ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
ベル「・・・あれ?いないのか?」
・・・それでそのままの気分でクエストを終えたと報告して三人と別れ部屋に戻った俺だけど、部屋にルークがいないことに首を傾げる。
ベル「・・・どっか別の所かな?」
レイヴン「・・・おー、戻ってきたねベル君」
ベル「レイヴン?俺に何か用か?」
レイヴン「ご飯一緒に食べにいかない?クエスト終わったばっかで腹減ってるっしょ」
ベル「あぁ、いいぞ」
それですぐに入ってきたレイヴンからの飯の誘いに俺は頷いて、共に部屋を後にする・・・
・・・それで食堂に来た俺達だけど周りに他のメンバーはいない状況で対面の形で座りながら、飯を食っていた。
レイヴン「・・・ごめんね、ベル君」
ベル「えっ・・・いきなりどうしたんだよ、レイヴン?」
けど飯を食い終わっていきなりしんみりとした口調になって謝るレイヴンに、俺は戸惑うしかなかった。
レイヴン「結果としてルーク君の望みでないことをしたことによ・・・オッサンもリタっちの為にって言っても、そうしてしまったことに変わりはないしね。けど今まで謝る機会もなかったし、ルーク君は謝罪なんて必要ないって言うだろうしね。だからせめてベル君には言わなきゃって思ったのよ」
ベル「・・・ルークがいいって言うと思ったなら、俺に言ってもそうなるって思わなかったのか?」
レイヴン「・・・まぁそれは言われると思ったけど、それでも言わなきゃって思ったから・・・ね」
ベル「・・・気持ちは受け取るよ。でもレイヴンはこれ以上気にする必要はない・・・俺がいいって言うんだ。もういいってルークも言うさ」
レイヴン「・・・叶わないわね。ルーク君にもベル君にも」
・・・謝る為、その為に一緒に飯を。そう状況を作ったって分かったからこそ笑顔を作って俺は返し、レイヴンも微笑を浮かべた。
ルーク「・・・お、戻ったか。随分遅かったな」
ベル「一回戻って飯食いに行ってたんだよ」
・・・それで俺がレイヴンと共に食堂を出て別れた後部屋に入るとルークがいた。会話もそこそこに俺はベッドに腰掛ける。
ルーク「なんか戻ってきてからやたらスッキリしてんな。そんな色々溜まってたのか?」
ベル「いや、まぁ色々あってな・・・それよっか勉強はいいのか?」
ルーク「・・・まず一つ言っとこうって思ってな。今までありがとな、ベル」
ベル「えっ・・・なんだよ、急に?」
ルーク「いや・・・色々あったけど、俺は自分の為に自分で道を選ぶ事が出来るような状態になったからな。多分それは俺一人だったら無理だったんじゃないかって思って、お前がいてくれたことに感謝したくなったんだ」
ベル「・・・今日はよく頭を下げられる日だな」
ルーク「は?」
ベル「あ、いや・・・何でもない」
あぶねぇあぶねぇ、つい口が動いちまった・・・でも、これだけは言っとかないとな。
ベル「・・・お前なら大丈夫だったよ。俺がいなくてもさ」
ルーク「そんなことない、お前がいたから俺は・・・」
ベル「俺だけじゃないよ。リタがいたりジューダスがいたりレイヴンがいたりウッドロウがいたり・・・とにかく色んな人がいた、お前の事を想ってくれる人がさ。だからお前なら俺がその時いなかったとしても大丈夫だったよ」
ルーク「あ・・・!」
ベル「・・・お前は俺だけじゃなく皆に感謝するべきだよ、ルーク」
ルーク「・・・そっか・・・そうだよな、確かにそうだ」
・・・アドリビトムの皆は程度の違いはあると思うけど、確かにルークの事を想ってくれた。その事をルーク自身は今気付かないでいた・・・だからルークには改めてその事を思い出して欲しかったんだけど、どうやら気付いたようだな。
ルーク「・・・でも、それでもお前がいなきゃ俺は行動に踏み出せなかったかもしれない・・・だからこれだけは受け取ってくれ・・・ありがとう」
ベル「・・・そう言うことなら受け取るよ」
けどと尚も言うルークにこれ以上は反論せず、その礼を受け取った・・・ある種のけじめのようなもの、ルークはそう思って今頭を下げてるんだと思いながら・・・
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・・・それでそのままの気分でクエストを終えたと報告して三人と別れ部屋に戻った俺だけど、部屋にルークがいないことに首を傾げる。
ベル「・・・どっか別の所かな?」
レイヴン「・・・おー、戻ってきたねベル君」
ベル「レイヴン?俺に何か用か?」
レイヴン「ご飯一緒に食べにいかない?クエスト終わったばっかで腹減ってるっしょ」
ベル「あぁ、いいぞ」
それですぐに入ってきたレイヴンからの飯の誘いに俺は頷いて、共に部屋を後にする・・・
・・・それで食堂に来た俺達だけど周りに他のメンバーはいない状況で対面の形で座りながら、飯を食っていた。
レイヴン「・・・ごめんね、ベル君」
ベル「えっ・・・いきなりどうしたんだよ、レイヴン?」
けど飯を食い終わっていきなりしんみりとした口調になって謝るレイヴンに、俺は戸惑うしかなかった。
レイヴン「結果としてルーク君の望みでないことをしたことによ・・・オッサンもリタっちの為にって言っても、そうしてしまったことに変わりはないしね。けど今まで謝る機会もなかったし、ルーク君は謝罪なんて必要ないって言うだろうしね。だからせめてベル君には言わなきゃって思ったのよ」
ベル「・・・ルークがいいって言うと思ったなら、俺に言ってもそうなるって思わなかったのか?」
レイヴン「・・・まぁそれは言われると思ったけど、それでも言わなきゃって思ったから・・・ね」
ベル「・・・気持ちは受け取るよ。でもレイヴンはこれ以上気にする必要はない・・・俺がいいって言うんだ。もういいってルークも言うさ」
レイヴン「・・・叶わないわね。ルーク君にもベル君にも」
・・・謝る為、その為に一緒に飯を。そう状況を作ったって分かったからこそ笑顔を作って俺は返し、レイヴンも微笑を浮かべた。
ルーク「・・・お、戻ったか。随分遅かったな」
ベル「一回戻って飯食いに行ってたんだよ」
・・・それで俺がレイヴンと共に食堂を出て別れた後部屋に入るとルークがいた。会話もそこそこに俺はベッドに腰掛ける。
ルーク「なんか戻ってきてからやたらスッキリしてんな。そんな色々溜まってたのか?」
ベル「いや、まぁ色々あってな・・・それよっか勉強はいいのか?」
ルーク「・・・まず一つ言っとこうって思ってな。今までありがとな、ベル」
ベル「えっ・・・なんだよ、急に?」
ルーク「いや・・・色々あったけど、俺は自分の為に自分で道を選ぶ事が出来るような状態になったからな。多分それは俺一人だったら無理だったんじゃないかって思って、お前がいてくれたことに感謝したくなったんだ」
ベル「・・・今日はよく頭を下げられる日だな」
ルーク「は?」
ベル「あ、いや・・・何でもない」
あぶねぇあぶねぇ、つい口が動いちまった・・・でも、これだけは言っとかないとな。
ベル「・・・お前なら大丈夫だったよ。俺がいなくてもさ」
ルーク「そんなことない、お前がいたから俺は・・・」
ベル「俺だけじゃないよ。リタがいたりジューダスがいたりレイヴンがいたりウッドロウがいたり・・・とにかく色んな人がいた、お前の事を想ってくれる人がさ。だからお前なら俺がその時いなかったとしても大丈夫だったよ」
ルーク「あ・・・!」
ベル「・・・お前は俺だけじゃなく皆に感謝するべきだよ、ルーク」
ルーク「・・・そっか・・・そうだよな、確かにそうだ」
・・・アドリビトムの皆は程度の違いはあると思うけど、確かにルークの事を想ってくれた。その事をルーク自身は今気付かないでいた・・・だからルークには改めてその事を思い出して欲しかったんだけど、どうやら気付いたようだな。
ルーク「・・・でも、それでもお前がいなきゃ俺は行動に踏み出せなかったかもしれない・・・だからこれだけは受け取ってくれ・・・ありがとう」
ベル「・・・そう言うことなら受け取るよ」
けどと尚も言うルークにこれ以上は反論せず、その礼を受け取った・・・ある種のけじめのようなもの、ルークはそう思って今頭を下げてるんだと思いながら・・・
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