ワールドトラベラールーク君シリーズ TOW編
ベル「ピオニー陛下から俺にって・・・多分、ジェイド達の事か・・・」
・・・確かな予感を感じつつも、手紙を見なければ話にならないと俺は手紙を開く。
ベル「何々・・・『ベル、元気か?元気でいてくれれば何よりだ。まずお前たちに手紙を送った理由だが、アッシュ達の事を報告するためだ・・・まずアッシュにナタリアの婚約の件に関してだが、それはつつがなく事は進んだ。これについては二人が本来の婚約者であるルークより、なかむつまじい姿を度々よく目撃されていたことが理由にある。そして二人は事が済んですぐにアドリビトムに戻りたいと言い出したが・・・それは却下した。何故なら二人が全く心変わりをしているように思えなかったからだ。アッシュは正当王位継承者の戦いに負けたというのにルークへのリベンジに燃える上に罵詈雑言を止めず、ナタリアも結局のところ言葉は丁寧でそうでないと言いつつアッシュを第一として立てて諌めることはせず、むしろ焚き付けるように励ます事をした・・・そんな二人を無闇にアドリビトムに戻せないと思ったからだ。今では事あるごとにアドリビトムに戻すように言ってくるが、それは受け付けないようにしている』・・・やっぱり、そうなったのか・・・」
・・・ある意味らしいと言えるその姿に俺はどうしても、残念だと思う気持ちを押さえられなかった。
ベル「『そしてジェイド達だが、こちらもアッシュ達と同じようにルークを見直そうともせずにいることからアドリビトムには戻さないと決めている。ただジェイドにヴァンは受け入れている方で理解を示してはいるがそれがルークを前にしたらどうなるかわからない上、ガイ達のストッパーとして動いてもらわなければならない現状でそちらに向かわせる事は出来ない・・・そしてその状態がいつまでも続けばという条件付きだが、ある処断を下すことになる。そしてこの事はお前にだけ言っておく。ルークにもこの事は言わないでくれ』・・・ルーク、にも・・・?」
・・・ルークにもという言葉に、俺はどうとも言えない予感に眉を寄せる。
ベル「『・・・それはその結果であいつらにはルークと関わらないような位置に配属された上で、アッシュとナタリアの二人を筆頭に政治に関わる権利を剥奪すると言うものだ』!?・・・そんな・・・!」
・・・たまらず大声を上げそうになった。けどなんとか声を押さえて続きに目をやる。
ベル「『・・・俺としてもこのような事態になるのは遺憾だ。だが今更ルークの事を見直すにはあいつらの価値観は固まりすぎた。わがままで無知なルークであってこそルークという価値観でな・・・おそらく今普通にしているルークから自分達の手を必要としない手間のかからない態度を取られたなら、それこそを不満だとあいつらは言うだろう。自分達は必要ではないのかと、自分達がたしなめていたはずのわがままを必要とするという矛盾をはらむ主張をぶつけてだ・・・もうそうなれば、主従関係を越えての結び付きがある関係と呼ぶことは到底出来ん。ただの一方通行な思い込みをルークに向けるだけで、ルーク自身から向けられる本心を無視する形になるだけだと俺は見ている・・・だから頼む。もしガイ達がライマから戻ってくる来ない関係なしに、お前がいてやれる限りルークの側にいてやってくれ。今のルークなら大丈夫だとは思うが、出来る限り心の支えは欲しい。頼むベル、いやルーク』・・・ここで終わり、か・・・・・・よし」
・・・それでピオニー陛下からの懇願に近い手紙を読み終えた俺は、一つ頷いて机に向かう。
ベル「・・・心配しなくてもルークは大丈夫ですよ、陛下。俺がいなくてもうまくやれます・・・それに俺も別にルークと離れる理由もないし、まぁ色々含めて手紙を書かないとな・・・」
そして返信の為に俺はペンを取る・・・ルークは大丈夫だと、ピオニー陛下に理解してもらうために・・・
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・・・確かな予感を感じつつも、手紙を見なければ話にならないと俺は手紙を開く。
ベル「何々・・・『ベル、元気か?元気でいてくれれば何よりだ。まずお前たちに手紙を送った理由だが、アッシュ達の事を報告するためだ・・・まずアッシュにナタリアの婚約の件に関してだが、それはつつがなく事は進んだ。これについては二人が本来の婚約者であるルークより、なかむつまじい姿を度々よく目撃されていたことが理由にある。そして二人は事が済んですぐにアドリビトムに戻りたいと言い出したが・・・それは却下した。何故なら二人が全く心変わりをしているように思えなかったからだ。アッシュは正当王位継承者の戦いに負けたというのにルークへのリベンジに燃える上に罵詈雑言を止めず、ナタリアも結局のところ言葉は丁寧でそうでないと言いつつアッシュを第一として立てて諌めることはせず、むしろ焚き付けるように励ます事をした・・・そんな二人を無闇にアドリビトムに戻せないと思ったからだ。今では事あるごとにアドリビトムに戻すように言ってくるが、それは受け付けないようにしている』・・・やっぱり、そうなったのか・・・」
・・・ある意味らしいと言えるその姿に俺はどうしても、残念だと思う気持ちを押さえられなかった。
ベル「『そしてジェイド達だが、こちらもアッシュ達と同じようにルークを見直そうともせずにいることからアドリビトムには戻さないと決めている。ただジェイドにヴァンは受け入れている方で理解を示してはいるがそれがルークを前にしたらどうなるかわからない上、ガイ達のストッパーとして動いてもらわなければならない現状でそちらに向かわせる事は出来ない・・・そしてその状態がいつまでも続けばという条件付きだが、ある処断を下すことになる。そしてこの事はお前にだけ言っておく。ルークにもこの事は言わないでくれ』・・・ルーク、にも・・・?」
・・・ルークにもという言葉に、俺はどうとも言えない予感に眉を寄せる。
ベル「『・・・それはその結果であいつらにはルークと関わらないような位置に配属された上で、アッシュとナタリアの二人を筆頭に政治に関わる権利を剥奪すると言うものだ』!?・・・そんな・・・!」
・・・たまらず大声を上げそうになった。けどなんとか声を押さえて続きに目をやる。
ベル「『・・・俺としてもこのような事態になるのは遺憾だ。だが今更ルークの事を見直すにはあいつらの価値観は固まりすぎた。わがままで無知なルークであってこそルークという価値観でな・・・おそらく今普通にしているルークから自分達の手を必要としない手間のかからない態度を取られたなら、それこそを不満だとあいつらは言うだろう。自分達は必要ではないのかと、自分達がたしなめていたはずのわがままを必要とするという矛盾をはらむ主張をぶつけてだ・・・もうそうなれば、主従関係を越えての結び付きがある関係と呼ぶことは到底出来ん。ただの一方通行な思い込みをルークに向けるだけで、ルーク自身から向けられる本心を無視する形になるだけだと俺は見ている・・・だから頼む。もしガイ達がライマから戻ってくる来ない関係なしに、お前がいてやれる限りルークの側にいてやってくれ。今のルークなら大丈夫だとは思うが、出来る限り心の支えは欲しい。頼むベル、いやルーク』・・・ここで終わり、か・・・・・・よし」
・・・それでピオニー陛下からの懇願に近い手紙を読み終えた俺は、一つ頷いて机に向かう。
ベル「・・・心配しなくてもルークは大丈夫ですよ、陛下。俺がいなくてもうまくやれます・・・それに俺も別にルークと離れる理由もないし、まぁ色々含めて手紙を書かないとな・・・」
そして返信の為に俺はペンを取る・・・ルークは大丈夫だと、ピオニー陛下に理解してもらうために・・・
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