ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
・・・ジーニアス主導の料理は皆に好評をいただき、自分達の食事と後片付けも終えた後俺は部屋に戻った。
ベル「・・・ルークはいないな。研究室の方か?・・・・・・そう言えば、確かにジーニアスの言ったことは引っ掛かるな・・・」
誰もいない部屋にルークは研究室に行ったんだろうと予想するけど、そこで俺はさっきのジーニアスの言葉を思い出していた・・・ルークに噂行ってんだから、リタに噂行っててもおかしくないし。それでリタの性格だったら煩わしい噂とかやめろってハッキリ言うはずだし、原因のルークにも色々言うはずだしな。なのにそれがないってのは・・・
ベル「・・・まさかな」
心中によぎった自身の予想を追い出すよう、俺は首を横に振る・・・有り得ないと言うより、都合のいい予想だっただけに。
・・・何かしっくりしない。そんな気持ちを抱えながら俺はしばらく一人で部屋にいた。
ジーニアス「・・・あっ、ベル。今一人?」
ベル「あぁ、そうだけど・・・どうしたんだ、ジーニアス?」
そんな時に部屋に入ってきたジーニアスに、視線を向ける。
ジーニアス「・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけど、僕のいる部屋の方に来てくれない?」
ベル「・・・ここじゃダメなのか?」
ジーニアス「うん、ルークがいない時に聞きたいことなんだ・・・」
ベル「・・・わかった。行くぞ」
・・・ジーニアスの真剣な声に頷いて、場所を変えるべく俺はその後に付いていく・・・
ベル「・・・あれ?ユージーン、それにフレンも・・・」
ユージーン「すまんな、ベル。呼び出して・・・だがどうしても聞かねばならんことがあってな」
ベル「それって・・・」
ジーニアス「・・・ルークとリタの事だよ」
ベル「・・・そっか」
部屋に入りユージーンとフレンがいることを訝しんでいると、ユージーンとジーニアスからの本題を明かす声に俺は自然と納得しながら返す・・・なんとなく理屈抜きで分かった。ジーニアスは何のためにこのメンバーでここに俺を連れてきたのか、その理由を・・・それがルークとリタの事であると。
ジーニアス「・・・あの後色々気になってユージーンと話したんだ。さっきのことをね」
ユージーン「正直言って驚いた・・・あの二人がそういう風に見られてるということにな。だがそれと同時に俺はジーニアスからある疑問も受けた。それはもし付き合ったとしたなら二人は婚約や結婚まで出来るのか・・・とな」
ベル「え?・・・なんでジーニアスはそんなことを?」
ジーニアス「・・・チェルシーみたいに野次馬根性を出して聞いた訳じゃないんだけど、もし二人がそんなことになったらそれが出来るのかって疑問が出てきたんだ。王族と国に認知された天才魔術師って言われてる一般人とね」
ユージーン「それで俺とジーニアスがその事について話をしている時に現れたのがフレンだったから話を聞こうとしたのだが・・・」
フレン「・・・話を聞いていく内にこの前の件もあったので自分だけではどうするべきか判断することが難しく、更に言うと下手をしたらまた何か大事になりそうな気がしたので・・・二人にはこの前の一連の流れを説明した上でルーク様に話を直接と言うのではなく、ベル様を介して話をした方がいいのではという話になったんですが・・・すみません、ベル様。無断で話をしてしまって・・・」
ベル「いや、いいよフレン・・・多分このまま行ったら話をしてもしてなくても何か起きそうだから、二人に話をしてくれてありがたかった。それに俺にも、な」
フレンが頭を下げるけど本当に話を二人にも俺にもしてくれてよかった・・・これ以上変に事態が見えないところでこじれるのは勘弁だしな。
ユージーン「すまんな、ベル・・・」
ベル「大丈夫だよ。それよっかフレンの話に今日のことは誰にも言わないでくれると嬉しいんだけど・・・」
ユージーン「勿論だ、それは約束しよう」
ジーニアス「うん、わかった」
ベル「・・・よし、じゃあ話すぞ」
二人に確認を取った所で俺も決意をする。二人には本当の事を話すことを。
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ベル「・・・ルークはいないな。研究室の方か?・・・・・・そう言えば、確かにジーニアスの言ったことは引っ掛かるな・・・」
誰もいない部屋にルークは研究室に行ったんだろうと予想するけど、そこで俺はさっきのジーニアスの言葉を思い出していた・・・ルークに噂行ってんだから、リタに噂行っててもおかしくないし。それでリタの性格だったら煩わしい噂とかやめろってハッキリ言うはずだし、原因のルークにも色々言うはずだしな。なのにそれがないってのは・・・
ベル「・・・まさかな」
心中によぎった自身の予想を追い出すよう、俺は首を横に振る・・・有り得ないと言うより、都合のいい予想だっただけに。
・・・何かしっくりしない。そんな気持ちを抱えながら俺はしばらく一人で部屋にいた。
ジーニアス「・・・あっ、ベル。今一人?」
ベル「あぁ、そうだけど・・・どうしたんだ、ジーニアス?」
そんな時に部屋に入ってきたジーニアスに、視線を向ける。
ジーニアス「・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけど、僕のいる部屋の方に来てくれない?」
ベル「・・・ここじゃダメなのか?」
ジーニアス「うん、ルークがいない時に聞きたいことなんだ・・・」
ベル「・・・わかった。行くぞ」
・・・ジーニアスの真剣な声に頷いて、場所を変えるべく俺はその後に付いていく・・・
ベル「・・・あれ?ユージーン、それにフレンも・・・」
ユージーン「すまんな、ベル。呼び出して・・・だがどうしても聞かねばならんことがあってな」
ベル「それって・・・」
ジーニアス「・・・ルークとリタの事だよ」
ベル「・・・そっか」
部屋に入りユージーンとフレンがいることを訝しんでいると、ユージーンとジーニアスからの本題を明かす声に俺は自然と納得しながら返す・・・なんとなく理屈抜きで分かった。ジーニアスは何のためにこのメンバーでここに俺を連れてきたのか、その理由を・・・それがルークとリタの事であると。
ジーニアス「・・・あの後色々気になってユージーンと話したんだ。さっきのことをね」
ユージーン「正直言って驚いた・・・あの二人がそういう風に見られてるということにな。だがそれと同時に俺はジーニアスからある疑問も受けた。それはもし付き合ったとしたなら二人は婚約や結婚まで出来るのか・・・とな」
ベル「え?・・・なんでジーニアスはそんなことを?」
ジーニアス「・・・チェルシーみたいに野次馬根性を出して聞いた訳じゃないんだけど、もし二人がそんなことになったらそれが出来るのかって疑問が出てきたんだ。王族と国に認知された天才魔術師って言われてる一般人とね」
ユージーン「それで俺とジーニアスがその事について話をしている時に現れたのがフレンだったから話を聞こうとしたのだが・・・」
フレン「・・・話を聞いていく内にこの前の件もあったので自分だけではどうするべきか判断することが難しく、更に言うと下手をしたらまた何か大事になりそうな気がしたので・・・二人にはこの前の一連の流れを説明した上でルーク様に話を直接と言うのではなく、ベル様を介して話をした方がいいのではという話になったんですが・・・すみません、ベル様。無断で話をしてしまって・・・」
ベル「いや、いいよフレン・・・多分このまま行ったら話をしてもしてなくても何か起きそうだから、二人に話をしてくれてありがたかった。それに俺にも、な」
フレンが頭を下げるけど本当に話を二人にも俺にもしてくれてよかった・・・これ以上変に事態が見えないところでこじれるのは勘弁だしな。
ユージーン「すまんな、ベル・・・」
ベル「大丈夫だよ。それよっかフレンの話に今日のことは誰にも言わないでくれると嬉しいんだけど・・・」
ユージーン「勿論だ、それは約束しよう」
ジーニアス「うん、わかった」
ベル「・・・よし、じゃあ話すぞ」
二人に確認を取った所で俺も決意をする。二人には本当の事を話すことを。
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