達が来たのを見てサッと取り仕切りに入るアンジュ・・・その姿に迷惑をかけて申し訳ない気持ちもあったが、とりあえずは話に集中すべく俺達はその輪の中に入った。
・・・それで話は進んでいき、ティア達に対する大体の方針は決まった。それは知れば隠し事が出来ないだろうメンバーにはこの事は伝えない、戻ってから一定期間の間このメンバーがどういった態度なのかを評価しアンジュに伝えること、それでその統計でどうするかを決めるが、何か面倒ごとを起こし全面的にティア達に原因があり改善が見られない場合、その時点で即刻ライマに強制送還の旨を伝えること・・・という風になった。
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